2. 機能変更にともなう主な注意事項¶
この章では、Senju Operation Conductor(以後、Senju/OC)からSenju DevOperation Conductor(以後、Senju/DC)およびバージョン間での機能変更にともなう注意事項を、Senju/OCのライセンス体系に沿って記述します。
2.1. 千手ブラウザ¶
Senju/DC 2021 以降
ログビューアから障害ログを参照する機能は廃止されました。また、ログビューアからオペレーションログが参照できるようになりました。
下位互換性のために存在していたWEBUsers/WEBViewers/XferManagers/XferUsersのユーザーグループを廃止しました。それに伴い、Senju/DC 2020 以前の千手システムでは、WEBUsers/WEBViewers/XferManagers/XferUsersのユーザーグループのプロパティの「権限」フィールドが常に空欄となります。
Senju/DC 2020 以降
千手ブラウザを「管理者として実行」 で起動しなかった場合の設定ファイル
BrowserOption.txt
の保存場所は以下になりました。- Senju/DC 2020 ~ Senju/DC 2022
%USERPROFILE%\APPDATA\Roaming\Senju Browser\SbBin\BrowserOption.txt
- Senju/DC 2023 以降
%USERPROFILE%\APPDATA\Roaming\Senju Browser xx.x.x\SbBin\BrowserOption.txt
※「xx.x.x」は千手バージョンとなります。
64ビットアプリケーションに変更となり、32ビットアプリケーションは提供されません。それに伴い、以下の変更があります。
¶ 変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
サポート対象OSアーキテクチャ
32ビット/64ビットどちらも可
64ビットのみ
Microsoft Visual C++ 再頒布パッケージ
Microsoft Visual C++ 2010 (x86)
Microsoft Visual C++ 2015-2022 (x64)
64ビットOSでのデフォルトのインストール先
C:\Program Files (x86)\Senju Browser
C:\Program Files\Senju Browser
レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\NRI
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NRI
Senju/DC 2023 以降
- 複数バージョンの千手ブラウザを同一環境にインストールすることが可能となりました。それに伴い、デフォルトのインストール先は以下になりました。
C:\Program Files\Senju Browser xx.x.x
※「xx.x.x」は千手バージョンとなります。
Senju/DC 2016 以降
以下のサブシステムがサポート対象外になり、それに伴い千手ブラウザの下記の表示が無くなりました。
サブシステム
非表示となるエンティティ
パッケージサブシステム
千手ブラウザのツリービューのパッケージ配下のエンティティ
ディスカバー
千手ブラウザのツリービューのモニタリング-ディスカバー配下のエンティティ
ツールバーおよびコンテキストメニューのディスカバーモニタの表示
構成ビューア
ツールバーおよびコンテキストメニューの構成ビューアの表示
リモートKVM連携
ノードのプロパティの遠隔制御タブおよびコンテキストメニューのリモートKVMの表示
自動電源制御装置
ノードのプロパティの遠隔制御タブの表示
2.2. 千手オフライザ¶
Senju/DC 2020 以降
- 千手オフライザを「管理者として実行」で起動しなかった場合の設定ファイル
OffliserOption.txt
の保存場所は以下になりました。 - Senju/DC 2020 ~ Senju/DC 2022
%USERPROFILE%\APPDATA\Roaming\Senju Offliser\SoBin\OffliserOption.txt
- Senju/DC 2023 以降
%USERPROFILE%\APPDATA\Roaming\Senju Offliser xx.x.x\SoBin\OffliserOption.txt
※「xx.x.x」は千手バージョンとなります。
- 千手オフライザを「管理者として実行」で起動しなかった場合の設定ファイル
- 64ビットアプリケーションに変更となり、32ビットアプリケーションは提供されません。それに伴い、以下の変更があります。
¶ 変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
サポート対象OSアーキテクチャ
