6.1. システム共通

6.1.1. 接続バージョン

当バージョンの千手ブラウザが接続可能な千手マネージャのバージョンは、Senju/OC 2014.0.0 以降です。

当バージョンの千手マネージャと接続可能な千手エージェントのバージョンは、Senju/OC 2014.0.0 以降です。

注釈

  • 接続先である下位バージョンの千手マネージャまたは千手エージェントのサポート期間は、各バージョンの保守サポート期間に従います。

警告

  • 千手データベースサービスと千手ウェブサービスは、そのサーバーが所属する千手ドメインの千手マネージャと同一バージョンでなければなりません。

  • 千手構成ファイルサーバーは千手マネージャと同一バージョンで無ければなりません。

6.1.2. ホスト名変更

自ノードのホスト名を変更した場合、次の対応を行って下さい。

  • 千手ブラウザ

    千手ブラウザのみがインストールされているノードのホスト名(コンピュータ名)を変更した場合は、特に作業は必要ありません。

  • 千手マネージャ

    千手マネージャのホスト名(千手ドメイン名)を変更した場合、それにつながる千手ブラウザ、千手エージェント上の設定も変更する必要があります。各ノード上で下記作業を行って下さい。

    変更後の千手ドメイン名に対応したライセンスキーが必要です。千手システム販売元より予め取得して下さい。

    • 千手マネージャで行う作業
      • 千手マネージャの運用開始前に千手ドメイン名を変更する場合

        マネージャノード名変更コマンド(sj_changeMgrNodeID)を使用して、マネージャノード名の変更を行って下さい。 詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンド一覧」「sj_changeMgrNodeID -マネージャノード名変更コマンド-」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャの運用開始後に千手ドメイン名を変更する場合

        登録されているモニタリングシステムやジョブスケジュールシステムの定義等について、該当箇所を変更する必要があります。

      • 千手ブラウザのデータ書き出し機能で書き出したデータについて

        千手ドメイン名を変更し、その後、読み込み機能等を用いて再登録して下さい。

        警告

        上記以外の方法(例:ディレクトリのコピーや、他社のバックアップツール等)にてデータを移行した場合、千手の動作は保証できません。

    • 千手ブラウザで行う作業

      hostsファイルに記述している千手マネージャの情報を修正して下さい。

    • 千手エージェントで行う作業

      hostsファイルに記述している千手マネージャの情報を修正して下さい。 その後、ドメイン変更コマンド(sj_changeDomain)を使用して、“ドメイン変更手順”を行って下さい。 詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンド一覧」「sj_changeDomain -ドメイン変更コマンド-」 を参照して下さい。

    • 千手ウェブサービス分離構成の場合

      千手エージェントで千手ウェブサービスをご使用の場合は、さらに千手ウェブサービス稼働ノード上で「SeiConfig.exe」を実行し、ドメイン名を変更後の千手ドメイン名に変更して下さい。

    • 千手データベースサービス分離構成の場合

      千手エージェントで千手データベースサービスをご使用の場合は、さらに千手データベースサービス稼働ノード上でインストール後の設定(詳細は インストールガイド「千手DBコンポーネントのインストール」 を参照して下さい。)を行って下さい。

    • 千手構成ファイルサーバーの場合

      千手エージェントで千手構成ファイルサーバーをご使用の場合は、さらに千手ブラウザにて反映(コンフィグレーション)を実行して下さい。

    千手マネージャで千手ドメイン名を変更せず、マシンのホスト名(実ホスト名)のみを変更する場合は下記作業を行って下さい。 なお、hostsファイルの修正やsj_hostnameの作成は、 セットアップガイド「カスタマイズ/オプション機能の設定」「千手マネージャのホスト名が15バイトを超える場合の設定」 を参照して下さい。

    • 千手マネージャで行う作業
      1. hostsファイルの記載を「IPアドレス 実ホスト名 千手ドメイン名(ノードID)」の形で修正して下さい。

      2. Linux版の場合は、 $SENJUHOME/dat に、千手ドメイン名を記述したsj_hostnameを作成して下さい。

      3. マシンのホスト名を変更して下さい。

    • 千手エージェントで行う作業

      千手として必要な作業はありませんが、hostsファイルの千手マネージャの記載を「IPアドレス 実ホスト名 千手ドメイン名(ノードID)」の形で修正して下さい。

    • その他の作業

      千手データベースサービスが稼働するWindowsノードのホスト名を変更した場合 セットアップガイド「カスタマイズ/オプション機能の設定」「Microsoft SQL Serverの別名設定」 を行って下さい。

  • 千手エージェント

    千手エージェントのホスト名(ノードID)を変更した場合、該当ノードが所属する千手マネージャや該当ノードで使用している機能の設定も変更する必要があります。 各ノード上で下記作業を行って下さい。

    • 千手マネージャで行う作業

      hostsファイルに記述している該当千手エージェントの情報を修正して下さい。

    • 千手ブラウザで行う作業

      千手エージェントについて、旧ノードIDを削除し、新ノードIDで再登録を行って下さい。 詳細は、 セットアップガイド「千手エージェントの登録」 を参照して下さい。

    • 千手エージェントで行う作業

      hostsファイルに記述している自ノードの情報を修正して下さい。 その後、ノード名変更コマンド(sj_changeNodeID)を実行して、“ノード名変更手順”を行って下さい。 詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンド一覧」「sj_changeNodeID -ノード名変更コマンド-」 を参照して下さい。

