5.3. Web監視(URL)監視設定手順と使い方¶
URL監視設定を行う際には、以下の設定が必要になります。
- Senju DevOperation Conductor Extension Packの入手と適用
- 運用管理サーバーおよび、レスポンスボディ監視を行う管理対象ノードに、同一バージョンの Senju DevOperation Conductor Extension Pack の適用が必要です
運用管理サーバー(千手マネージャ)への適用(監視項目の更新)
管理対象ノード(千手エージェント(プローブノード))への適用(情報取得コマンドの更新)
警告
適用可能な Senju DevOperation Conductor のバージョンやパッチ状況に制限がある場合があります。詳しくは、Senju DevOperation Conductor Extension Pack の README をご参照下さい。
参考
Senju DevOperation Conductor Extension Packの適用手順につきましては、Senju DevOperation Conductor Extension Pack の README をご参照下さい。
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Packの適用に際しては、千手システムの停止は不要ですが、関連する監視タスクの停止が必要です。
5.3.1. 設定¶
- 説明
モニタリングサブシステムを用いてURL監視項目を使用するための設定を行います。
- 設定手順
URL監視にてデフォルトの設定を変更するには以下の手順が必要です。
HTTPクライアント情報設定ファイルの作成
5.3.1.1. HTTPクライアント情報設定ファイル(sj_httpClient_conf.json)の作成¶
sj_httpClient_conf.jsonファイルは、HTTPクライアントに関する情報の設定ファイルです。
sj_httpClient_conf.jsonは「千手ホームディレクトリ/dat/opt/sj_httpClient_conf.json」に作成されます。
設定方法については、sj_setup_httpClient - HTTPクライアント情報設定ファイル更新 - を参照して下さい。
項目 |
省略 |
デフォルト |
暗号化対象 |
説明 |
---|---|---|---|---|
proxyURL |
可 |
― |
× |
HTTPリクエスト送信時に経由するプロキシサーバー(次の形式で記載して下さい "<プロトコル>://<ipアドレス|ホスト名>:<ポート番号>") |
proxyUsername |
可 |
― |
× |
プロキシサーバーアクセス用ユーザーID |
proxyPassword |
可 |
― |
○ |
プロキシサーバーアクセス用パスワード(暗号化後のパスワード) |
retryCount |
可 |
3 |
× |
HTTPリクエストエラー時のリトライ回数 |
waitTime |
可 |
30 |
× |
HTTPリクエストのタイムアウト時間 |
proxyURLを省略した場合、プロキシサーバーを利用しません。
プロキシサーバーアクセス用ユーザーIDおよびパスワードの両方を指定しなかった場合、プロキシサーバーの認証に利用しません。
- sj_httpClient_conf.json の記載例
{ "proxyURL": "http://ipアドレス:ポート番号", "proxyUsername": "", "proxyPassword": "", "retryCount": "", "waitTime": "" }
5.3.1.1.1. sj_setup_httpClient - HTTPクライアント情報設定ファイル更新 -¶
- 指定形式
- [参照]
sj_setup_httpClient
- [作成&更新]
sj_setup_httpClient
[-purl[Proxy server via when connecting to http server]]
[-puser[User ID for proxy server access]]
[-ppswd[Password for proxy server access]]
[-rc[number of retries when http request fails]]
[-wt[wait time(seconds) when sending http request]]
- 目的
HTTPクライアント情報設定ファイル(/dat/opt/sj_httpClient_conf.json) の現在値の参照、作成と更新を行います。
- オプション
- -purl
- HTTPリクエスト送信時に経由するプロキシサーバー(proxyURL)に設定する値を指定して下さい。値を省略するとHTTPクライアント情報設定ファイルに設定されている値を削除します。
- -puser
- プロキシサーバーのユーザー(proxyUsername)に設定する値を指定して下さい。値を省略するとHTTPクライアント情報設定ファイルに設定されている値を削除します。
- -ppswd
- プロキシサーバーのパスワード(proxyPassword)に設定する値を指定して下さい。設定値の指定は対話形式で行われます。この項目は暗号化した値がHTTPクライアント情報設定ファイルに書き込まれます。
- -rc
- HTTPリクエストエラー時のリトライ回数(retryCount)に設定する値を指定して下さい。値を省略するとHTTPクライアント情報設定ファイルに設定されている値を削除します。
- -wt