32ビット/64ビットどちらも可
64ビットのみ
Microsoft Visual C++ 再頒布パッケージ
Microsoft Visual C++ 2010 (x86)
Microsoft Visual C++ 2015-2022 (x64)
64ビットOSでのデフォルトのインストール先
C:\Program Files (x86)\Senju Offliser
C:\Program Files\Senju Offliser
レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\NRI
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NRI
Senju/DC 2023 以降
- 複数バージョンの千手オフライザを同一環境にインストールすることが可能となりました。それに伴い、デフォルトのインストール先は以下になりました。
C:\Program Files\Senju Offliser xx.x.x
※「xx.x.x」は千手バージョンとなります。
2.3. 千手マネージャ・千手エージェント・千手センサー¶
2.3.1. 共通機能¶
Senju/DC 2024 以降
千手コマンド実行、ユーザーコマンド実行、メッセージの自動応答コマンド実行、メッセージアクションでのコマンド実行において、cshのスクリプトにてマルチバイトの文字を引数として実行し、結果に文字化けが発生する場合、環境変数
SP_EXEC_CMD_LOCALE_MODE
を設定することで回避することができます。設定手順
Unixの千手マネージャに千手稼働アカウントでログインし、以下コマンドにて設定してください。
% sj_source.com -cSP_EXEC_CMD_LOCALE_MODE=1 success
設定した環境変数を確認するには、千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。
% env | grep SP_EXEC_CMD_LOCALE_MODE
注釈
設定の反映のため、環境変数を設定したマシンの千手システムを再起動して下さい。
コマンド Sp_restart.com を実行し関連プロセスを再起動します。
※千手マネージャから千手ブラウザが切断されますのでご注意ください。
以下のサブシステムにおいて、千手センサーに対してWindowsをプローブとしてssh接続を利用する場合、内部仕様の変更によりアップグレード後は動作が変わる場合があります。
ランブックオートメーション
ジョブスケジュール
コンフィグレーション
Windowsプローブからssh接続を利用する場合の注意事項がありますので、詳しくは リリースノート の 「稼働環境」 の 「千手センサーの稼働環境」 を参照してください。
動作を元に戻す場合は、Windowsプローブにて、環境変数の設定を行ってください。 環境変数は、サブシステム毎にありますので、適宜読み替えて以下のコマンドを実行してください。
サブシステム
環境変数
ランブックオートメーション
SJRBA_SENSOR_SSH_TYPE
ジョブスケジュール
SJPEX_SENSOR_SSH_TYPE
コンフィグレーション
SJCCM_SENSOR_SSH_TYPE
環境変数の設定例
千手稼働アカウントでログイン
Windowsプローブノードに千手稼働アカウントでログインします。
環境変数の設定
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。
- (例) コンフィグレーションの環境変数を設定する場合
> sj_source -cSJCCM_SENSOR_SSH_TYPE=1 環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
- (例) コンフィグレーションの環境変数を削除する場合
> sj_source -cSJCCM_SENSOR_SSH_TYPE= 環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
設定した環境変数を確認
コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。
- (例) コンフィグレーションの環境変数を確認する場合
> sj_getenv SJCCM_SENSOR_SSH_TYPE
Senju/DC 2023 以降
以下のコマンドは非推奨となりました。今後当該機能の廃止を予定しています。
千手カテゴリ監視項目の履歴保存設定変更
sjANM_monitorDefault
以下の機能は、今後廃止を予定しています。
ログ監視の大量メッセージ抑止に用いる設定「ログ監視による大量メッセージ出力を抑止したい場合の設定」および「ログ監視による大量メッセージ出力抑止の方法を変更したい場合の設定」
Senju/DC 2022 以降
以下のコマンドは非推奨となりました。今後当該機能の廃止を予定しています。