      さらに、千手エージェントの設定が下記に該当する場合、上記に加えて該当するすべての項目の作業を行って下さい。

      • 千手エージェントがプローブノードの場合

        千手エージェントを千手センサーのプローブノードとしてご使用の場合は、プローブノードとしていた部分に対して、プローブノードの変更を行う必要があります。 プローブノードの設定部分は以下の通りです。

        • ノードグループ:ノードのプロパティ [接続設定]タブ

        • イベント:セクションのプロパティ [稼働ノード]タブ

        • モニタリング:監視タスクのプロパティ [接続情報]タブ

        • ジョブスケジュール:動作環境のプロパティ [全般]タブ

        • コンフィグレーション:構成管理ノードのプロパティ [千手管理項目]タブ、接続設定のプロパティ [接続設定(リモート)]タブ

        詳細は、 ユーザーズガイド の上記箇所を参照して下さい。

      • 千手エージェントが千手構成ファイルサーバーの場合

        千手エージェントを千手構成ファイルサーバーとしてご使用の場合、さらに千手構成ファイルサーバー設定ファイル(sj_ccm.ini)のホスト名の記述を変更し、千手ブラウザより反映(コンフィグレーション)を実行する必要があります。

    千手エージェントのホスト名(ノードID)を変更せずマシンのホスト名(実ホスト名)のみを変更する場合は下記作業を行って下さい。 なお、hostsファイルの修正やsj_hostnameの作成は、 セットアップガイド「カスタマイズ/オプション機能の設定」「千手エージェントのホスト名が63バイトを超える場合の設定」 を参照して下さい。

    • 千手マネージャで行う作業

      千手として必要な作業はありませんが、hostsファイルの該当千手エージェントの記載を「IPアドレス 実ホスト名 ノードID」の形で修正して下さい。

    • 千手エージェントで行う作業
      1. hostsファイルの記載を「IPアドレス 実ホスト名 ノードID」の形で修正して下さい。

      2. UNIX、Linux版の場合は、 $SENJUHOME/dat に管理対象ノードのノードIDを記述したsj_hostnameを作成して下さい。

      3. マシンのホスト名を変更して下さい。

    • その他の作業
      • 千手データベースサービスが稼働するWindowsノードのホスト名を変更した場合 セットアップガイド「カスタマイズ/オプション機能の設定」「Microsoft SQL Serverの別名設定」 を行って下さい。

      • 千手エージェントの実ホスト名とノードIDを共に変更する場合は、まず、ノードIDを変更してから、実ホスト名を変更して下さい。

    • 千手センサーノード

      千手マネージャ及びプローブノードのhostsファイルに記述している該当マシンの情報を修正し、千手ブラウザから千手センサーノードを再登録して下さい。

6.1.3. IPアドレス変更

Senju DevOperation Conductorで使用するノードのIPアドレスを変更する場合は、それぞれのマシンのhostsファイルの記述を修正して下さい。 また、関連するマシンの hostsファイルの修正が必要な場合があります。下記に応じて修正して下さい。

該当マシンが、千手マネージャもしくは千手エージェントの場合は、次のコマンドを実行することにより、千手システムを再起動して下さい。

  • OSが UNIX、Linux の場合(千手マネージャ、千手エージェント)

    千手稼働アカウントでログインし、sj_halt.com(千手の停止)及びsj_boot.com(千手の起動)を行って下さい。

  • OSが Windows 版の場合(千手マネージャ、千手エージェント)

    コマンドプロンプトから、sj_halt(千手の停止)及びsj_boot(千手の起動)を行って下さい。

  • 千手ブラウザ

    該当マシンのIPアドレスを変更した場合、WindowsノードにおけるIPアドレス変更手順(TCP/IPの場合、[ネットワークとダイアルアップ接続]→[ローカルエリア接続]→[インターネットプロトコル(TCP/IP)]からのIPアドレス設定)のみになります。

  • 千手マネージャ

    該当マシン自身、千手ブラウザ及び千手エージェントのhostsファイルに記述している該当マシンの情報を修正して下さい。

    IPアドレス変更後、千手ブラウザから反映[ノード定義]の操作を行って下さい。

  • 千手エージェント

    該当マシン自身及び千手マネージャのhostsファイルに記述している該当マシンの情報を修正して下さい。

    IPアドレス変更後、千手ブラウザから反映[ノード定義]の操作を行って下さい。

  • 千手センサーノード

    該当マシン自身、千手マネージャ及び該当プローブノードの hostsファイルに記述している該当マシンの情報を修正して下さい。

    IPアドレス変更後、千手ブラウザから反映[ノード定義]の操作を行って下さい。

    更に、該当マシンでSNMPを使って監視を行う監視タスク(システム情報、拡張機能、カスタム)またはパケット監視タスクを設定している場合には、該当の監視タスクを一時停止、再開して下さい。

