6.3. mySAPシステム監視設定手順

6.3.1. saprfc.iniの設定

saprfc.iniファイルは、mySAPシステムに関する情報が書かれたファイルで、 CCMS Monitoring for mySAP機能はこのファイルを参照します。
saprfc.iniファイルは、UNIXの場合は、稼働するエージェント上の$SENJUHOME/dat/pex/sapディレクトリ、Windowsの場合は、%SENJUHOME%\dat\pex\sapディレクトリに存在する必要があります。(初期インストール時には saprfc.iniファイルのひな型(saprfc.ini.sample)を置いてあります。)saprfc.iniに、表 6.1 saprfc.iniの記述内容 に示す内容を記述して下さい。
(項目の詳細内容は、お客様の環境のmySAPシステム管理者にお尋ね下さい。)

表 6.1 saprfc.iniの記述内容

項目

説明

DEST=

R3SRV1

デスティネーション

TYPE=

A

Senju DevOperation Conductorシステムではパラメータに'A'を指定して下さい

ASHOST=

r3server1

TYPEが’A’のとき、接続するmySAPシステム名

SYSNR=

00

TYPEが’A’のとき、システム番号[00-99]

GWSERV=

3300

TYPEが’A’のとき、サービスのポート番号(※)

RFC_TRACE=

0

Senju DevOperation Conductorシステムではパラメータに'0'を指定して下さい

  • デスティネーションには、大文字のアルファベットと数字を組み合わせて32文字までで自由な名前をつけることができます。ここで指定したデスティネーションを、mySAPシステム監視設定で指定します。

注釈

サービスのポート番号の上2桁は"33"で、下2桁はシステム番号になります。 (例) SYSNR=02のとき、GWSERV=3302

(例)

  • DEST=R3SRV1

  • TYPE=A

  • ASHOST=r3server1

  • SYSNR=00

  • GWSERV=3300

  • RFC_TRACE=0

(例)

  • DEST=R3SRV2

  • TYPE=A

  • ASHOST=r3server2

  • SYSNR=02

  • GWSERV=3302

  • RFC_TRACE=0

6.3.2. mySAPシステム監視設定

mySAPシステム監視の為の設定を行います。
設定された値は、アラート取得や確認、パフォーマンスデータ監視にて、デフォルト値として使用します。

6.3.2.1. sj_setup_ccms コマンドの起動

千手エージェントに千手稼働アカウントでログインして下さい。
Unix の場合は、”sj_setup_ccms.com”と入力して下さい。
Windows の場合は、コマンドプロンプトを起動し、”sj_setup_ccms.cmd”と入力して下さい。
本コマンドは、日本語メッセージを出力しますので、日本語環境から実行して下さい。
以下のような「mySAPシステム監視用設定メインメニュー」画面が出てきます。
----- mySAPシステム監視用設定メインメニュー -----
1  mySAPシステム監視用設定情報 [現在値の参照]
2  監視する デスティネーションの設定
3  接続する mySAP ユーザ名の設定
4  接続する mySAP パスワードの設定
5  接続する mySAP ログイン言語の設定
6  接続する mySAP クライアント番号の設定
7  接続する mySAP XMI 監視レベルの設定

9  終了(設定結果反映)

番号を入力して下さい >>

警告

この設定コマンドは、同時に実行しないようにして下さい。
正しく設定出来ない可能性があります。

6.3.2.2. 監視する デスティネーションの設定

インメニューで、”2”入力をして、監視する デスティネーションを設定します。

----- 監視する デスティネーションの設定 -----

監視する デスティネーションの設定(現在値) : 未設定


 監視する デスティネーションを入力して下さい (省略不可) >> SAMPLE

監視する デスティネーション = SAMPLE

 よろしいですか?(y/n) >> y

SAMPLE を監視する デスティネーションとして設定しました。

「監視する デスティネーションの設定」画面が出てきますので、デスティネーションを入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

注釈

デスティネーションは、saprfc.iniに記述されているデスティネーションを指定して下さい。(saprfc.iniについては、「saprfc.iniの設定」を参照して下さい。)

6.3.2.3. 接続する mySAP ユーザ名の設定

メインメニューで、”3”入力をして、接続する mySAP ユーザ名を設定します。

----- 接続する mySAP ユーザ名の設定 -----

接続する mySAP ユーザ名の設定(現在値) : 未設定


 接続する mySAP ユーザ名を入力して下さい (省略不可) >> senju

接続する mySAP ユーザ名 = senju

 よろしいですか?(y/n) >> y

senjuを接続する mySAP ユーザ名として設定しました。

「接続する mySAP ユーザ名の設定」画面が出てきますので、ユーザ名を入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

