7.1. システム共通

  1. リモートコマンド実行

    問題

    Linux版千手マネージャを使用している場合、千手コマンドの「共通/その他」に登録されている「リモートコマンド実行」コマンドのパラメータ「コマンド名」に指定するパラメータ値に『”』(ダブルクォーテーション)を使用すると、コマンドが異常終了することがあります。

    対策

    コマンド名のパラメータ値に、『”』(ダブルクォーテーション)の文字を使用しないで下さい。

  2. HP-UX 11.xへのリモートコマンド実行

    問題

    OSがHP-UX 11.xのノードに対し、千手のリモートコマンドを用いて第三者アカウントでコマンドを実行した場合、該当アカウントの補助グループが設定されません。

    (この問題は、HP-UX 11.x 側での仕様変更によるものです。)

    対策

    以下のコマンドを実行し /etc/logingroup にシンボリックリンクを作成して下さい。

    # ln -s /etc/group /etc/logingroup
    

    (# は rootユーザのプロンプトになります。)

  3. 千手マネージャを対象とした千手システムの停止コマンド実行

    問題

    Windows 版千手マネージャを使用している場合、「反映(ノード定義)」または、マネージャノードに対して「反映(監視属性)」の実行直後に、

    • グローバルノードモニタで、千手マネージャノードを選択し「千手システムプロセス」を「停止」する

    または、

    • 千手コマンドの「共通/その他」に登録されている「システムの停止」を、千手マネージャノードを指定して実行する

    と、次のメッセージがアウトプットビューに表示される場合があります。

    プロセス(sjANM_nodemgr:0 PID:<process-ID>)の停止処理に失敗しました。
    

    対策

    千手マネージャマシンの再起動、または、コマンドプロンプトで、sj_halt(千手の停止)、sj_boot(千手の起動)を行った後、必要であれば、再度千手システムプロセスを停止させて下さい。

    「反映(ノード定義)」または、千手マネージャノードに対して「反映(監視属性)」の実行直後に、千手マネージャノードの千手システムプロセスの停止を行う場合は、5分以上間隔を空けてから実行するようにして下さい。
    なお、モニタリング(エージェント監視台数)ライセンスが501以上の場合は、10分以上間隔を空けて下さい。
  4. Linux版千手エージェントへの時刻合わせ機能の実行

    問題

    千手システムの時刻合わせ機能を使用して、Linux版千手エージェントの時刻合わせを行うと、OSの再起動時に設定前の時刻に戻ってしまう場合があります。

    これは、千手システムの時刻合わせ機能ではシステムクロックの時刻を変更しますが、Linuxの場合、OS起動時にハードウェアクロックの時刻がシステムクロックに反映されるためです。

    対策

    /etc/rc.d/rc.sysinit 等を変更し、OS起動時にハードウェアクロックの時刻をシステムクロックに反映させない、あるいは、システムクロックの時刻をハードウェアクロックの時刻に反映される設定にして下さい。

  5. 千手ブラウザのエンティティ パラメータの値

    問題

    パラメータの値に半角丸括弧 '('を使用した値を設定したとき、パラメータ選択ダイアログで該当の値を選択すると、'('以降の文字列のみ表示される。

    対策

    パラメータの値には、半角丸括弧 '(' を使用しないで下さい。

  6. 「パトランプ機能を利用する」のチェックを外していてもパトランプが鳴動する

    問題

    千手ブラウザのメニューで、オプション -> 警報装置設定 -> パトランプで「パトランプ機能を利用する」のチェックを外していても、以下の操作を行うとパトランプが鳴動します。

    • 千手ブラウザのメニューで、オプション -> 警報装置設定 -> パトランプ -> [試験開始]ボタンを押下。

    • メッセージモニタ のメニューで、ツール -> 警報装置テスト。

    • メッセージモニタ の[警報装置テスト]アイコン押下。

    対策

    千手ブラウザの仕組み上、上記の操作を行うとパトランプは鳴動します。

  7. Linuxにおいて翌日の日替わり処理の設定に失敗する。

    問題

    Linuxに千手マネージャもしくは千手エージェントをインストールしている環境において、日替わり処理時に以下の障害メッセージが出力され、翌日の日替わり処理の設定に失敗する場合があります。

    !ANM201システムエラーです。(Senju daily command schedule wrong year into the at queue.(問題のあるatジョブ))

    対策

    以下の手順を実行して正しい日付でatの登録を行って下さい。なおatの登録は障害メッセージが出力された当日中に完了させる必要があります。

    千手稼働アカウントでログインし、障害メッセージの付加文言に出力されているatジョブをatrmにて削除して下さい。

    以下のコマンドを実行してatの登録を行って下さい。日付(MM/DD/YY)はマシン日付の翌日日付を指定して下さい。

    $ echo "sjANM_daily.com" | at 0007 MM/DD/YY >& /dev/null
    

    ($ は 千手稼働アカウントのプロンプトです。)

    これはLinuxにおけるatの不具合に該当しますので、OSパッチを適用して下さい。詳細は インストールガイド「OSパッチについて」 を参照して下さい。

  8. ユーザーコマンドにpowershellを指定すると処理が停止する問題

    問題

    Windows版千手マネージャで、ユーザーコマンドの起動シーケンスにpowershell.exeまたはpowershell.exeを含むバッチを指定し、実行ノード指定で「なし」を選択してコマンド実行すると、powershell.exeが結果を返さず、ユーザーコマンドが停止します。

    powershell.exeは、標準入力をパイプの入力としてリダイレクトした場合powershell.exe起動後、処理が行われずに固まってしまうという問題があります。