  • 千手構成ファイルサーバー

    該当マシン自身及び千手マネージャのhostsファイルに記述している該当マシンの情報を修正して下さい。

    IPアドレス変更後、千手ブラウザから反映[ノード定義]の操作を行って下さい。

6.1.4. 千手稼働アカウントのパスワードの変更

該当ノードのOSにより対応が異なります。下記を確認のうえ対応願います。

  • UNIX、Linux版

    千手マネージャや千手エージェントの千手稼働アカウントのパスワードを変更した場合、千手側での制約や必要になる作業はございません。

  • Windows版

    千手マネージャや千手エージェントの千手稼働アカウントのパスワードを変更した場合、サービスのログオンアカウントのパスワードも同時に変更して頂く必要があります。

    サービスのパスワード変更は、コントロールパネルのサービスよりサービスのプロパティを開きログオンタブからパスワードを変更して下さい。なお、千手システムのサービスは下記になりますが、お客様の利用形態により稼働しているサービスが異なりますのでご注意下さい。

    • 千手マネージャおよび千手エージェント
      • Senju_FTU_<ユーザ名>

      • Senju_main_<ユーザ名>

      • Senju_rexd_<ユーザ名>

    • 千手マネージャ
      • Senju_Sp

    • 千手ウェブサービス稼働ノード
      • Senju Extended Interface Service_<ユーザ名>

      千手ウェブサービス稼働ノードの千手稼働アカウントのパスワードを変更する場合は、[Ctrl + Alt + Delete]キーを押下して表示された[パスワードの変更]から変更してください。 (コントロールパネル(「ユーザーアカウント」や「コンピュータの管理」など)からパスワードを変更した場合、WEBコンソールでの接続が行えなくなる場合があります。)

    • 千手センサーのプローブノード

      パスワードを変更する対象ノードが、千手センサーのプローブノードでWMIによる監視を実施している場合、以下の考慮が必要となります。

      千手ブラウザで千手センサーのプロパティより、接続設定タブを開くと[WMI/ログによる監視]フィールドに、ユーザー名/パスワードの設定箇所がございます。 こちらのユーザー名、パスワードが省略されている場合、プローブノードの千手稼働アカウント/パスワードで千手センサーに接続します。

      この場合、プローブノードの千手稼働アカウントのパスワードを変更されたことによりセンサーへ接続できなくなりますので、センサーに接続可能なユーザー名/パスワードを設定し、設定後に「反映(監視属性)」を実施願います。

    • 千手センサーノード

      千手センサーノードの場合、プローブノードからの接続を受けて監視やジョブが実施されます。これらの接続に使用するアカウントのパスワードを変更した場合、接続設定のパスワードも変更する必要があります。

      監視:千手センサーのプロパティの接続設定タブ、および、監視タスクのプロパティの接続設定タブのパスワードを変更して下さい。

      ジョブスケジュール:千手センサーのジョブで使用する動作環境サーバのプロパティから接続設定のパスワードを変更して下さい。

6.1.5. マシン日付や時刻の変更

千手システムの千手マネージャ及び千手エージェントのマシン日付や時刻を大幅に変更すると、千手システムが正常に機能しなくなる場合があります。 そのため、変更量が1分を超える際には以下の手順を実行して下さい。

なお、モニタリングサブシステムでは時刻情報を使用していますので、変更量が1分未満であっても変更直後の監視で異常を報告する場合があります。

  • 千手マネージャ
    1. ジョブスケジュールの全てのシステムを初期化して下さい。

    2. Linux版の場合、senjuアカウントで at -l を実行して表示される処理を at -r にて全て削除して下さい。

    3. 千手ブラウザにて千手ドメイン切断して下さい。

    4. マシン日付や時刻の変更はここで行って下さい。

    5. 該当ノードの千手システムの停止/再起動を行って下さい。
      • Linux版の場合、senjuアカウントでログインし、sj_halt.com(千手の停止)及びsj_boot.com(千手の起動)を行って下さい。

      • Windows 版の場合、コマンドプロンプトで、sj_halt(千手の停止)及びsj_boot(千手の起動)を行って下さい。

      コンフィグレーションを使用している場合は、千手システムの停止を行った後に、 (千手ホームディレクトリ)/unity_dat/ccm/sjCCM_node_(プローブノードID) のファイルを全て削除して下さい。 また、千手システムの起動を行った後に、千手ブラウザにて接続し、反映(コンフィグレーション)を行って下さい。

    6. Linux版の場合、senjuアカウントでsjANM_daily.comを実行して下さい。

    注釈

    sjANM_daily.comを2度実行すると日替わり処理などが2度稼働してしまいますのでご注意下さい。

  • 千手エージェント
    1. 該当ノードでジョブが稼働する全てのフレームを初期化して下さい。

    2. UNIX、Linux版の場合、千手稼働アカウントで at -l を実行して表示される処理を at -r にて全て削除して下さい。

    3. マシン日付や時刻の変更はここで行って下さい。

    4. 該当ノードの千手システムの停止/再起動を行って下さい。
      • UNIX、Linux版の場合→senjuアカウントでログインし、sj_halt.com(千手の停止)及びsj_boot.com(千手の起動)を行って下さい。

