2.2. インストール手順(Linux)

この章では Senju Configuration Manager システム導入の流れについて説明します。

例示する手順やコマンドは、以下の場合を前提としていますので、導入先の構成に応じて読み替えてください。

  • モジュールアーカイブ : senjucm-v1_1_1-20230613.tar.gz

  • Senju/CM 稼働ユーザー名 : senjucm

  • Senju/CM 導入先PATH : /opt/senjucm

注釈

導入先の環境に管理者権限を持つユーザーでログインして作業してください。

参考

対応プラットフォームおよび稼働可能なコンポーネントについては、 本書 ref-release_notes-requirements を参照してください。

2.2.1. 稼働用ユーザーの作成

Senju/CM を稼働させるためのOSユーザーを作成します。

SENJUCM_USER='senjucm'
SENJUCM_HOME='/opt/senjucm'
useradd "${SENJUCM_USER}" -m -s /bin/bash -d "${SENJUCM_HOME}"

注釈

作成したOSユーザーのパスワードは任意に設定してください。

2.2.2. モジュールの展開

モジュールアーカイブを任意のインストール先へ展開します。

SENJUCM_PKG='senjucm-v1_1_1-20230613.tar.gz'
SENJUCM_USER='senjucm'
SENJUCM_HOME='/opt/senjucm'
cd "${SENJUCM_HOME}"
tar -xzf "${SENJUCM_PKG}" -C "${SENJUCM_HOME}" --strip=1
chown -R "${SENJUCM_USER}":"${SENJUCM_USER}" "${SENJUCM_HOME}"

2.2.3. サーバー証明書の登録

管理サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。

サーバー証明書の作成もしくは、別途用意したサーバー証明書の登録手順について説明します。 サーバー証明書が用意できない場合、dotnetSDKのインストールが必須となります。

  • サーバー証明書が用意可能な場合、設定ファイル appsettings_user.json に登録します

  • dotnetSDKを利用して開発用サーバー証明書を用いる場合、 dotnet dev-certs コマンドで対応します

2.2.3.1. サーバー証明書が用意可能な場合

用意したサーバー証明書の配置パスおよび読み込みパスワードを、 それぞれ ServerCert および ServerCertPassword に登録します。

以下の場合を前提に例示します。

  • 配置パス : ${SENJUCM_HOME}/.cert/server.pfx

  • 読み込みパスワード : pass1234

{
    "AppConfigUser": {
    "ServerCert": ".cert/server.pfx",
    "ServerCertPassword": "pass1234"
    }
}

2.2.3.2. dotnetSDKを利用して開発用サーバー証明書を用いる場合

root アカウントにて以下のようにコマンドラインで対応します。

SENJUCM_HOME='/opt/senjucm'
cd ~
dotnet dev-certs
dotnet_cert_path='.dotnet/corefx/cryptography/x509stores/my'
mkdir -p "${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/"
cp ${dotnet_cert_path}/* ${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/
chown -R senjucm:senjucm ${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/

2.2.4. データベース接続情報の登録

管理サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。

設定ファイル appsettings_user.json にデータベース接続文字列を登録します。

導入環境に応じて以下とおり設定値を変更します。

  • ConnectionStrings.AdminConnection : DB接続文字列を設定します。

以下は設定例(抜粋)です。

{
    //...
    "ConnectionStrings": {
        "AdminConnection": "Server=localhost;Port=5432;Userid=postgres;Password=pgpass;Database=senjucm;commandtimeout=0",
    },
    //...
}

2.2.5. 稼働ドメインの登録

収集サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。

設定ファイル appsettings_user.json に Senju/CM 管理サーバーを登録します。 また、管理サーバーではなく収集サーバーとして起動するように変更します。

導入環境に応じて以下とおり設定値を変更します。

  • AppConfigUser.CentralServer : 管理サーバーのホスト名を設定します。

  • AppConfigUser.AppMode : 2 とします(固定)。

以下は、 Senju/CM 管理サーバーのホスト名が scm01manager である場合の設定例(抜粋)です。

{
    "ConnectionStrings": {
        //...
    },
    //...
    "AppConfigUser": {
        "CentralServer": "scm01manager",
        //...
        "AppMode": 2
        //...
    },
    //...
}

2.2.6. サービスの登録

サービスとして登録しOS起動時に Senju/CM が自動起動するように設定します。

以下のようにサンプルファイルを展開します。

cp ${SENJUCM_HOME}/install/senjucm.service.sample /etc/systemd/system/senjucm.service
systemctl enable senjucm

注釈

インストール先PATHが例と異なる場合、サンプルファイルを書き換える必要があります。

2.2.7. アプリケーションの起動

サービスを開始して Senju/CM を起動します。

systemctl start senjucm

2.2.8. ログイン確認

管理サーバーとして稼働させる場合に推奨される手順です。

稼働確認のため Senju/CM のWebコンソールにログインします。

  1. Webブラウザにてアクセスします

    URL: https://<Senju/CM 管理サーバーのホスト名>:7061

  2. 初期アカウント/パスワードにてログインします

    • アカウント: senjucm

    • パスワード: SenjuCM#01

参考

IPアドレスを指定したURLを用いておりWebブラウザがタイムアウトする場合、 端末側のhostsファイルに Senju/CM 管理サーバーを登録し、 https://<Senju/CM 管理サーバーのホスト名>:7061 でアクセスしてください。

注釈

アプリケーションの初回起動時には、稼働に必要なDB構築処理をおこなうため、ログイン可能になるまで時間がかかります。 前段の手順で初めて開始したあと、しばらく待ってからWebブラウザでのアクセス確認をおこなってください。