3.1. 管理サーバー

この章では、 Senju/CM 管理サーバーに必要な初期設定について記述します。

3.1.1. データベース接続設定

設定ファイル appsettings_user.json にデータベース接続文字列を登録します。

指定が必要な入力項目は下表のとおりです。

表 3.1 データベース接続設定

入力項目

入力値

ConnectionStrings.AdminConnection

Server={ホスト名};Port={ポート};Userid={DBユーザー};Password={DBパスワード};Database={DB名};commandtimeout=0

以下は設定例です。

{
    "ConnectionStrings": {
        "AdminConnection": "Server=mydbhost;Port=5432;Userid=dbuser;Password=dbpass;Database=senjucm;commandtimeout=0"
    }
}

3.1.2. HTTP接続設定

管理サーバーのWebコンソールは既定でHTTPSのみ通信しています。 HTTPによる接続を許可する場合、以下の手順が必要です。

設定ファイル appsettings_user.json にて指定する項目は下表のとおりです。

表 3.2 HTTP接続設定

入力項目

入力値

AppConfigUser.HttpOption.Enable

HTTPによる通信の利用可否を設定します。
True:HTTPまたはHTTPSで利用可。
False:HTTPSのみで利用可。

AppConfigUser.HttpOption.PortNumber

HTTPによる通信に利用するポート番号を指定します。

AppConfigUser.HttpOption.SecurePolicy

CookieのSecure属性を設定します。
0:SameAsRequest
1:Always
2:None

AppConfigUser.HttpOption.SameSite

CookieのSameSite属性を設定します。
-1:Unspecified
0:None
1:Lax
2:Strict

参考

CookieのSecure属性およびSameSite属性の指定については、下記リンクを参照してください。

ASP.NET Core SameSite cookie を使用する https://learn.microsoft.com/ja-jp/aspnet/core/security/samesite?view=aspnetcore-6.0

注釈

HTTP接続を利用可とし、かつSAML認証でログインする場合、 SecurePolicy0SameSite-1 を設定する必要があります。

以下は設定例です。

{
    "AppConfigUser": {
        "HttpOption": {
            "Enable": false,
            "PortNumber": 7060,
            "SecurePolicy": 1,
            "SameSite": 0
        }
    }
}