2.5.12. エイリアス

概要

千手システムは多機能であるため、千手ブラウザには数多くのエンティティが存在します。担当業務に関連のあるエンティティのみ監視したい場合は、エンティティのエイリアス(複製)を作成し、個人のエイリアスフォルダに集める事によって、必要なエンティティの選択を容易に行うことができます。

エイリアスは必要なエンティティを選択して、"エイリアス"またはエイリアスフォルダにドラッグ・アンド・ドロップあるいはコピー&貼り付けすることにより作成できます。

注釈

  • ほとんどすべてのエンティティについてエイリアスは作成できますが、以下のエンティティのエイリアスは作成できません。
    • ドメイン

    • メッセージ(ノード下のリストビューに表示されるもの)

    • メッセージフィルタ条件

    • ログフィルタの条件

    • JSONログフィルタの条件

    • イベントログフィルタの条件

    • エイリアス

    • ネーミングフィルタ

  • ドメインをまたがってのエイリアスの作成はできません。

"エイリアス"のエンティティには、既に作成されたエイリアスが含まれています。エイリアスのエンティティとその説明を下記の表に示します。

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図 2.269 エイリアスのエンティティ

表 2.215 エイリアスのエンティティ

エンティティ

説明

エイリアス

ユーザーが作成したエイリアスが存在します。ツリーの中間エンティティのエイリアスを作成した場合は、その下層にあるエンティティすべてが、エイリアスの下にも表示されます。

エイリアスフォルダ

ユーザーが作成したエイリアスフォルダが存在します。目的毎にフォルダを作成することにより、さらにエイリアスを整理することができます。

実行システムエイリアスフォルダ

エイリアスフォルダの一種ですが、千手ブラウザのツリー表示とは逆に、実行システムの下には運用日付が存在します。他のエンティティと同様に実行システムのエイリアスを作成した場合は、運用日付が変わるとそのエイアリアスは意味を持たなくなり、さらに次の運用日付の下にある実行システムのエイリアスを作成しなければなりません。実行システムエイリアスフォルダでは、実行システム名でエイリアスを作成するため、運用日付が変わっても、実行システムの下に運用日付が自動的に表示されるようになり、エイリアスを毎回作成することなく実行システムの監視が行えます。

注釈

中間エンティティのエイリアスを作成すると表示される、下層エンティティに対する操作は、実エンティティとまったく同じ挙動になります。例えばあるエイリアスの下に表示されるエンティティを削除すれば、実際にそのエンティティが消えてしまいます。エイリアス自体の削除は実エンティティに影響を与えず、エイリアスの解除となります。

コンテキストメニュー

ツリービューで"エイリアス"を選択し、リストビューで何も選択されていないところで、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 2.270 エイリアスのエンティティのコンテキストメニュー

表 2.216 エイリアスのエンティティのコンテキストメニュー

項目

内容

エイリアスフォルダ作成

エイリアスフォルダを作成します。

実行システムエイリアスフォルダ作成

実行システムエイリアスフォルダを作成します。

エイリアスフォルダ作成

コンテキストメニューでエイリアスフォルダ作成を選択すると出る画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 2.271 エイリアスフォルダ新規作成ダイアログ

表 2.217 エイリアスフォルダ新規作成ダイアログ

項目

内容

「エイリアスフォルダ名」フィールド

エイリアスフォルダ名です。

表 2.218 エイリアスフォルダ新規作成ダイアログの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「エイリアスフォルダ名」

すべての文字

64バイトまで

不可

注釈

エイリアスフォルダの下にエイリアスフォルダを作成する事はできません。実行システムエイリアスフォルダは作成されます。

実行システムエイリアスフォルダ作成

コンテキストメニューで実行システムエイリアスフォルダ作成を選ぶと出る画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 2.272 実行システム選択ダイアログ

表 2.219 実行システム選択ダイアログ

項目

内容

「実行システム」リスト

実行システムの一覧です。

「検索」フィールド

「実行システム」リストから検索したい文字列を指定します。

表 2.220 実行システム選択ダイアログの入力フィールド

フィールド

内容

文字数

省略

「検索」

すべての文字

14バイトまで

注釈

  • 実行システムエイリアスフォルダの下に通常のエイリアスを作成する事はできません。

  • ノードやノード下の"メッセージ"のエイリアスを多数作成している場合、大量にメッセージが届くと、性能劣化の原因となります。

  • リストビューにしか表示されないエンティティのエイリアスも、リストビューにのみ表示されます。