6.3.2.4. 接続する mySAP パスワードの設定

メインメニューで、”4”入力をして、接続する mySAP パスワードを設定します。

----- 接続する mySAP パスワードの設定 -----

接続する mySAP パスワードの設定(現在値) : 未設定


 接続する mySAP パスワードを入力して下さい (省略不可) >> senju99

接続する mySAP パスワード = senju99

 よろしいですか?(y/n) >> y

senju99 を接続する mySAP パスワードとして設定しました。

「接続する mySAP パスワードの設定」画面が出てきますので、パスワードを入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

注釈

SAP ERP(RFC SDK 7.20)用監視機能に限り、指定可能なパスワード文字列長は40です。これにより、SAP NetWeaver6.40以降のSAPサーバーに接続できます。

6.3.2.5. 接続する mySAP ログイン言語の設定

メインメニューで、”5”入力をして、mySAP ログイン言語を設定します。

----- 接続する mySAP ログイン言語の設定 -----

接続する mySAP ログイン言語の設定(現在値) : 未設定


 接続する mySAP ログイン言語(J:日本語,E:英語,D:独語)を入力して下さい (省略可:E) >> E

接続する mySAP ログイン言語 = E

 よろしいですか?(y/n) >> y

E を接続する mySAP ログイン言語として設定しました。

「接続する mySAP ログイン言語の設定」画面が出てきますのでmySAP ログイン言語(J:日本語,E:英語,D:独語)を入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

6.3.2.6. 接続するクライアント番号の設定

メインメニューで、”6”入力をして、mySAPクライアント番号を設定します。

----- 接続する mySAP クライアント番号の設定 -----

接続する mySAP クライアント番号の設定(現在値) : 未設定


 接続する mySAP クライアント番号(000 ~ 999)を入力して下さい (省略不可) >> 800

接続する mySAP クライアント番号 = 800

 よろしいですか?(y/n) >> y

800 を接続する mySAP クライアント番号として設定しました。

「接続する mySAPクライアント番号の設定」画面が出てきますのでmySAPクライアント番号(000~999)を入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

警告

ユーザ名、パスワード、ログイン言語、クライアント番号については、mySAPシステムにログオンする際、入力する内容と同じものを指定して下さい。

6.3.2.7. 接続するXMI 監視レベルの設定

メインメニューで、”7”入力をして、mySAP XMI 監視レベルを設定します。

----- 接続する mySAP XMI 監視レベルの設定 -----

接続する mySAP XMI 監視レベル号の設定(現在値) : 未設定

 接続する mySAP XMI 監視レベル(0-3)を入力して下さい (省略可:0) >> 0

接続する mySAP XMI 監視レベル = 0

 よろしいですか?(y/n) >> y

0 を接続する mySAP XMI 監視レベルとして設定しました。

「接続する mySAP XMI 監視レベルの設定」画面が出てきますのでmySAP XMI 監視レベル(0-3)を入力して設定し、正しい場合は「y」を入力して下さい。

注釈

XMIとは、SAP Application Serverとサードベンダのアプリケーションが通信を行う上での通信レイヤのことです。

XMI監視レベルは0から3の4つのうちから選択可能です。大きな数字を設定するに従い、より詳細なログが出力され出力量が増大します。

0:データを変更するAPIを実行するときに出力されるレベル

1:読みとりを行うAPIの実行に失敗したときに出力されるレベル

2:読みとりを行うAPIを実行するときに出力されるのレベル

3:APIの開始時/APIの終了時に出力されるレベル

負荷を軽減する場合には、0を設定してください。

6.3.2.8. 設定結果反映

メインメニューで、”9”入力をして、設定結果を反映します。

----- mySAPシステム監視用設定メインメニュー -----
1  mySAPシステム監視用設定情報 [現在値の参照]
2  監視する デスティネーションの設定
3  接続する mySAP ユーザ名の設定
4  接続する mySAP パスワードの設定
5  接続する mySAP ログイン言語の設定
6  接続する mySAP クライアント番号の設定
7  接続する mySAP XMI 監視レベルの設定

9  終了(設定結果反映)

番号を入力して下さい >> 9

設定結果をファイルに反映しました。

設定結果が反映され、終了します。

6.3.2.9. 設定後の作業

千手を再起動します。
mySAP監視の為の設定は、以上で終了です。