モニタリング定義情報取得コマンド
sj_getdbtbld.cmd
ノードのホスト情報表示コマンド
sjANM_hostInfo
Senju/DC 2021 以降
千手システムが使用するOpenSSHライブラリのバージョンアップにより、公開鍵認証の暗号化形式「DSA」はサポート対象外となりました。
Senju/DC 2020 以降
千手システムリストアコマンド
sj_restoreDef
が廃止になりました。千手マネージャの定義データバックアップ/リストアには定義データバックアップコマンドSpOnlineBackup
をご利用ください。参考
定義データバックアップコマンド
SpOnlineBackup
の詳細は、ユーザーズガイド 「資料集 付録」 の 「ハードウェア障害に備えた千手定義データ復旧」 を参照して下さい。64ビットアプリケーションに変更となり、32ビットアプリケーションは提供されません。それに伴い、以下の変更があります。
¶ Linux/UNIX版マネージャ・エージェントにおける変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
サポート対象OSアーキテクチャ
32ビット/64ビットどちらも可
64ビットのみ
rpmパッケージアーキテクチャ(Linux版)
glibc.i686などの32ビットrpm
glibc.x86_64など64ビットrpm
64bitのSpプロキシサーバー(Linux版)
SpPxySvr_64
SpPxySvr
64bitのAPサーバー監視プロセス(Linux版)
sjANM_monJmxd_64
sjANM_monJmxd
サポート対象APサーバー監視
32ビット/64ビットどちらも可
64ビットのみ
千手基本情報設定格納先
/etc/senju.conf
/etc/senju.conf.d
¶ Windows版千手マネージャ・エージェントにおける変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
サポート対象OSアーキテクチャ
32ビット/64ビットどちらも可
64ビットのみ
Microsoft Visual C++ 再頒布パッケージ
Microsoft Visual C++ 2010 (x86)
Microsoft Visual C++ 2015-2022 (x64)
レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\NRI
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NRI
サポート対象APサーバー監視
32ビットのみ
64ビットのみ
千手基本情報設定格納先
C:\Windows\SysWOW64\senju.conf
C:\ProgramData\NRI\senju.conf.d
コマンド実行 [1]
OSによるレジストリやファイルシステムのリダイレクトが有効なため、64bitアプリ実行には
sj_cProc64
の利用が必要。互換性のため、ジョブ実行のみ動作環境の環境変数で32bitプロセス空間での起動の切り替えが可能。また
sj_cProc64
も提供。参考
[1] 「コマンド実行」に該当する機能は以下などがあります。
ジョブの起動コマンド
監視タスクのコマンド
メッセージアクションのコマンド実行
コンフィグレーションのコマンド実行
千手コマンド、ユーザーコマンド実行
注釈
やむを得ない理由で監視タスクのコマンドを32bitのまま動作させたい場合は、SysWOW64フォルダ下のモジュールを使用するようにコマンドを修正して下さい。 例えば、バッチコマンドの場合は
C:\Windows\SysWOW64\cmd.exe
を、VBスクリプトの場合はC:\Windows\SysWOW64\cscript.exe
を使用して下さい。UNIX/Linux版のライブラリ(
libsenju
、libsenju_64
)の/usr/lib
下へのコピーは行われません。千手システムのAPIを利用する場合はライブラリ検索パス環境変数を設定する必要があります。設定方法については、 デベロッパーズガイド の 「API利用上の注意」 を参照してください。
Senju/DC 2016 以降
UNIXエージェントでリモートコマンド実行の際にリモートシェルコマンドを使用することがなくなりました。新規に登録した千手エージェント(UNIX/Linux)は、常に「SJREXGRP千手システムグループ」に所属するようになります。これにより
remsh
コマンドなどのr系コマンドは使用しなくなります。以下の各種機能がサポート対象外になり、それに伴い、以下の千手システムグループが無くなりました。
千手セキュアコネクション機能
SSCINET
千手システムグループパッケージサブシステム
_SJ_FDS
およびFDSPCSRV
千手システムグループ以下のノード種別はサポート対象外となりました。それに伴い、以下の千手システムグループが無くなりました。
