4.2.11. ネットワーク監視

ネットワーク監視では、ICMPによるパケット到達度やパケット応答率、SNMPによる送受信のデータ数や送受信のエラーパケット数などネットワーク情報の監視を行うことができます。

監視の定義を千手ブラウザより登録し、監視を実施します。監視結果は、各種モニタ画面(グローバルノードモニタ/ノードモニタ)にてその監視状況を表示できます。予め設定したしきい値により障害を検知した場合は、メッセージモニタにメッセージが通知されます。

ネットワーク監視を行うには、千手ブラウザのツリービューで、<ドメイン>→"ノードグループ"→"全体"を選択します。そして、リストビューからノードを選択し、マウスの右ボタンをクリックしてコンテキストメニューを表示し、[プロパティ]メニューを選択します。ノードのプロパティウィンドウが表示されますので、[拡張機能]タブを選択します。

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図 4.33 ノードのプロパティ([拡張機能]タブ)

定義の例としてここでは、「総データ数[送信+受信](Byte/秒)[SNMP]」を登録し監視する場合について説明します。

「エクステンションごとのサマリ」フレームの一覧リストからカテゴリ名が「ネットワーク」でかつ、エクステンション名が「SNMP監視」の行を選択します。監視項目の一覧リストから監視項目名が「総データ数[送信+受信](Byte/秒)[SNMP]」の行を選択して、[↓追加]ボタンを押下します。定義を作成するプロパティが開きます。

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図 4.34 監視タスクのプロパティ

判定条件や、パラメータ値などの各項目を入力し[OK]ボタンを押下します。その後、ノードのプロパティウィンドウにて[OK]ボタンを押下します。これにより、各項目の監視タスクが登録され、監視を開始します。

監視した結果は、千手ブラウザで[ツール]→[グローバルノードモニタ]メニューを選択して表示される、グローバルノードモニタや、グローバルノードモニタから、ノードをダブルクリックして表示されるノードモニタにて確認できます。

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図 4.35 グローバルノードモニタ 及びノードモニタ([拡張機能]タブ)

グローバルノードモニタでは、ネットワークの監視の結果は、ネットワークのカラムに監視タスク毎に正常数(警告数を含む)、異常数として表示されます。

ノードモニタの[拡張機能]タブの「監視タスク」フレームの一覧リストの「総データ数[送信+受信](Byte/秒)[SNMP]」に監視結果が表示されます。また、監視タスクを選択することにより、監視の対象毎に取得した値と、その状態が「監視対象」フレームの一覧リストに表示されます。

各監視タスクの現在の状態や値がノードモニタに表示されます。適切な異常・警告しきい値の設定の参考にして下さい。

参考

グローバルノードモニタにネットワークカラムが表示されていない場合は、グローバルノードモニタのビューの設定を変更します。詳細は ビュー設定ダイアログ を参照して下さい。

注釈

  • SNMPを用いた監視を行うには、監視対象ノードのSNMPエージェントが以下のように設定されている必要があります。
    • SNMPエージェントが稼働していること。

    • SNMPエージェントにリモートからアクセスできること。

    • SNMPv1、SNMPv2c、SNMPv3のいずれかでアクセスできること。

    • 情報を取得するOIDにアクセスできること。