2.3. インストール手順(Windows)

この章では Senju Configuration Manager システム導入の流れについて説明します。

例示する手順やコマンドは、以下の場合を前提としていますので、導入先の構成に応じて読み替えてください。

  • モジュールアーカイブ : senjucm-v1_1_1-20230613.zip

  • Senju/CM 稼働ユーザー名 : senjucm

  • Senju/CM 導入先PATH : C:\senjucm

注釈

導入先の環境に管理者権限を持つユーザーでログインして作業してください。

参考

対応プラットフォームおよび稼働可能なコンポーネントについては、 本書 稼働環境 を参照してください。

2.3.1. 稼働用ユーザーの作成

Senju/CM を稼働させるためのOSユーザーを作成します。

$senjucm_user = "senjucm"
New-LocalUser -Description "for Senju/CM" -Name $senjucm_user

注釈

作成したOSユーザーのパスワードは任意に設定してください。

2.3.2. モジュールの展開

モジュールアーカイブを任意のインストール先へ展開します。

$senjucm_pkg = "C:\temp\senjucm-v1_1_1-20230613.zip"
$senjucm_home = "C:\senjucm"
Expand-Archive -Path $senjucm_pkg -DestinationPath $senjucm_home

2.3.3. 稼働ドメインの登録

収集サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。

設定ファイル appsettings_user.json に Senju/CM 管理サーバーを登録します。 また、管理サーバーではなく収集サーバーとして起動するように変更します。

導入環境に応じて以下とおり設定値を変更します。

  • AppConfigUser.CentralServer : 管理サーバーのホスト名を設定します。

  • AppConfigUser.AppMode : 2 とします(固定)。

以下は、 Senju/CM 管理サーバーのホスト名が scm01manager である場合の設定例(抜粋)です。

{
    "ConnectionStrings": {
        //...
    },
    //...
    "AppConfigUser": {
        "CentralServer": "scm01manager",
        //...
        "AppMode": 2
        //...
    },
    //...
}

2.3.4. サービスの登録

サービスとして登録しOS起動時に Senju/CM が自動起動するように設定します。

  1. 導入先に合わせてパラメータを設定します。

    $senjucm_user = "senjucm"
    $senjucm_home = "C:\senjucm"
    $dotnet_home = "C:\Program Files\dotnet"
    
  2. サービス稼働に利用する資格情報を設定します。

    $params = @{
    Name = "SenjuCM_main_$senjucm_user"
    DisplayName = "Senju Configuration Manager ($senjucm_user)"
    Credential = Get-Credential -UserName "$(hostname)\$senjucm_user" -Message "Enter the Service Logon Account."
    BinaryPathName = '"'+"$dotnet_home\dotnet $senjucm_home\SenjucmService.exe"+'"'
    }
    
  3. 表示された資格情報のGUIプロンプトに Senju/CM 稼働用ユーザーの資格情報を入力します。

  4. サービスとして登録します。

    New-Service @params
    
  5. 以下のように結果表示されることを確認します(SenjuCM稼働用ユーザーがsenjucmの場合)。

    Status   Name               DisplayName
    ------   ----               -----------
    Stopped  SenjuCM_main_senjucm Senju Configuration Manager (senjucm)
    

    以下のエラー文言が表示された場合、資格情報の入力をやり直す必要があります。 上述のPowerShellを再度実行してください。

    > アカウント名が無効であるか、または存在しません。あるいは、指定したアカウント名のパスワードが無効です。

2.3.5. アプリケーションの起動

サービスを開始して Senju/CM を起動します。

$senjucm_user = "senjucm"
Start-Service SenjuCM_main_$senjucm_user