      • Windows 版の場合→コマンドプロンプトで、sj_halt(千手の停止)及びsj_boot(千手の起動)を行って下さい。

    5. UNIX、Linux版の場合、千手稼働アカウントでsjANM_daily.comを実行して下さい。

    注釈

    sjANM_daily.comを2度実行すると日替わり処理などが2度稼働してしまいますのでご注意下さい。

6.1.6. ライセンスキーの変更

ユーザーズガイド「千手システム導入にあたって」 を参照して下さい。

6.1.7. バージョンアップ

バージョンアップの詳細に関しては、マイグレーションガイド、アップグレードパッチのREADMEも参照して下さい。

6.1.8. ノードIDの制限

千手システムが使用するノードIDには、以下の文字数上限が存在します。

自ノード(またはプローブノード)の
千手バージョン

千手マネージャ

千手エージェント

千手センサー

Senju/DC 2016 以降

15バイト

63バイト

63バイト

Senju/OC 2014 以前

8バイト

8バイト

25バイト

警告

Senju DevOperation ConductorマネージャにSenju Operation Conductorエージェントを接続する場合、千手マネージャのノードID文字数は8バイトが上限となります。

詳細は マイグレーションガイド「Senju DevOperation ConductorマネージャとSenju Operation Conductorエージェントの接続」 を参照して下さい。

6.1.9. 半角英数字として使用できる文字

半角英数字として使用できる文字は、A~Z,a~z,0~9の62種類の文字です。

6.1.10. プロトコル/ポート

千手システムで使用する通信は、デフォルトの設定では下記となります。

通信には、TCP、UDP、WMI、SNMP、TELNET、SSH、ICMP(PING)、SMB、CIFS、http、httpsなどのプロトコルを使用します。
これらの通信に必要とするOS側の設定やプロトコルの詳細(ポート番号や必要とするネットワークコンポーネントなど)につきましてはOSベンダーにお問合せ下さい。

IPv6の通信はプローブノード・千手センサー間のみ対応しています。 詳細は、 セットアップガイド「千手センサーの設定」「IPv6が設定された千手センサーについて」 を参照して下さい。

下記のgt及びltは以下の内容を表します。

  • gt : greater than or equal to(以上)

  • lt : less than(未満)

  1. 千手ブラウザと千手マネージャ間

    TCPプロトコルにより通信を行います。使用するポート番号、通過方向は下記となります。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手ブラウザポート番号

    通過方向

    千手マネージャポート番号

    備考

    gt 1024/tcp

    8421/tcp

  2. 千手マネージャと千手エージェント間

    TCP、UDP、ICMP(PING)※1プロトコルにより通信を行います。使用するポート番号、通過方向は下記となります。※2

    下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手マネージャポート番号

    通過方向

    千手エージェントポート番号

    備考

    8437/udp

    8407/udp

    8437/udp

    8451/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8437/udp

    8452/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8437/udp

    8453/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8437/udp

    8454/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8407/udp

    8437/udp

    8407/udp

    8481/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8407/udp

    8482/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8407/udp

    8483/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    8407/udp

    8484/udp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    8408/tcp

    ftuオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可 ※4

    8408/tcp

    gt 1024/tcp

    ftuオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可 ※4

    gt 1024/tcp

    8461/tcp

    gt 1024/tcp

    8462/tcp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。

    gt 1024/tcp

    8463/tcp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。

    gt 1024/tcp

    8464/tcp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。

    gt 1024/tcp

    8465/tcp

    マルチエージェント※3 の設定により使用。

    gt 1024/tcp

    8507/tcp

    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5 ※6

    gt 1024/tcp

    8551/tcp

    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5
    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    8552/tcp

    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5
    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    8553/tcp

    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5
    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    8554/tcp

    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5
    マルチエージェント※3 の設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    8608/tcp

    リモートアップデート機能を使用している場合使用。
    sjRBA_rexオプション設定によりgt 1024/tcpを範囲指定可。※5

    gt 1024/tcp

    10030/tcp

    gt 1024/tcp

    10031/tcp

    マルチエージェントの設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    10032/tcp

    マルチエージェントの設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    10033/tcp

    マルチエージェントの設定により使用。※6

    gt 1024/tcp

    10034/tcp

    マルチエージェントの設定により使用。※6

    ※1千手マネージャから千手エージェントに対して、ネットワークの疎通確認にpingを実行しています。

    ※2 千手の設定によってリモートコマンドとしてremshを使用する場合もあります。

    ※3 マルチエージェントに関しては、 セットアップガイド「マルチエージェントの設定」 を参照して下さい。

    ※4 ftuオプションの設定方法に関しては、 デベロッパーズガイド「千手コマンド一覧」「ftu -ファイル/ディレクトリ転送-」 を参照して下さい。

    ※5 sjRBA_rexオプションの設定方法に関しては、デベロッパーズガイド「千手コマンド一覧」「sjRBA_rex-セクションコマンドの実行-」 を参照して下さい。

    ※6 マルチエージェントの場合、内部通信(受信)用ポート番号で設定したポート番号から、内部通信(送信)用ポート番号、sjRBA_rex通信用ポート番号、ログ監視用ポート番号、および、サーバースローダウン監視用ポート番号は、以下の通り自動的に割り当てられます。内部通信(受信)用ポート番号の設定に関しては、 セットアップガイド「7.2.2.3.2. 内部通信用ポート番号の変更」 を参照して下さい。

