3.3. バージョン2021.0.0の新機能

3.3.1. 共通機能

  • Web API 公開

    HTTPSプロトコルによる各種APIが利用可能になります。

  • オートスケール対応(AWS)

    Amazon EC2 Auto Scalingを利用した管理対象ノードの増減に追従して、 対応する千手センサーを登録・削除する拡張モジュールを提供します。

  • 千手ブラウザUI改善

    高DPIスケール対応、グラフ表示改善、アイコン変更などを行いました。

  • 千手ブラウザ・ログビューア改善

    新たにオペレーションログを参照することが可能になります。 また、検索条件や検索結果のハイライト機能などを追加しました。

  • WEBコンソールUI改善

    WEBジョブモニタのランチャート表示改善、アイコン変更などを行いました。

  • 大規模環境でのWEBジョブモニタ性能改善

    WEBジョブモニタにおいてオブジェクトを大量に描画する場合の性能を改善しました。

  • WEBランブックモニタ

    過去に廃止したランブックオートメーション関連のWEB画面を、JavaAppletを利用しないかたちで再追加しました。 スマートフォンのWebブラウザからランブックの状態を確認することが可能になります。

  • WEBコンソール上での千手接続ユーザー管理

    千手ブラウザ接続ユーザーおよびそれに関わるユーザースコープ設定について、 WEBコンソールから定義参照することが可能になります。

  • NFSv4上での稼動サポート

    千手エージェントの動作環境としてNFSv4を追加しました。 ただし性能懸念からログ出力先ディレクトリはローカルマウントを推奨します。

  • SAP S/4 HANA Cloud対応

    ERP連携においてSAP S/4 HANA Cloud 1909をサポート対象に追加しました。

  • Ubuntu版におけるdashのサポート

    UbuntuのデフォルトシェルであるDebian Almquist shell (dash)に対応しました。 千手稼働アカウントのログインシェルをbash等に変更せずに導入することが可能になります。

  • 千手ブラウザ接続外部認証のセキュリティ向上

    OpenLDAP方式のGSSAPIによるユーザー認証に対応しました。

  • 千手コマンド「OSパッチ適用状況の取得」の千手センサー対応

    千手センターを対象としてOSパッチ適用状況取得コマンドを実行可能になります。

  • Linux ARM64アーキテクチャ稼働サポート

    千手マネージャー/千手エージェントの動作環境としてARM64アーキテクチャを追加しました。

  • パッチアーカイブファイルアップロード機能追加

    千手ブラウザからの操作で、千手のパッチアーカイブファイルを千手マネージャへアップロードする機能を追加しました。

3.3.2. イベント

  • ランブックオートメーション性能改善

    標準出力/標準エラー出力が多いランブック定義の実行時間が短縮されます。

3.3.3. モニタリング

  • ロードアベレージ監視(UNIX/Linux)

    UNIX/Linux版千手エージェントまたはUNIX/Linuxの千手センサーに対するロードアベレージの監視項目を追加しました。

  • SSL証明書の有効期限監視

    WEBサーバー監視においてSSL証明書期限の監視項目を追加しました。

  • ログ監視タスクの性能改善

    ログ監視実行プロセスを監視対象ログ単位で並列化するよう改善しました。 大量のログ監視タスクを定義した場合の監視処理遅延を抑えることができます。

  • ログ監視による大量メッセージ出力抑止方法の切替

    ログ監視機能では1回の監視間隔において送信するメッセージ数の上限を設定することができ、従来は監視対象のファイルごとに大量メッセージ出力を抑止しますが、監視対象のファイルごとかつメッセージIDごとに切り替える環境変数を追加しました。 これにより一部の監視条件が大量にマッチした際も他の監視条件による検知は抑止により埋もれることなく通知することが可能になります。 詳細は ユーザーズガイド 「4.5.12.5. ログ監視による大量メッセージ出力抑止の方法を変更したい場合の設定」を参照してください。

  • リモートサーバーのポート稼働監視

    各監視タスクのパラメータとして接続ユーザー認証情報を設定することで、 リモートサーバーのFTP/SMTP/POP3/IMAPポート稼働監視が可能になります。

  • UNIX/Linux版TOP(n)プロセス監視

    従来Windows版のみ提供していたCPU使用率およびメモリ使用量のTOP(n)プロセス監視について、 同様の監視項目をUNIX/Linux版にも追加しました。

  • プロセス別物理メモリ監視

    従来のプロセス別仮想メモリ監視項目に加えて同様の物理メモリ監視項目を追加しました。

  • Linux版千手エージェントでのHTTPSサーバー応答監視

    従来Windows版千手エージェントのみに提供していたHTTPSサーバー応答監視について、 同様の監視項目をLinux版千手エージェントにも追加しました。

3.3.4. ジョブスケジュール

  • 千手センサーへのジョブ振り分け

    千手センサー動作環境としてノードグループを指定可能になります。 千手センサー上で実行させるジョブについて、負荷分散やノードグループネットの利用が可能になります。

  • ログ出力待ちジョブ

    指定ファイル内に指定文字列が出力されるまで終了を待機するジョブテンプレートを追加しました。 特定のイベントがログ出力されたことを契機に後続ジョブを起動させることが可能になります。

  • 時刻によるトリガ設定機能

    ファイル待ちトリガのプロパティとして打ち切り時刻を追加しました。 指定時刻到来または指定時間経過後まで対象のトリガがOFFだった場合、自動でトリガをONにし後続ジョブを起動させることが可能になります。

  • ディレクトリ内ファイル監視ジョブ

    指定したPATH直下でのファイル作成を検知するジョブテンプレートを提供します。 作成されたファイル名を後続のジョブで環境変数として利用することが可能になります。

  • 繰り返しネットの性能改善

    大量の繰り返し処理を定義した場合もリソース使用量増加を抑えるよう改善しました。

3.3.5. キャパシティ

  • 予兆検知時のメッセージ通知

    従来の予兆監視機能にて監視しきい値を超過する予兆を検知した際、 千手メッセージを発行して通知する機能を追加しました。

3.3.6. コンフィグレーション

新機能の追加はありません。