3.7.1. ランブックオートメーションの環境変数の設定方法

ここでは、ランブックオートメーションで設定できる環境変数の具体的な設定方法を説明します。

3.7.1.1. 稼働履歴表示の保存履歴数の設定

説明

稼働履歴表示で表示するデータを保存する数を変更することができます。デフォルトは50件です。50件を越えると、古いデータから順に削除されて新しいデータが保存されます。

設定手順

  1. 千手稼働アカウント権限
    • マネージャのOSがUNIXの場合

      マネージャノードに、千手稼働アカウントでログインして下さい。

    • マネージャのOSがWindowsの場合

      千手稼働アカウントでマネージャノードにログオン後、コマンドプロンプトを起動して下さい。

  2. 環境変数の設定

    千手マネージャ上で環境変数を設定します。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(n:保存履歴データ数(50~100推奨))

      % sj_source.com -cSJ_RBA_SECTREPORT_MAX=50
      success
      % exit
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(n:保存履歴データ数(50~100推奨))

      $ sj_source -cSJ_RBA_SECTREPORT_MAX=50
      環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
      $ exit
      

    設定した環境変数を確認するには、

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

      % env | grep SJ_RBA_SECTREPORT_MAX
      SJ_RBA_SECTREPORT_MAX=50
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

      $ sj_getenv SJ_RBA_SECTREPORT_MAX
      50
      

    環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。 (無効な、または誤った値が設定されているときは、デフォルトの値になります。また、設定により有効になった値は、常に最新の設定値になります。)

  3. 千手の再起動

    千手マネージャーの再起動を行います。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt.com
      起動:sj_boot.com

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt
      起動:sj_boot

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    注釈

    ランブックオートメーションのブック管理サーバーの再起動が行われますので、未投入、正常終了以外の実行ブックは、すべて削除してから行って下さい。

3.7.1.2. 異常終了メッセージ出力機能の設定(異常時自動再ラン)

説明

異常時アクションの自動実行再ラン機能を設定した場合、指定された回数の途中でセクションが異常終了した際は以下のメッセージがメッセージモニタに通常情報で表示されます。

!RBA689 セクション状況通知 [異常終了]

指定された回数の最後でセクションが異常終了した際は以下のメッセージがメッセージモニタに障害情報で表示されます。

!RBA006 セクション状況通知 [異常終了]

下記の環境変数の設定を行うことで、異常終了した際に毎回障害情報の異常終了メッセージがメッセージモニタに表示されます。

設定手順

  1. 千手稼働アカウント権限
    • マネージャのOSがUNIXの場合

      マネージャノードに、千手稼働アカウントでログインして下さい。

    • マネージャのOSがWindowsの場合

      千手稼働アカウントでマネージャノードにログオン後、コマンドプロンプトを起動して下さい。

  2. 環境変数の設定

    千手マネージャ上で環境変数を設定します。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

      % sj_source.com -cSJ_RBA_ABENDMSG=1
      success
      % exit
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

      $ sj_source -cSJ_RBA_ABENDMSG=1
      環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
      $ exit
      

    設定した環境変数を確認するには、

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

      % env | grep SJ_RBA_ABENDMSG
      SJ_RBA_ABENDMSG=1
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

      $ sj_getenv SJ_RBA_ABENDMSG
      1
      

    環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。 (無効な、または誤った値が設定されているときは、デフォルトの値になります。また、設定により有効になった値は、常に最新の設定値になります。)

  3. 千手の再起動

    千手マネージャーの再起動を行います。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt.com
      起動:sj_boot.com

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt
      起動:sj_boot

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    注釈

    ランブックオートメーションのブック管理サーバーの再起動が行われますので、未投入、正常終了以外の実行ブックは、すべて削除してから行って下さい。

3.7.1.3. コマンド実行結果ファイルの保存ディレクトリの変更

説明

ランブックオートメーションではセクションに指定した結果起動コマンドの標準出力/標準エラー出力を運用管理サーバー上に保存しています。

通常、コマンド実行結果ファイルは運用管理サーバーの以下のディレクトリに作成されます。

[UNIX]

   $SENJUHOME/dat/evt/rba/result/実行ブック名/ブック名.セクション名.log

[Windows]

   %SENJUHOME%\dat\evt\rba\result\実行ブック\ブック名.セクション名.log

環境変数で上記のファイルやログを出力するディレクトリを他のディスクのディレクトリに変更することにより、ディスクの空き容量が少なくなることを回避できます。

設定手順

  1. 千手稼働アカウント権限
    • マネージャのOSがUNIXの場合

      マネージャノードに、千手稼働アカウントでログインして下さい。

    • マネージャのOSがWindowsの場合

      千手稼働アカウントでマネージャノードにログオン後、コマンドプロンプトを起動して下さい。

  2. 環境変数の設定

    千手マネージャ上で環境変数を設定します。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

      % sj_source.com -cSJ_RBA_CMDRESULT_DIR=任意のディレクトリ(絶対パスで指定)
      success
      % exit
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

      $ sj_source -cSJ_RBA_CMDRESULT_DIR=任意のディレクトリ(絶対パスで指定)
      環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
      $ exit
      

    設定した環境変数を確認するには、

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

      千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

      % env | grep SJ_RBA_CMDRESULT_DIR
      SJ_RBA_CMDRESULT_DIR=設定したディレクトリ
      
    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

      コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

      $ sj_getenv SJ_RBA_CMDRESULT_DIR
      設定したディレクトリ
      

    環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。 (無効な、または誤った値が設定されているときは、デフォルトの値になります。また、設定により有効になった値は、常に最新の設定値になります。)

  3. 千手の再起動

    千手マネージャーの再起動を行います。

    • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt.com
      起動:sj_boot.com

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
      ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
      停止:sj_halt
      起動:sj_boot

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    注釈

    ランブックオートメーションのブック管理サーバーの再起動が行われますので、未投入、正常終了以外の実行ブックは、すべて削除してから行って下さい。