千手配布クライアント
_OS_W95
千手システムグループ以下の千手システムグループが無くなりました。
千手(帳票)
_SJ_PJM
千手システムグループ以下のコマンド実行を行う箇所についてCシェル(csh)による起動からBourneシェル(sh)による起動に変更しています。そのため、シェルにおけるコマンドのメタ文字の解釈の違いにより、動作が異なる場合があります。
サブシステム
コマンド定義箇所
イベント
メッセージアクションのルールにおけるコマンド実行
モニタリングサブシステム
カスタム監視タスク(コマンドによる監視項目)で使用しているコマンド
監視タスクのアクションで実行されるコマンド(正常時アクション、警告時アクション、異常時アクション)
コンフィグレーション
構成情報取得時のアクション(取得前、取得後)
構成管理項目のコマンド
千手管理項目の [指定コマンドを実行]
千手コマンド
千手コマンド実行
ユーザーコマンド実行
注釈
ジョブの起動コマンドについてはシェル経由ではなく、
fork()
、exec()
により実行されるため、起動コマンドのメタ文字の解釈は行われません。警告
ランブックのセクションの起動コマンドについては実行時のユーザーのログインシェルに応じて実行されます。千手稼働アカウントや実行ユーザーのログインシェルを変更した場合には、シェルにおけるコマンドのメタ文字の解釈の違いにより、動作が異なる場合があります。
警告
Linux版マネージャからUNIX/Linux版千手エージェントに対して
sj_gremsh.com
、sj_mremsh.com
を実施した際、以下条件3つをすべて満たしている場合コマンドがエラーとなります。対応については、 デベロッパーズガイド の 「千手コマンドの使用法」 を参照ください。Linux版マネージャからSenju/DC 2016.0.0 以降のUNIX/Linux版千手エージェントに対して実行している。
リモート側で実行するコマンドをシングルクォート
'
、または、ダブルクォート"
囲いで記述している。
シングルクォート、ダブルクォート囲いのリモート実行コマンド内で、エスケープ記号
\
または、シングルクォート'
を使用している。
- 千手稼働アカウント以外のアカウントでLinux/UNIX版の千手コマンドを実行する際のデフォルトの文字コードがUTF-8に変更されました。
下記コマンドで日本語メッセージを送信する場合は、-k オプションにより指定メッセージの漢字コードを指定して下さい。
sjANM_sendmsg-メッセージの出力-
sjANM_sendmsgEx-拡張メッセージの出力-
sjMSG_replymsg-応答要求メッセージの出力-
参考
環境変数
SJ_LANG
をコマンド実行アカウントに設定することで、漢字コードの指定(-kオプション)の省略が可能です。例)EUCの場合:
SJ_LANG=ja_JP.EUC
注釈
sjANM_sendmsgEx-拡張メッセージの出力- において、千手稼働アカウント以外のアカウントで実行できるのは、Senju/DC 2018 以降です。
2.3.2. イベント¶
Senju/DC 2016 以降
デフォルトで各サブシステムが出力するメッセージの最大長が3160バイトの拡張メッセージになりました。
千手ブラウザのログイン時に取得できる過去メッセージは過去7日分に制限されます。
メッセージのプロパティウィンドウの「メール送信」で設定するメール送信機能はサポート対象外となりました。
2.3.3. モニタリング¶
Senju/DC 2024 以降
バーチャリゼーションのカテゴリに含まれる監視項目を利用するために Senju DevOperation Conductor Extension Pack の適用が必要となりました。
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Pack については、 Senju/DC サポートサイト を参照してください。
Senju/DC 2023 以降
JSONログフィルタをログ監視の監視方法に使用することで、JSON形式ファイルのログ監視が行えるようになりました。
- イベントログ監視のプロセス体系変更
イベントログ監視について、1つのイベントログ監視プロセスで複数定義の監視をしていましたが、1つの定義につき、1つのイベントログ監視プロセスで監視するように変更されました。 そのため、イベントログ監視プロセスのsjANM_evtwatchdが、イベントログ監視定義数起動するようになります。 また、プロセスが複数起動することに伴い、使用するメモリ量も増加しておりますので、ご注意ください。
参考
イベントログ監視定義1件分(=イベントログ監視1プロセス分)のメモリの使用量は、Windowsは約10(Mbyte)となります。 各イベントログ監視プロセスのメモリ使用量を合計すると、使用しているメモリ量は大きくなりますが、実際のメモリ使用量は、OSのメモリ管理により多少増減します。