    内部通信(受信)用ポート番号

    内部通信(送信)用ポート番号

    sjRBA_rex通信用ポート番号

    ログ監視用ポート番号

    サーバースローダウン監視用ポート番号

    8407/udp

    8437/udp

    8507/tcp

    10030/tcp

    8460/tcp

    8451/udp

    8481/udp

    8551/tcp

    10031/tcp

    8504/tcp

    8452/udp

    8482/udp

    8552/tcp

    10032/tcp

    8505/tcp

    8453/udp

    8483/udp

    8553/tcp

    10033/tcp

    8506/tcp

    8454/udp

    8484/udp

    8554/tcp

    10034/tcp

    8507/tcp

    注釈

    クラスタ環境など、千手マネージャと千手エージェントの通信で仮想IPアドレスを利用する場合、OSの設定等によっては通信電文の送信先や送信元が実IPアドレスになるケースがあります。

    以下のように千手マネージャと千手エージェントの通信で仮想IPアドレスを利用する場合には、仮想IPアドレスに加えて、実IPアドレスでも前述のポート番号で通過可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    • 千手マネージャで仮想IPを使用する場合

    • 千手エージェントで仮想IPを使用する場合

    • 千手マネージャ、千手エージェント共に仮想IPを使用する場合

  3. 千手マネージャと千手データベースサービス稼働ノード間

    千手マネージャと千手エージェント間の通信に加えて、以下のTCPポートを使用します。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手マネージャポート番号

    通過方向

    千手データベースサービスポート番号

    備考

    gt 1024/tcp

    8139/tcp

    注釈

    8139/tcp はデフォルトの設定値です。千手情報設定ツール(sj_change_config)により変更可能です。

    詳細は インストールガイド「千手DBコンポーネントのインストール」 を参照して下さい。

  4. 千手マネージャと千手ウェブサービス稼働ノード間

    千手マネージャと千手エージェント間の通信に加えて、以下のTCPポートを使用します。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手マネージャポート番号

    通過方向

    千手ウェブサービスポート番号

    備考

    8421/tcp

    gt 1024/tcp

  5. 千手データベースサービス稼働ノードと千手ウェブサービス稼働ノード間

    千手マネージャと千手エージェント間の通信に加えて、以下のTCPポートを使用します。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手データベースサービスポート番号

    通過方向

    千手ウェブサービスポート番号

    備考

    8139/tcp

    gt 1024/tcp

    1433/tcp

    gt 1024/tcp

    千手ウェブサービスを千手データベースサービスと分離して構築した場合に、千手ウェブサービスがODBCを経由してデータベースへの接続するため利用します。

    なお、千手データベースサービス側に使用されるポート番号( 1433/tcp )をMicrosoft SQL Serverの設定により変更可能です。

    注釈

    8139/tcp はデフォルトの設定値です。千手情報設定ツール(sj_change_config)により変更可能です。

    詳細は インストールガイド「千手DBコンポーネントのインストール」 を参照して下さい。

  6. 千手マネージャと千手構成ファイルサーバー間

    千手マネージャと千手エージェント間の通信に加えて、以下のTCPポートを使用します。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手マネージャポート番号

    通過方向

    千手構成ファイルサーバーポート番号

    備考

    8421/tcp

    gt 1024/tcp

  7. 千手構成ファイルサーバーと千手エージェント間

    以下のTCPポートを使用します。 下記の通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手構成ファイルサーバーポート番号

    通過方向

    千手エージェントポート番号

    備考

    gt 1024/tcp

    8461/tcp

    gt 1024/tcp

    8462/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8463/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8464/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8465/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    注釈

    マルチエージェントに関しては、 セットアップガイド「マルチエージェントの設定」 を参照して下さい。

  8. プローブノードと千手センサー間

    WMI、SNMP、TELNET、SSH、ICMP(PING)、SMB、CIFS、http、httpsプロトコルにより通信を行います。

    使用するプロトコルにつきましてはモニタリングの監視項目、コンフィグレーションの構成管理項目、ランブックオートメーションおよびジョブスケジュールの接続設定に依存します。 それぞれの監視項目、構成管理項目に関する詳細は、本書「 モニタリング監視項目の前提環境 」、「 コンフィグレーション項目の前提環境 」をご参照下さい。
    [システム情報]タブの「このノードのPing応答確認を行う」にチェックした場合、千手マネージャより、ICMP(PING)プロトコルにより通信を行います。

  9. 千手ブラウザと「SNMP簡易取得テスト」対象ノード間

    監視タスクの設定でSNMPによる監視を行う場合、指定したOIDの値が取得できるかテストを行うことができます。 このテストでは千手ブラウザから「SNMP簡易取得テスト」対象のノードに対してSNMPプロトコルによる電文が送出されます。

  10. サーバースローダウン監視

    千手マネージャおよび千手エージェントが自身の状況を監視するため使用します。

    自身のポート番号

    通過方向

    自身のポート番号

    備考

    gt 1024/tcp

    8460/tcp

    gt 1024/tcp

    8504/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8505/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8506/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    gt 1024/tcp

    8507/tcp

    マルチエージェントの設定により使用

    注釈

    マルチエージェントに関しては、 セットアップガイド「マルチエージェントの設定」 を参照して下さい。

  11. 千手オートスケール機能
    千手オートスケール機能で以下のポートを使用します。

    千手オートスケール対象ノード(千手エージェントまたは千手センサー)から千手マネージャへの通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    千手マネージャポート番号

