3.4. Job Scheduler for Cloud(Azure)の使い方¶
3.4.1. Job Scheduler for Cloud(Azure/Durable Functions)の使い方¶
3.4.1.1. Job Scheduler for Cloud(Azure/Durable Functions)の機能¶
Job Scheduler for Cloud(Azure/Durable Functions)とは、Senju/DCのジョブスケジュール機能と連携し、Azure/Durable Functionsを実行する機能です。
3.4.1.2. Azure/Durable Functions連携ジョブの利用方法¶
Azure/Durable Functions連携ジョブは、Azure Portalなどによって作成したDurable Functionsを実行します。
Azure/Durable Functions連携ジョブが起動されると、引数に指定された内容でDurable Functionsを実行し、実行結果を標準出力に出力します。
Azure/Durable Functions連携ジョブを起動する際に指定する引数には、以下に示す内容を指定して下さい。
sjPEX_CloudFunctions -m DF
-furl ファンクションURL
-ofnm Orchestratorファンクション名
オプション |
省略 |
デフォルト |
長さ |
説明 |
|---|---|---|---|---|
-furl |
不可 |
― |
1024 |
ファンクションURL |
-ofnm |
不可 |
― |
255 |
Orchestratorファンクション名 |
Senju/DCジョブの起動コマンドの最大文字数は2048文字です。
ファンクションURLおよびOrchestratorファンクション名は、Microsoft Azureサイトで確認して下さい。
3.4.1.2.1. Azure/Durable Functions連携ジョブテンプレートの使い方¶
ジョブテンプレートとは、ジョブの起動コマンドシーケンスのみを持ち、パラメータ値が未決定であるエンティティです。ジョブテンプレートを用いることにより、ジョブの登録のたびにコマンドシーケンスを入力しなくても、必要なパラメータ値を入力するだけでジョブの作成が行えます。 Job Scheduler for CloudをSenju/DCのジョブスケジュール機能と連携するために、Job Scheduler for Cloudジョブを、Senju/DCのジョブの起動コマンドとして設定します。
Azure/Durable Functions連携ジョブテンプレートを使用し、ジョブの起動コマンドとして利用するには、千手ブラウザのツリービューで、＜ドメイン＞→“ジョブスケジュール”→“ジョブ”を選択し、ジョブの新規作成を行います。
ジョブの新規作成プロパティウィンドで[ジョブテンプレートを使用]チェックボックスをチェックし、[ジョブテンプレート入力]ボタンを押して下さい。
ジョブテンプレート入力ウィンドでAzure/Durable Functions連携ジョブテンプレートを選択し、各パラメータ値を設定して下さい。
図 3.27 Azure/Durable Functions連携ジョブテンプレートの使用¶
図 3.28 Azure/Durable Functions連携ジョブテンプレートの入力¶
パラメータ |
説明 |
|---|---|
ファンクションURL |
Durable FunctionsのURLを指定します。省略不可です。 |
Orchestratorファンクション名 |
Durable FunctionsのOrchestratorファンクション名を指定します。省略不可です。 |
3.4.1.2.2. Azure/Durable Functions連携ジョブの処理の流れ(通常時)¶
Azure/Durable Functions連携ジョブがSenju/DCのジョブスケジュールで1つのジョブとして起動されると、 「図 4-3 Azure/Durable Functions連携ジョブの処理の流れ」 および 「TABLE 4-3 Azure/Durable Functions連携ジョブの処理の流れ」 に示す流れで動きます。
図 3.29 Azure/Durable Functions連携ジョブの処理の流れ¶
Senju/DC ジョブの状態 |
Azure/Durable Functions実行 ジョブの処理内容 |
メッセージモニタの出力 |
|---|---|---|
起動待ち |
起動前の状態 |
|
稼働中 |
起動 |
|
稼働中 |
引数に従い、Azure/Durable Functions上の関数実行 |
|
正常終了 |
Azure/Durable Functions実行に成功 |
!PEXC15 Azure/Functionsの関数実行に成功しました。 |
異常終了 |
Azure/Durable Functions実行に失敗 |
!PEXC16 Azure/Functionsの関数実行に失敗しました。 |
Azure/Durable Functions連携ジョブが起動されると、引数に指定された内容でAzure/Durable Functionsを実行します。
Azure/Durable Functionsを実行します。
Durable Functionsが正しく実行されると、成功した旨のメッセージを出力し、Senju/DCジョブは正常終了します。
Durable Functionsが何らかの理由で正しく実行されないと、失敗した旨のメッセージを出力し、Senju/DCジョブは異常終了します。
3.4.1.2.3. Azure/Durable Functions連携ジョブの処理の流れ（強制停止時）¶
Azure/Durable Functions連携ジョブは、他のSenju/DCのジョブと同じく強制停止させることができます。
Senju/DCのジョブスケジュールより、Azure/Durable Functions連携ジョブを強制停止しても、関数実行中のAzure/Durable Functionsは実行されたままとなります。
Senju/DCのジョブスケジュールでは、強制停止されたジョブの状態は異常終了となります。