テキストログ監視およびイベントログ監視共に、8192文字(バイト)までの範囲で監視を行っていましたが、32768文字(バイト)までの範囲で監視を行うように変更されます。環境変数
SJANM_LOGWATCHD_RECORD_LEN
にて範囲の変更を行う事が出来ます。CCMS Monitoring for mySAP を利用するために Senju DevOperation Conductor Extension Pack の適用が必要となりました。
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Pack については、 Senju/DC サポートサイト を参照してください。
Senju/DC 2021 以降
- ログ監視/イベントログ監視のプロセス体系変更
1つのログ監視プロセスやセンサーテキストログ監視プロセスで複数定義の監視をしていましたが、1つの定義につき1つのログ監視プロセスで監視するように変更されました。 そのため、ログ監視プロセスのsjANM_logwatchdが、ログ監視/イベントログ監視定義数起動するようになります。(例外として、監視動作が一時停止中の監視については、プロセスは起動しません。) また、プロセスが複数起動することに伴い、使用するメモリ量も増加しておりますので、ご注意ください。
参考
ログ監視定義1件分(ログ監視1プロセス分)のメモリの使用量は、Linuxでは3~5(Mbyte)、Windowsでは約9(Mbyte)となります。 各ログ監視プロセスのメモリ使用量を合計すると、使用しているメモリ量は大きくなりますが、実際のメモリ使用量はOSのメモリ管理により多少増減します。 ログ監視1プロセス分のメモリの使用量は、ログフィルタの条件が多い場合(30件を超えるような場合)は、さらに件数に比例して増加します。
Windowsのセンサーテキストログ監視プロセス(sjANM_rlogwatchd)が廃止され、ログ監視プロセス(sjANM_logwatchd)に統合されました。
10030/tcp~10035/tcpのポートを使用するようになりました。詳細は、 リリースノート の プロトコル/ポート を参照して下さい。
Windowsの千手ノードに対してのテキストログ監視の場合、監視対象ログファイルのレコードにNULLが含まれると、その行は読み飛ばされ監視は行われませんでしたが、監視されるように変更されました。
テキストログ監視およびイベントログ監視共に、1行が4096文字(バイト)を越える行については環境変数``SjANM_TextLog_OverCheck``にて、読み飛ばすか4096文字(バイト)までの範囲で監視を行っておりましたが、環境変数の設定にかかわらず8192文字(バイト)までの範囲で監視を行うように変更されました。
- 正規表現指定時の監視対象ファイルの決定方式が以下のように変更されました。
千手システム再起動やログ監視プロセス(sjANM_logwatchd)の再起動、反映(監視属性)直後の正規表現指定時の監視対象ファイルの決定方式が変更になり、ファイルの最終更新日時が全く同じファイルが複数存在する際には監視対象ファイルが決定できず監視は行われませんでしたが、監視対象ファイル決定方式をファイル名で昇順にソートした場合に最後になるファイル名を監視するように変更されました。
上記変更により、正規表現指定時の監視対象ファイル決定方式の変更するための環境変数(SJ_ANM_LOG_TARGET)の設定時と同じ決定方法となるため、環境変数は使用されないように変更されました。
正規表現指定時の監視対象ファイルは、一度監視対象となった後に監視対象から外れた場合には、監視対象外のファイルとして記憶し、以降は監視対象にはならないようになっていましたが、監視対象外のファイルを記憶しなくなり、常に正規表現でマッチするファイルのうちタイムスタンプが最新のファイルを監視するように変更されました。
正規表現指定時の監視対象ファイルにてログ監視時に、検査間隔内に監視対象となる条件を満たすファイルが複数作成された場合、ファイルのタイムスタンプが古い順(同じ場合はファイル名の昇順)に全てのファイルを検査していましたが、ファイルのタイムスタンプが最新(同じ場合はファイル名の昇順で最後)の1つのファイルを検査するように変更されました。
ログ監視によりメッセージ出力した行を、テキストファイル出力する際のファイル名が以下の通り変更となりました。また、監視対象のログ定義を削除して反映(監視属性)を行うと、ファイルも削除されます。
OS(監視対象)
Senju/DC 2020以下
Senju/DC 2021以降
UNIX
$SENJUHOME/log/sjANM_logwatchd_msg.log
$SENJUHOME/log/logwatch.d/sjANM_logwatchd_msg_(番号)_(ノードID).log
Windows(千手エージェント)
%SENJUHOME%\log\sjANM_logwatchd_msg.log