    通過方向

    千手オートスケール対象ノードポート番号

    備考

    8507/tcp

    gt 1024/tcp

  12. セカンダリマネージャ機能
    セカンダリマネージャ機能でセカンダリエージェントの登録時に以下のポートを使用します。

    セカンダリ千手マネージャからメイン千手マネージャへの通信が可能となるようにネットワークを構成して下さい。

    セカンダリマネージャポート番号

    通過方向

    メインマネージャポート番号

    備考

    gt 1024/tcp

    8507/tcp

6.1.11. プロセス間通信

千手システムのインフラは、プロセス間通信のためにUDP通信を使用している処理があります。 UDPはコネクションレス型のプロトコルですので、通信の成功・失敗などの確認はアプリケーション側で行っています。 千手では、相手のノードから、電文を受信した事を示す電文(受信確認電文)を受け取った場合、「通信に成功した」と判断しています。

プロセスのCPU負荷やネットワークの負荷の高い状況下では、この通信処理が失敗し、さらにリトライ再送処理によるリカバリ処理も失敗してしまう場合が稀にあります。 (このとき千手システムでは、通信できなかった事を示すエラーを出力します。) このような場合は、発生時のエラーの表示内容を確認し、マニュアルを参照してリカバリ手順を実施して下さい。 また、下記の「 マネージャ・エージェント間の通信エラー時の動作 」の記述を参考に、対応をして下さい。

6.1.12. マネージャ・エージェント間の通信エラー時の動作

マネージャ・エージェント間においてネットワーク障害が発生した場合、マネージャ上の千手プロセスとエージェント上の千手プロセス間の通信が正常に行えず失敗するケースがあります。 また、マネージャもしくはエージェントのマシンが高負荷でリソース(CPU・メモリ等)が逼迫している場合も、千手プロセス間の通信が失敗するケースが稀にあります。

いずれも瞬間的な場合は、千手通信のリトライ処理により正常な状態に自動的に復旧されるため、リカバリの手順は不要です。

しかし、リトライ処理時間を超えてこのようなネットワーク障害もしくは高負荷状況が続いた場合、千手通信のリトライ処理は終了し通信電文の送受信は行われません。 運用管理上、特に影響のあるジョブスケジュールサブシステムにおけるジョブ起動依頼、及びジョブ終了通知の通信に関しては、下記の手順を用いた確認、及びリカバリを実施して下さい。 また、マシン高負荷が起因している場合は、負荷分散・ハードウェアの増強等をご検討下さい。

  1. ジョブ起動依頼電文(runProc)リトライオーバー

    マネージャの状態管理サーバー(プロセス)から発行されたジョブ起動依頼電文(runProc電文)に対する、受信確認電文がエージェントから一定時間内に届かなかったために発生しています。

    この事象の発生については、OSがLinuxの千手マネージャではデフォルト設定で監視対象となっております。 OSがWindowsの場合は千手マネージャのログを監視することにより検知できます。

    また、ログが出力されても、エージェントへのジョブ起動依頼電文は実際に届いている場合と届いていない場合のどちらかが、ケースとして起こり得ます。 このときジョブモニタでは、「稼働中」の状態を表示しています。

    そのため、次に示す方法により、実際にジョブが起動されたかどうかを判断し対処をして下さい。

    • Linuxマネージャの場合

      [検知方法]

      デフォルト設定で監視対象となっており、事象発生時には「!PEX265動作環境サーバー宛電文エラー」のエラーメッセージが表示されます。

      [対処方法]

      実際にジョブが起動されたかどうかを判断するには、「!PEX265」メッセージの付加メッセージとして、該当ジョブの情報(運用日付,フレーム名,ネット名,ジョブ名,エージェント名など)が表示されていますので、これを元に、下記の方法で実際にジョブが起動されているかどうかを確認して下さい。 (メッセージモニタで「!PEX265」のメッセージを選択し、右クリックすると表示されるコンテキストメニューで「関連ツール」を選択することにより、自動的にランチャートが起動され、該当ジョブが選択された状態になります。)

      1. ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択します。

      2. 右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

      3. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実行状況の参照のみ行う」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

      • 実行結果でジョブの状態が「稼働中」の場合

        ジョブは稼働しています。対処は必要ございません

      • 実行結果でジョブの状態が「不明」の場合
        1. 再度ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択し、右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        2. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実際の実行状況に復旧させる」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

        3. 実際の実行状況に復旧され、後続ジョブは起動条件が満たされれば起動します。

    • Windowsマネージャの場合

      [検知方法] 千手ホームディレクトリ下の log\subsys.sae.d\PCB_gate.log ファイルに下記のログが出力します。 このログをテキストログ監視することで、現象の発生を速やかに検知することが可能です。

      YYYY-MM-DD hh:mm:ss.fff <mgr-node-ID> PCB_gate[<process-ID>]:メッセージは送信されずに削除されました。メッセージ:<agt-node-ID>:sjPEX_pxcmgr:<process-ID> aPexCmgr runProc aPexServer!TEST_FR_00!TEST_NET_00!TEST_JOB_01!sleep 15!<YYYYMMDD>-<hhmmss> , proc #<process-ID> thread #<thread-ID>.
      