- HTTPリクエストのタイムアウト時間(waitTime)に設定する値を指定して下さい。値を省略するとHTTPクライアント情報設定ファイルに設定されている値を削除します。
- 実行結果
- (例1)現在の設定値参照
% sj_setup_httpClient { "proxyURL": "", "proxyUsername": "", "proxyPassword": "", "retryCount": "", "waitTime": "" }
- (例2)プロキシサーバーとユーザー、パスワードを設定
% sj_setup_httpClient -purlhttp://test.local:88 -pusersenju -ppswd Please enter the value. "proxyPassword": The value of proxyURL has changed from () to (http://test.local:88). The value of proxyUsername has changed from () to (senju). The value of proxyPassword has changed from (**********) to (**********). The update is complete. % sj_setup_httpClient { "proxyURL": "http://test.local:88", "proxyUsername": "senju", "proxyPassword": "**********", "retryCount": "", "waitTime": "" }
- (例3)設定を削除
% sj_setup_httpClient -purl -puser -ppswd Please enter the value. "proxyPassword": The value of proxyURL has changed from (http://test.local:88) to (). The value of proxyUsername has changed from (senju) to (). The value of proxyPassword has changed from (**********) to (**********). The update is complete. % sj_setup_httpClient { "proxyURL": "", "proxyUsername": "", "proxyPassword": "", "retryCount": "", "waitTime": "" }
注釈
暗号化対象項目の標準出力への表示は全てアスタリスクでマスクされます。
暗号化対象項目の値の設定は、キーボードからの入力が一切表示されません。コピー&ペーストで入力することをお勧めします。
暗号化対象項目の値を削除する場合、何も入力せずにリターンキーを押下して下さい。
- エラー出力
Failed to acquire Senju home directory.
The http client configuration file does not exist.
Invalid data have been set in this file.
Failed to update the http client configuration file.
- 終了ステータス
0 : 正常終了
1 : 異常終了
5.3.2. 使い方¶
5.3.2.1. Webサイトコンテンツ監視機能¶
指定されたWebサイトに対してHTTPリクエストを送信し、得られたレスポンスボディからXPathで指定した値を取得し、Senju DevOperation Conductorのモニタリング機能を使って、監視することができます。
監視定義を千手ブラウザより登録し、監視を実施します。監視結果は、各種モニタ画面(グローバルノードモニタ/ノードモニタ)にてその監視状況を表示できます。予め設定したしきい値により障害を検知した場合は、メッセージモニタにメッセージが通知されます。
(モニタリング機能については、ユーザーズガイド「 4.モニタリング 」を参照して下さい。)
5.3.2.2. WebAPI応答監視機能¶
指定されたWebAPIサーバーに対してHTTPリクエストを送信し、得られた応答からJSONPathで指定した値を取得し、Senju DevOperation Conductorのモニタリング機能を使って、監視することができます。
監視定義を千手ブラウザより登録し、監視を実施します。監視結果は、各種モニタ画面(グローバルノードモニタ/ノードモニタ)にてその監視状況を表示できます。予め設定したしきい値により障害を検知した場合は、メッセージモニタにメッセージが通知されます。
(モニタリング機能については、ユーザーズガイド「 4.モニタリング 」を参照して下さい。)
5.3.2.3. 使用上の制限事項¶
Webサイトコンテンツ監視にて、指定したXPathで取得可能な値が複数存在する場合は、最初の1件のみ出力します。
WebAPI応答監視にて、指定したJSONPathで取得した値が文字列型の場合、ダブルクォート(")で囲まれた値が取得結果となります。
- データタイプに
x-www-form-urlencoded
を指定した場合、リクエストデータファイルには以下のフォーマットのファイルを指定してください。 key1=value1 key2=value2
- データタイプに
UNIX/Linuxの場合、XPath/JSONPathに指定するパラメータがスペース/ハイフンを含んでいない場合は、パラメータをダブルクォート(")で囲ってください。