%SENJUHOME%\log\logwatch.d\sjANM_logwatchd_msg_(番号)_(ノードID).log
Windows(千手センサー)
%SENJUHOME%\log\sjANM_rlogwatchd_msg.log
%SENJUHOME%\log\logwatch.d\sjANM_logwatchd_msg_(番号)_(ノードID).log
Windows千手エージェントでは、イベントログ監視の定義がない場合に、Systemイベントログを監視していましたが、監視しないように変更されました。
ログ監視による大量メッセージ出力を抑止したい場合の環境変数(
SjANM_logwatchd_BurstMsgCnt
)を設定している場合に、抑止されている時に反映(監視属性)を行った場合、「!ANM285ログ監視によるメッセージの抑止を解除します。」メッセージは出力されませんが、全ログ監視のメッセージの抑止は解除されていましたが、定義が変更されたログ監視のみ抑止が解除されるようになります。また、変更されていないログ監視定義に関しては解除されません。
Senju/DC 2020 以降
- 以下のカテゴリに含まれる監視項目を利用するために Senju DevOperation Conductor Extension Pack の適用が必要となりました。
クラウドサービス
コンテナ
AIインフラストラクチャー
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Pack については、 Senju/DC サポートサイト を参照してください。
警告
Senju/DC 2018 以前の千手エージェントに対して、クラウドサービス監視はサポート対象外となります。監視される場合は、千手エージェントのアップグレードおよびExtension Packの適用を行ってください。
Webコンソールでの予兆監視機能が追加されたことに伴い、以下の監視項目は内部仕様変更のため監視項目IDが変更されました。下位バージョンからアップグレードした場合、通常に監視を行う上では問題ありませんが、予兆監視については監視項目IDの変更により監視対象となりません。予兆監視を行う場合は、既に作成されている監視タスクを再作成して下さい。
物理メモリ使用率(%)[UNIX]
ページINバイト数(KB/秒)[UNIX]
ページOUTバイト数(KB/秒)[UNIX]
ネットワーク接続所要時間(ミリ秒)
ディスクI/O書き込み密度(回/秒)
ディスクI/O読み込み密度(回/秒)
ディスクI/O書き込みスループット(MB/秒)
ディスクI/O読み込みスループット(MB/秒)
参考
予兆監視については、 ユーザーズガイド を参照してください。
WebSphere監視はサポート対象外となりました。
Senju/DC 2016 以降
ロングホスト名を設定している千手エージェントノードに対して、プローブノードを設定して千手センサーとして監視した場合、監視タスクの情報の取得に失敗します。プローブノードを設定しないでください。
プロセス監視の稼働監視の判定条件が「稼働中 と等しい場合に正常」から「Running と異なる場合に異常」に変更されました。Senju/DCのノードおよびSenju/DCのノードをプローブノードとする千手センサーにてプロセス監視の稼働監視を行う場合は、稼働監視の判定条件を「Running と異なる場合に異常」に設定してください。
注釈
- プロセスの稼働監視には、次の2種類があります。
ノードのプロパティの[プロセス]タブにおけるプロセス監視の稼働監視
ノードのプロパティの[詳細情報]タブにおける監視項目(プロセス稼働監視[WMI]、プロセス稼働監視[UNIX])
ノードのプロパティの[プロセス]タブにおけるプロセス監視の設定画面では、稼働監視の判定条件(上記 太字 の部分)をプルダウンで選択できます。判定条件の「稼働中」はSenju/OC 2014 以前の千手エージェントに設定する場合に使用します。
ノードのプロパティの[詳細情報]タブにおける監視項目「プロセス稼働監視[WMI]」および「プロセス稼働監視[UNIX]」の新規設定画面では、デフォルトの状態で判定条件が「Running と異なるときに異常」となります。
Senju/DCのノードおよびSenju/DCのノードをプローブノードとする千手センサーにてプロセス稼働監視を新規に設定する場合は、判定条件の設定をデフォルトの値から変更する必要はありません。
参考
詳しい設定方法については、 ユーザーズガイド を参照してください。
ディスカバー機能はサポート対象外となりました。
千手/e-千手の下位互換のために残されていた以下のコマンドはサポート対象外となりました。同一の機能を持つコマンドを利用してください。
サポート対象外となったコマンド
同一の機能を持つコマンド
テキストログ監視の再開コマンド
sjANM_StartLogWatch
テキストログ監視の一時停止コマンド