      <mgr-node-ID> :電文送信元の千手マネージャ名
      <agt-node-ID> :電文送信先の千手エージェント名
      <YYYYMMDD> :運用日付
      

      テキストログ監視で使用するログフィルタの判定条件の設定内容

      • 付加メッセージ :全体

      • 検索対象フィールド:0

      • 検索文字列 :“メッセージは送信されずに削除されました。” かつ “runProc”

      [対処方法]

      実際にジョブが起動されたかどうかを判断するには、出力ログを検知したメッセージの付加メッセージで「エージェント名」「フレーム名」「ネット名」「ジョブ名」を確認し、該当のエージェントで実際にジョブが起動されているかどうかを確認して下さい。

      1. ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択します。

      2. 右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

      3. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実行状況の参照のみ行う」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

      • 実行結果でジョブの状態が「稼働中」の場合

        ジョブは稼働しています。対処は必要ございません。

      • 実行結果でジョブの状態が「不明」の場合
        1. 再度ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択し、右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        2. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実際の実行状況に復旧させる」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

        3. 実際の実行状況に復旧され、後続ジョブは起動条件が満たされれば起動します。

  2. ジョブ終了電文(doneProc)リトライオーバー

    エージェントの動作環境サーバー(プロセス)から発行されたジョブ終了電文(doneProc電文)に対する、受信確認電文がマネージャから一定時間内に届かなかったために発生しています。

    この事象の発生については、OSがUNIX/Linuxのエージェントはデフォルト設定で監視対象となっております。 また、OSがWindowsの場合はエージェントのログを監視することにより検知できます。

    また、ログが出力されても、マネージャへのジョブ終了電文は実際に届いている場合と届いていない場合のどちらかが、ケースとして起こり得ます。 電文が届いているときジョブモニタの状態表示は、「正常終了」または「異常終了」の正しの状態を表示しています。 届いていない場合「稼働中」の状態を表示しています。

    そのため、次に示す方法により、実際のジョブ終了状態(「正常終了」または「異常終了」)を判断し対処をして下さい。

    • UNIX/Linuxエージェントの場合

      [検知方法]

      デフォルト設定で監視対象となっており、事象発生時には「!PEX236 状態管理サーバー宛電文エラー」のメッセージが送信されます。

      注釈

      このようなことが発生している場合、ログを検知した電文自体も、マネージャに届かない可能性も考えられます。

      [対処方法]

      実際にどのジョブが終了したかどうかを判断するには、「!PEX236」メッセージの付加メッセージとして、該当ジョブの情報(運用日付,フレーム名,ネット名,ジョブ名など)が表示されていますのでこれを元にジョブモニタを確認して下さい。 (メッセージモニタで「!PEX236」のメッセージを選択し、右クリックすると表示されるコンテキストメニューで「関連ツール」を選択することにより、自動的にランチャートが起動され、該当ジョブが選択された状態になります。)

      該当ジョブのジョブモニタの状態表示が、

      • 「正常終了」または「異常終了」の場合

        ジョブモニタでは、正しい終了状態を表示しています。

      • 「稼働中」の場合
        1. ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択します。

        2. 右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        3. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実行状況の参照のみ行う」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

      • 実行結果でジョブの状態が「正常終了」の場合

        実際にはジョブは正常終了しています。

        1. 再度ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択し、右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        2. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実際の実行状況に復旧させる」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

        実際の実行状況に復旧され、後続ジョブは起動条件が満たされれば起動します。

        本作業を実施して頂かないと、該当ジョブの後続が起動されません。

      • 実行結果でジョブの状態が「異常終了」の場合

        実際にはジョブは異常終了しています。該当ジョブの担当者にご確認願います。

    • Windowsエージェントの場合

      千手エージェントの千手ホームディレクトリ下の log\subsys.sae.d\PCB_gate.log ファイルに下記のログが出力します。 このログをテキストログ監視することで、現象の発生を速やかに検知することが可能です。

      YYYY-MM-DD hh:mm:ss.fff <agt-node-ID> PCB_gate[<process-ID>]:メッセージは送信されずに削除されました。メッセージ: <mgr-node-ID>:sjPEX_pxd:0 aPexServer doneProc! <YYYYMMDD>!TEST_FR_00!TEST_NET_00!TEST_JOB_01! <END CODE>!0!0, proc # <process-ID> thread # <thread-ID>.
      
