3.6. バージョン2016.0.0の新機能

バージョン 2016.0.0には主に以下の機能があります。

3.6.1. 共通機能

  • WEBコンソールの統合

    WEBコンソール(千手インフォサーチおよび千手インフォビュー)を統合しました。 監視状況の閲覧およびグラフ表示を同一のUIで行えるようになり、操作性および利便性が向上します。

  • WEBコンソールのユーザー管理機能

    WEBコンソールに、千手ブラウザとは独立してユーザー管理を行える機能を追加しました。 接続する千手ドメインおよび利用できる機能を、ユーザーごとに設定できるようになります。

  • ノード定義の文字列長拡張

    ノードIDおよびノード名、ロングホスト名について、設定できる文字列の長さを拡張します。 ノードIDについては従来の8バイトから63バイト(千手マネージャのみ15バイト)まで、ノード名については従来の32バイトから255バイトまで、ロングホスト名については従来の63バイトから255バイトまで拡張されます。

  • Linux版千手エージェントのUTF-8対応

    Linux版千手エージェントについて、文字コードUTF-8に対応します。 千手稼働アカウントの文字コードとして、従来のEUCに加えて新たにUTF-8を選択可能になります。

  • Linux版千手エージェントの稼働環境拡張

    cshをインストールしていないLinux環境でも千手エージェントが稼働可能になります。

  • 反映(監視属性)の強化

    反映(監視属性)処理を高速化しました。 関連する処理の所要時間が短縮され、利便性が向上します。

  • ファイル送信処理の強化

    ファイル送信(ftu)処理を高速化しました。 関連する処理の所要時間が短縮され、利便性が向上します。

  • WEBコンソールの定義変更機能

    WEBコンソールから「ノードグループ、ノード、監視タスク、イベントログ監視、ログ監視」の新規追加/変更/削除が行えるようになりました。 (本機能は、リリースナンバーが1600-01のパッチを適用することにより使用可能です。)

3.6.2. イベント

  • メッセージの通知レベル拡張

    メッセージのレベルについて、従来の「通常」「障害」に加えて「警告」を追加しました。 メッセージの緊急度を加味した運用が可能になります。

  • 警告レベルメッセージアクション機能

    メッセージアクションの条件について、従来の「通常」「障害」に加えて「警告」レベルを追加しました。 警告レベルのメッセージについても対応手順を定義できるようになります。

3.6.3. モニタリング

  • 警告レベル監視機能

    監視タスクの判定条件について、従来の「異常」に加えて「警告」レベルを追加しました。 異常レベルとの併用により、使用率75%以上は警告、98%以上は異常といったような、2段階の監視が可能になります。

  • 1分間隔監視機能

    監視タスクの検査間隔について、1分を指定できるようになります。 より短い間隔で監視対象ノードの情報を取得できるようになります。

3.6.4. ジョブスケジュール

  • ジョブの条件分岐機能

    ジョブの終了コードを判定して、後続の複数ネットのなかから特定のネットのみを起動させる機能を追加しました。 従来、ジョブのコマンド内に実装していた分岐処理を、千手の機能として提供します。 ジョブを分岐前後で分割でき、分岐処理の実行状況を可視化することができます。

  • ジョブ遅延監視機能の強化

    ジョブの遅延監視について、遅延ジョブおよびその後続ジョブへのアクションを指定できるようになります。 遅延ジョブをスキップし後続ジョブを強制起動する、といった処理が可能になります。

  • ジョブの環境変数利用機能

    ジョブに定義するコマンドラインに環境変数を利用できるようになります。 コマンドの引数を環境変数を通して動的に変更でき、柔軟な運用が可能になります。

  • ファイル待ちトリガの正規表現対応

    ファイル待ちトリガの指定ファイル名に正規表現を使用できるようになります。 一定の規則に基づいて名前が変化するファイルも、ファイル待ちトリガの対象とすることが可能になります。

  • ジョブ終了判定の条件種別拡張

    ジョブ終了しきい値の判定条件について、従来の「以下の」に加えて、「以上の」「より小さい」「より大きい」「と等しい」「と異なる」を追加しました。 意図的に大きな終了コードを返すジョブにも対応できるようになります。

  • ジョブスケジュール定義の文字列長拡張

    ジョブスケジュールの各種定義について、設定できる文字列の長さを拡張します。 ジョブ/ネット/システム/トリガ名は従来の14バイトから32バイトまで、動作環境名は従来の14バイトから64バイトまで、動作環境に指定するユーザー名は従来の8バイトから64バイトまで拡張されます。

  • ジョブのコマンド定義長拡張

    ジョブによる起動コマンドの最大文字列長を、従来の126バイトから2048バイトまで拡張しました。 絶対パス指定の場合や、長いオプション文字列にも対応できるようになります。

  • ジョブ起動コマンドのカレントディレクトリの変更機能

    ジョブ起動コマンドのカレントディレクトリを動作環境に環境変数「SJ_PEX_CURRENT_PATH」を設定することで変更できるようになりました。 (本機能は、リリースナンバーが1600-01のパッチを適用することにより使用可能です。)

  • 開始予定日付変換機能

    開始予定日付変換コマンド(sjPEX_shiftdate)を使用して指定されたフレームの開始予定日付を運用当日に変換できるようになりました。 (本機能は、リリースナンバーが1600-01のパッチを適用することにより使用可能です。)

3.6.5. キャパシティ

バージョン 2016.0.0 では、新機能の追加はありません。

3.6.6. コンフィグレーション

バージョン 2016.0.0 では、新機能の追加はありません。