sjANM_StopLogWatch
ログ監視の再開コマンド
sjANM_startlog
ログ監視の一時停止コマンド
sjANM_stoplog
- 以下の監視項目はサポート対象外となりました。
カスタムオブジェクト(整数)
カスタムオブジェクト(小数)
カスタムオブジェクト(指数)
カスタムオブジェクト(文字列)
Webシナリオ監視[OneSight]
2.3.4. ジョブスケジュール¶
Senju/DC 2023 以降
Job Scheduler for R/3 を利用するために Senju DevOperation Conductor Extension Pack の適用が必要となりました。
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Pack については、 Senju/DC サポートサイト を参照してください。
Senju/DC 2020 以降
64bit化に伴うジョブの動作の変更(Windows版のみ) ジョブ起動時の
%windir%\System32
から%windir%\SysWOW64
へのリダイレクトが行われなくなりました。 起動コマンドに32ビットアプリケーションを指定したジョブが正常に動作しない場合、動作環境の環境変数SJ_PEX_CMGR_32
をON
に設定してください。
Senju/DC 2016 以降
- ファイル待ちトリガの監視対象ファイルの指定方法
ファイル待ちトリガに正規表現を使用することができるようになりました。これに伴い、監視対象のファイルの指定方法が変更されました。 Senju/OC 2014 以前では[ファイル名:]に監視対象のファイルのフルパスを指定していました。 Senju/DC 2016 以降では[ファイル名:]には監視対象ファイル名のみを、[ディレクトリ名:]に監視対象ファイルのディレクトリのパスを指定します。
参考
ファイル待ちトリガの設定方法についてはユーザーズガイドの 「トリガの使用」 を参照してください。
- ジョブサービスにおける判定処理が変更されました。
Senju/OC 2014 以前では「フレームチェック項目」の「起動済み」チェックは、フレームに一時停止指定されていることでフレームが一時停止している状態は「×」(異常)と判定していましたが、Senju/DC 2016 以降では「○」(正常)と判定します。
リカバリ処理の対象としてサスペンドおよびキューイングが追加されました。
ネットのリカバリメッセージについて、一部のメッセージがデフォルトで出力抑止されるようになりました。
¶ ID
レベル
内容
!PEX021
通常
ネット状況通知 [起動]
!PEX022
通常
ネット状況通知 [正常終了]
!PEX032
通常
ネット状況通知 [スキップ]
- ただし、環境変数
SJ_PEX_RECOVER_MSG_NET
を設定することで動作を変更できます。環境変数の設定値は以下のとおりです。 値:
0
... ネットのリカバリメッセージが出力されます。Senju/OC 2014 以前と同様の動作になります。設定なし(デフォルト) ... ネットのリカバリメッセージ出力が抑止されます。
また、この環境変数の反映のためには、千手マネージャノードのリブートを行うか、ジョブスケジュール管理プロセスのダウン/アップが必要です。
- ただし、環境変数
異常時アクション機能の異常時における再ラン実行のリカバリ動作が変更されました。
¶ 再ラン状況
Senju/OC 2014 以前
Senju/DC 2016 以降
再ラン待ち
異常終了
再ラン待ち
再ラン中
初期稼働状態
再ラン中
- ただし、環境変数
SJ_PEX_RECOVER_JOB_ABENDACTRERUN
を設定することで動作を変更できます。環境変数の設定値は以下のとおりです。 値:
0
... Senju/OC 2014 以前の動作と同様になります。設定なし(デフォルト) ... Senju/DC 2016 以降の動作と同様になります。
また、この環境変数の反映のためには、千手マネージャノードのリブートを行うか、ジョブスケジュール管理プロセスのダウン/アップが必要です。
- ただし、環境変数
自動サイクル運用でシステム内に投入済みのフレームが存在する場合の動作が変更されました。
自動サイクル運用を行うシステム内に投入済みのフレームが存在する場合、該当システムの自動サイクル運用をエラーとしていた動作を、未投入のフレームのみ投入して自動サイクル運用を成功とする動作に改善しました。 詳細は、ユーザーズガイドの 「資料集」、 「Q&A」、 「ジョブスケジュールのQ&A」、 「フレーム登録時」 を参照して下さい。
2.3.5. パッケージ¶
Senju/DC 2016 以降
パッケージサブシステムはサポート対象外となりました。
2.3.6. コンフィグレーション¶
Senju/DC 2016 以降
ロングホスト名を設定したノードについて、千手構成管理項目や構成情報を取得するための接続設定にリモート取得を設定した場合、構成情報の取得に失敗します。ローカル取得を設定してください。