    ユーザーコマンドを実行する際の千手のプロセスは、起動シーケンスに指定したコマンドが直接実行されると、標準入力がリダイレクトされる作りとなっているため、powershell.exeが固まってしまいます。

    対策

    ユーザーコマンドの起動シーケンスに powershell.exeまたはpowershell.exeを含むバッチを指定する場合は、実行ノード指定で対象ノードを指定した上で、コマンドを実行して下さい。

  9. ライセンスキーの変更を行った後、プロセスが起動できなくなった。

    問題

    ライセンスキーの変更により、千手システムが作成するMMFのサイズが変更されます。

    起動済みのプロセスが元のサイズでMMFをマッピングしているため、ライセンスキーの変更後に起動したプロセスが起動できない場合があります。

    対策

    千手マネージャの千手システムを停止させた後、以下のMMFファイルを削除した後、千手システムを起動させて下さい。

    $SENJUHOME/unity_dat/mmf 以下の全ファイル

    注釈

    MMFは千手システム再起動時、自動的に再作成されます。

  10. 千手ウェブサービスの千手稼働アカウントのパスワードを変更したら、WEBコンソールが接続できなくなった。

    問題

    コントロールパネル(「ユーザーアカウント」や「コンピュータの管理」など)からパスワードを変更した場合、WEBコンソールでの接続が行えなくなる場合があります。

    対策

    コントロールパネルからパスワードを変更した場合は、キーコンテナの削除が必要です。以下の手順にて削除してください。

    [ キーコンテナの削除手順 ]

    1. 千手ウェブサービスに千手稼働アカウントでログオン

    2. SID(Security ID)の確認

      コマンドプロンプトを起動し以下のコマンドを実行して SIDを確認する

      $ whoami /user
      
      ユーザー名     SID
      ============= ============================================
      sjWEB\senju   S-1-5-21-123456789-987654321-0123456789-9999
      

      ($ は 千手稼働アカウントのプロンプトです。)

    3. エクスプローラーにて以下のフォルダを開く

      %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Crypto\RSA\<上記で確認したSID>

    4. ファイルの削除

      フォルダ内に存在するファイルをnotepadにて開き、ファイルに“Seiconfig”、“SeiconfigGUI”、“SeiConfigSjPcc”のいずれかの文字が含まれていたらそのファイルを削除する。

    5. 情報の反映

      千手ブラウザデーモン接続設定コマンド(SeiConfig.exe)を起動し、ウィンドウが表示されたらOKボタンを押下して閉じる。

      SeiConfig.exe

    6. サービスの再起動

      コントロールパネルのサービスより、下記のサービスを再起動する。

      “Senju Extended Interface Service_千手稼働アカウント”

    警告

    • 千手ウェブサービスの千手稼働アカウントのパスワードは、[ Crtl + Alt + Delete ]キーを押下して表示された画面で変更してください。

    • コントロールパネルからパスワードを変更後、[ Crtl + Alt + Delete ]キーを押下して表示された画面でパスワードを変更しても情報は削除されませんので、上記手順にて削除してください。

  11. 千手のノードIDとマシンのホスト名が異なる場合の問題。

    問題

    千手システムはノードIDで名前解決を行いますが、マシンのホスト名とノードIDが異なる環境では、hostsやDNSに正しく記載されていない場合モニタリングなどが正常に動作しません。

    対策

    hostsやDNSにマシンのホスト名とノードIDをhostsファイルのフォーマットに従い正しく記載願います。(千手システムのノードIDはエイリアスとして記載願います。)

    `` IP-address  hostname  node-ID ``

    注釈

    千手システムはDNS環境でも利用可能ですが、ノードIDからIPアドレスを参照するときの性能の問題でhostsファイルを利用されることを推奨します。

  12. Linuxにおいて、千手ホームディレクトリに .tcshrc がある場合、千手システムの起動に失敗する問題

    問題

    Linuxにおいて、千手ホームディレクトリに .tcshrc がある場合、千手システム用の環境変数が設定されず、千手システムの起動に失敗します。

    対策

    .tcshrc を削除してください。 千手稼働アカウントの環境設定をカスタマイズする場合、インストールガイド「千手マネージャのインストール」 または 「千手エージェントのインストール」「インストール後の設定」 を参照し、ユーザ環境設定ファイルを修正してください。

  13. 千手センサーのプローブノードを切り替える際の制限事項。

    問題

    千手センサーのプローブノードをSenju/OC 2014以前のバージョンとSenju/DC 2016以上のバージョンとで切り替えを行った場合、グローバルノードモニタのシステム情報が表示されなくなります。

    対策

    正常に表示させるには、プローブノードのsjANM_shellプロセスとsjANM_chkpingdプロセスを再起動して下さい。

    1. sjANM_shellプロセスの停止

      ノードモニタより、[プロセス]→[千手起動プロセス(システムプロセスを表示にチェック)]で表示されるプロセス一覧より、sjANM_shellを選択して右クリック→[千手プロセス]→[停止]を選択

    2. sjANM_shellプロセスの起動

      ノードモニタより、[プロセス]→[千手起動プロセス(システムプロセスを表示にチェック)]で表示されるプロセス一覧より、sjANM_shellを選択して右クリック→[千手プロセス]→[起動]を選択

    3. sjANM_chkpingdプロセスの停止

      ノードモニタより、[プロセス]→[千手起動プロセス(システムプロセスを表示にチェック)]で表示されるプロセス一覧より、sjANM_chkpingdを選択して右クリック→[千手プロセス]→[停止]を選択

    4. sjANM_chkpingdプロセスの起動

      ノードモニタより、[プロセス]→[千手起動プロセス(システムプロセスを表示にチェック)]で表示されるプロセス一覧より、sjANM_chkpingdを選択して右クリック→[千手プロセス]→[起動]を選択