      <agt-node-ID> :電文送信先の千手エージェント名
      <mgr-node-ID> :電文送信先の千手マネージャ名
      <YYYYMMDD> :運用日付
      <END CODE> :終了コード
      

      テキストログ監視で使用するログフィルタの判定条件の設定内容

      • 付加メッセージ :全体

      • 検索対象フィールド:0

      • 検索文字列 :“メッセージは送信されずに削除されました。” かつ “doneProc”

      注釈

      このようなことが発生している場合、ログを検知した電文自体も、マネージャに届かない可能性も考えられます。

      [対処方法]

      実際にどのジョブが終了したかどうかを判断するには、出力ログを検知したメッセージの付加メッセージで「日時」を確認した上で、 PCB_gate.log ファイルをメモ帳などで開き、上記を参考に該当時間のログを確認して下さい。

      該当ジョブのジョブモニタの状態表示が、

      • 「正常終了」または「異常終了」の場合

        ジョブモニタでは、正しい終了状態を表示しています。

        正常終了の場合、特に対処は必要ありません。

        異常終了の場合、該当ジョブの担当者にご確認願います。

      • 「稼働中」の場合
        1. ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択します。

        2. 右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        3. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実行状況の参照のみ行う」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

      • 実行結果でジョブの状態が「正常終了」の場合

        実際にはジョブは正常終了しています。

        1. 再度ジョブモニタのランチャートタブで該当ジョブを選択し、右クリックして表示されるコンテキストメニューで「状態チェック」→「ジョブ実行状況」を選択します。

        2. 表示される「ジョブ実行状況」ダイアログで「実際の実行状況に復旧させる」のラジオボタンを選択し、「OK」ボタンを押下します。

        実際の実行状況に復旧され、後続ジョブは起動条件が満たされれば起動します。

        本作業を実施して頂かないと、該当ジョブの後続が起動されません。

      • 実行結果でジョブの状態が「異常終了」の場合

        実際にはジョブは異常終了しています。該当ジョブの担当者にご確認願います。

6.1.13. 使用するリソース

千手システムは、UNIX、Linux版の場合、キー0x99で始まるSystemV IPCリソース(共有メモリ、セマフォ)を使っています。 また、キャパシティ・ジョブレポートを使う場合は、キー0x0052で始まるSystemV IPCリソースも使います。 そのため、このキーは、他のアプリケーションなどで使用しないで下さい。

Windows版千手システムは、キーsj、Sj、SJ、ssc、0x99、OCBGATE、NodeReportTable、GateDictionary、ShmQueueから始まる名前付リソース(イベント、ミューテックス、セマフォ、ファイルマッピングオブジェクト)を使っています。 そのため、このキーはお使いにならないで下さい。

6.1.14. 表示通知に関する補足事項

千手ブラウザのメッセージのプロパティの「メッセージ内容」に長い文字列を入力した場合、Windowsの不具合により、入力した文字が最後まで表示されない事があります。

同一ノード上で複数千手ブラウザを起動している環境で警報装置が作動した場合、障害が発生した千手ドメインに接続している全ての千手ブラウザで警報装置を停止しない限り、警報装置は作動し続けます。

6.1.15. 千手データベースサービスに関する補足事項

  • キャパシティ・ジョブレポートのライセンスがあるにも関わらず、その千手ドメインに千手データベースサービス稼働ノードが存在しないか、存在してもまだインストール後の設定(「構成情報の設定」後の「反映(監視属性)」)を行っていない場合に、「反映(ノード定義)」を実行すると、データベースエラーが発生した旨のエラーメッセージがアウトプットビューに表示されます。
    sj_restartDomain.cmd :
    千手データベースにノード定義情報を反映させています。
    データベースエラー.
    error msg [ESP No Allocation.]
    error no [270000030] native[0] sql[]
    

    インストールガイド「千手DBコンポーネントのインストール」「インストール後の設定」 を参照し「構成情報の設定」及び「反映(監視属性)」、「千手システムの再起動」を行った後に、「反映(ノード定義)」を実行して下さい。

  • Linux版千手データベースサービスをインストールした環境で、千手マネージャをアンインストールする場合は、まず、千手データベースサービスをインストーラーにて削除した後に、手動で千手マネージャを削除して下さい。

  • Windows版で利用するMicrosoft SQL Serverの設定により、ソート、検索などの動作が変わる場合があります。ソート、検索などの文字列の処理は、辞書順、大文字小文字を区別しない設定を前提で動作します。

  • 千手データベースサービスのデータベースに格納できる値は、絶対値が10E100未満の値です。

6.1.16. NAT (Network Address Translation)環境での使用

  • 運用管理サーバと管理対象ノート間

    静的NATにのみ対応しています。

  • プローブノードと千手センサー間
    以下の接続方式/プロトコルでの監視に対応しています。
    • SSH

    • TELNET

    • WMI

    • ICMP

6.1.17. SSH接続を行っている千手センサーノードでの公開鍵の変更

SSH接続を行っている千手センサーノードにて、公開鍵が変更されると、以降のSSH接続に失敗します。

その場合は、プローブノードの ~(千手稼働アカウント)/.ssh/known_hosts から、該当ノードの記載を削除して下さい。

以下の構成変更を行った場合などに、公開鍵が変更されることがあります。
  • IPアドレスやマシン名を変更せずに、マシンをリプレース

  • マシンのハードウェア交換

  • OSの再インストールまたはバージョンアップ

  • SSHサーバーの再インストールまたはバージョンアップ

6.1.18. IPv6アドレスが設定された千手センサーノードの制限事項

千手センサーにIPv6アドレスを設定する場合、IPv6アドレスとしてユニークローカルユニキャストアドレスまたはグローバルリンクユニキャストアドレスを指定して下さい。

リンクローカルアドレスが指定されている環境はサポートしていません。

6.1.19. その他の仕様上の制限

その他の仕様上の制限については、 ユーザーズガイド「資料集」「制限事項及びプロセス構成」 を参照して下さい。