千手ダウンローダはサポート対象外となりました。蓄積された構成情報を取得する場合は、Webコンソールからダウンロードして下さい。
2.4. 千手データベースサービス・千手ウェブサービス¶
Senju/DC 2023 以降
以下のとおりインストーラ同梱の Microsoft SQL Server のバージョンが変更となりました。
Senju/DC 2022以前
Senju/DC 2023以降
Microsoft® SQL Server® 2016 Service Pack 2 Express (x64)
Microsoft® SQL Server® 2019 Express (x64)
Senju/DC 2022 以降
以下のとおり名称が変更となりました。
変更前
変更後
千手データベースサーバー
千手データベースサービス
千手ウェブサーバー
千手ウェブサービス
Senju/DC 2020 以降
外部認証の設定で使用するファイル
SpAuth.xml
はsjCOM_ExternalAuth.xml
へ名称が変更となりました。参考
詳しい設定方法については、 ユーザーズガイド を参照して下さい。
64ビットアプリケーションに変更となり、32ビットアプリケーションは提供されません。それに伴い、以下の変更があります。
Linux版千手DBコンポーネントはサポート対象外となりました。
Windows版千手DBコンポーネント
¶ Windows版千手データベースサービスにおける変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
インストールされるデータベースシステム
Microsoft® SQL Server® 2014 Service Pack 2 Express (x86)
Microsoft® SQL Server® 2016 Service Pack 2 Express (x64)
データソース(ODBC)
32ビット
64ビット
千手WEBコンポーネント
¶ Windows版千手ウェブサービスにおける変更点
Senju/DC 2018以前
Senju/DC 2020以降
アプリケーションプール
SenjuAppPool
の32ビットアプリケーションの有効化True
False
アプリケーションプール
SenjuIWASAppPool
の32ビットアプリケーションの有効化True
False
Senju/DC 2016 以降
千手インフォサーチおよび千手インフォビューは、千手DevOpsポータルとして1つの機能に統合されました。
千手インフォビューのジョブレポート画面は廃止されました。千手DevOpsポータルのジョブ稼働履歴検索画面を使用して下さい。
千手インフォサーチのダッシュボード画面は廃止されました。千手DevOpsポータルの千手統計情報検索画面を使用して下さい。
2.5. マルチエージェント¶
Senju/DC 2020 以降
- ドメイン変更コマンド
sj_changeDomain
、ノード名変更コマンドsj_changeNodeID
実行時の千手基本情報の同期 Senju/DC 2018 以前の千手エージェントとマルチエージェント構成にしている場合、Senju/DC 2018 以前の千手エージェントで行ったドメイン変更の情報が、Senju/DC 2020 以降の千手基本情報に反映されません。 そのため、Senju/DC 2018 以前の千手エージェントで、ドメイン変更コマンド
sj_changeDomain
もしくはノード名変更コマンドsj_changeNodeID
を実行した後は、千手基本情報の同期を行ってください。
- ドメイン変更コマンド
2.6. オプション¶
Senju/DC 2020 以降
- OSのシステムログの設定
UNIX/Linux版インストール時のOS障害監視用ログファイル設定に関する項目が削除されました。 障害ログの取得を行う場合には
/etc/syslog.conf
、/etc/rsyslog.conf
の編集が必要です。 設定方法については、ユーザーズガイドの 「システム(OS)ログの監視について」 を参照してください。
Senju/DC 2016 以降
- 以下の機能はサポート対象外となりました。
千手セキュアコネクション
Site Security Check連携
Tivori連携
OneSight連携
HULFT連携
System Center Operations Manager/Microsoft Operations Manager連携
OpenManage連携
リモートKVM連携
バックアップサーバーに対する連携機能
自動電源制御装置を用いて電源をスケジュールにより自動制御する機能
SoralisまたはHP-UXの千手エージェントを使用したJob Scheduler for R/3機能
SoralisまたはHP-UXの千手エージェントを使用したCCMS Monitoring for mySAP機能