5. Pythonの導入

この章では、Senju/QA アプリケーションサーバーの稼働に必要なソフトウェアである、Pythonをインストールするための手順について説明します。

5.1. Pythonのインストール

5.1.1. 対象バージョン

Senju/QA アプリケーションサーバーではPythonを使用します。 ここでは、Python 3.9.9を例として導入手順を説明します。

注釈

サポート対象となるPythonのバージョンについては 「リリースノート」 を参照してください。

注釈

例として手順を説明するバージョンは開発時点のバージョンになります。
インストール時には、セキュリティ上の観点を考慮してその時点での最適なバージョンを導入してください。

5.1.2. インストールの流れ

Windows

  1. インストール用のexeファイルを入手し、インストールするサーバーの任意のフォルダに格納します。
    ダウンロードURL:
    対象ファイル:
    • python-3.9.9-amd64.exe

  2. インストールするサーバーに管理者権限のアカウントでログインします。

  3. exeファイルを右クリックし、コンテキストメニューから[管理者として実行]をクリックします。

  4. [Install Python 3.9.9(64-bit)]画面が表示されるため、以下の操作を行います。
    1. [Add Python 3.9 to PATH]にチェックを入れます。

    2. [Install Now]をクリックします。

    注釈

    上記の操作を行うと、インストールが開始されます。

  5. インストールが完了すると[Setup was successful]画面が表示されるため、以下の操作を行います。
    1. [Close]ボタンをクリックします。

  6. 以下のPowershellコマンドでインストールしたPythonモジュールのバージョンを確認します。
    PS C:\> python -V
    Python 3.9.9
    
    PS C:\> pip --version
    pip 21.2.4 from C:\Users\senjuqa\AppData\Local\Programs\Python\Python39\lib\site-packages\pip (python 3.9)
    

Linux

  1. インストール用のtar.xzファイルを入手し、インストールするサーバーの任意のフォルダに格納します。
    ダウンロードURL:
    対象ファイル:
    • Python-3.9.9.tar.xz

    (ここでは Python-3.9.9.tar.xz/tmp/ 配下に格納した場合の手順を例として説明します。ほかのディレクトリに格納した場合は適宜各コマンドで指定するパスを変更してください。)

  2. インストールするサーバーに管理者権限のアカウントでログインします。

  3. ファイルを展開して/tmp配下に格納します。
    # tar -xf /tmp/Python-3.9.9.tar.xz -C /tmp/
    
  4. Pythonのコンパイル及びインストールを実施します。
    # cd /tmp/Python-3.9.9
    # ./configure --enable-optimizations
    # make altinstall
    
  5. 以下のコマンドでインストールしたPythonモジュールのバージョンを確認します。
    # python3.9 --version
    Python 3.9.9
    
    # pip3.9 --version
    pip 21.2.4 from /usr/local/lib/python3.9/site-packages/pip (python 3.9)
    

5.1.3. 仮想環境の作成

  1. Pythonの仮想環境を作成します。

    • Windows

      PS C:\> New-Item C:\senjuqa -ItemType Directory
      PS C:\> cd C:\senjuqa
      PS C:\senjuqa> py -m venv venv
      
    • Linux

      # mkdir -p /opt/senjuqa
      # cd /opt/senjuqa
      # python3.9 -m venv venv