3. Senju DevOperation ConductorマネージャとSenju Operation Conductorエージェントの接続

この章では、Senju DevOperation Conductor(以後、Senju/DC)システムの千手マネージャに、旧バージョンのSenju Operation Conductor(以後、Senju/OC)エージェントを接続した場合に、変更がある部分について記述します。

当バージョンの千手マネージャと接続可能な千手エージェントのバージョンは Senju/OC 2014.0.0 以降です。

3.1. 千手マネージャ・千手エージェント・千手センサー

3.1.1. 共通機能

  • Senju/DCでは、マネージャのノードID長の最大は15byteに拡張されましたが、Senju/OCエージェントが所属する場合、マネージャのノードIDは8byte以内になるようにしてください。

3.1.2. モニタリング

  • Senju/DCでは、以下の監視項目はサポート対象外となりました。Senju/OCで以下の監視項目を監視タスクとして使用している場合は、Senju/DCの千手マネージャに接続する前にあらかじめ監視タスクを削除してください。
    • カスタムオブジェクト(整数)

    • カスタムオブジェクト(小数)

    • カスタムオブジェクト(指数)

    • カスタムオブジェクト(文字列)

    • Webシナリオ監視[OneSight]

3.1.2.1. プロセス監視

  • Senju/OCの千手エージェントによるプロセス監視の稼働監視には、次の注意事項があります。

    エージェントおよびエージェントをプローブノードとする千手センサーの稼働監視では、判定条件を 「[稼働中]と異なる場合に異常 」 に設定してください。

    注釈

    • プロセスの稼働監視には、次の2種類があります。

      1. ノードのプロパティの[プロセス]タブにおけるプロセス監視の稼働監視

      2. ノードのプロパティの[詳細情報]タブにおける以下の監視項目:

        • プロセス稼働監視[WMI]

        • プロセス稼働監視[UNIX]

    • ノードのプロパティの[プロセス]タブにおけるプロセス監視の設定画面では、稼働監視の判定条件(上記 [稼働中] の部分)をプルダウンで選択できます。 判定条件の「稼働中」はSenju/OCの千手エージェントに、「Running」はSenju/DCの千手エージェントに設定してください。

    • ノードのプロパティの[詳細情報]タブにおける監視項目「プロセス稼働監視[WMI]」および「プロセス稼働監視[UNIX]」の新規設定画面では、デフォルトの状態で判定条件のしきい値として「Running」が設定されています。 Senju/OCの千手エージェントでこれらの監視項目の監視を設定する場合は、判定条件のしきい値を「稼働中」に変更し、判定条件を 「[稼働中]と異なる場合に異常 」 にしてください。

    参考

    詳しい設定方法については、ユーザーズガイドを参照してください。

3.1.3. ジョブスケジュール

3.1.3.1. Senju/DC で追加された新機能

  • Senju/DC でジョブスケジュールに追加された新機能は動作環境ノードにSenju/OCエージェントを指定した場合、その動作をサポートしておりません。

    サポートしてない新機能は 表 3.1 を参照してください。

    表 3.1 Senju/OCエージェントにおける機能制限

    制限される機能

    遅延時アクション機能

    使用不可

    ジョブの起動コマンドの環境変数展開機能

    使用不可

    ジョブの起動コマンドのカレントディレクトリ変更機能

    使用不可

    条件分岐によるジョブ制御機能

    使用不可

    ファイル待ちトリガの正規表現

    使用不可

    ジョブの終了しきい値条件

    「以下の」のみ使用可能

3.1.3.2. Senju/DC で拡張された定義長

  • Senju/OC 2014以前の千手エージェントでは、ジョブスケジュールの定義長は拡張されません。

    定義長がかわる要素は 表 3.2 を参照してください。

    参考

    拡張された定義長のジョブをSenju/OC 2014以前の千手エージェントで実行した場合、正常に動作しません。
    千手ブラウザから各定義を作成する際に Senju/OCエージェントの定義長を超えて作成できなくするよう環境変数(SjBRW_PexIdLimitCompatible)で制御することができます。
    環境変数の設定方法は、ユーザーズガイドの 「SjBRW_PexIdLimitCompatible-ジョブスケジュールのバイト数制限機能の設定-」 を参照してください。
    表 3.2 Senju/OCエージェントを接続することによって定義長が制限される対象一覧

    制限される対象

    Senju/OCエージェントの接続有無

    無し

    有り

    トリガ名

    32 byte

    14 byte

    ファイル待ちトリガの監視対象ファイル(パス+ファイル名)

    256 byte

    115 byte

    動作環境名

    64 byte

    14 byte

    システム名

    32 byte

    14 byte

    フレーム名

    32 byte

    14 byte

    ネット名

    32 byte

    14 byte

    ノードグループネット、繰り返しネット、異常時ネット名

    14 byte

    10 byte

    ジョブ名

    32 byte

    14 byte

    ジョブの起動コマンド長

    2048 byte

    126 byte

3.1.3.3. ジョブスケジュールのリカバリ処理

  • Senju/OCエージェントがSenju/DCマネージャーに接続されている状態でリカバリ処理が行われた場合、Senju/OCエージェントであってもSenju/DCのリカバリ処理が行われます。

    Senju/DC と Senju/OC 2014 のリカバリ処理の違いについては本紙「機能変更にともなう主な注意事項」の ジョブスケジュール を参照してください。

3.1.4. パッケージ

  • Senju/DCでは、パッケージサブシステムはサポート対象外となりました。Senju/OC エージェントに対しても機能を利用することができません。

3.2. オプション

3.2.1. 千手セキュアコネクション

  • Senju/DCでは、千手セキュアコネクションの機能はサポート対象外となりました。Senju/OC エージェントに対しても機能を利用することができません。