3. アプリケーションの設計

アプリケーションの設計段階で、次のような事柄を検討しておく必要があります。

  • 千手システムが管理するアプリケーション

3.1. Senju DevOperation Conductorが管理するアプリケーション

Senju DevOperation Conductorが管理するアプリケーションには、次の4種類があります。

  • オンラインアプリケーション
    各管理対象ノードで使用するアプリケーションや、運用管理サーバーから遠隔起動させるアプリケーションがこれにあたります。
    開発したアプリケーションは、モニタリングサブシステムで監視します。
  • ジョブスケジュール
    ジョブとして運用するアプリケーションで、ジョブスケジュールサブシステムで管理します。
  • ランブックオートメーション
    セクションとして運用するアプリケーションで、イベントサブシステムのエクステンションであるランブックオートメーション機能で管理します。
  • 運用コマンド
    ユーザーが作成したコマンドで、千手ブラウザのエンティティ"コマンド"→"ユーザーコマンド"から登録・実行します。

3.1.1. オンラインアプリケーション

オンラインアプリケーションを千手システムで管理するためには、予め用意されているコマンド"sjANM_exec","sjANM_rexec"で起動することができます。
また、アプリケーションの性質に応じて、プロセス不在、終了ステータスコード異常、CPU使用率、仮想メモリ使用率異常、などの障害メッセージの発生条件を設定することができます。

詳細については、 コマンド、およびAPIの利用のしかた を参照して下さい。

3.1.2. ジョブスケジュール

ジョブスケジュールを利用する際には、次のことに留意して下さい。

  • ネット(先行ジョブ/ネットの指定)
    作成したジョブ/ネット同士の関連を決定し、ジョブの起動順序を取り決めます。また、作成したジョブ/ネットの運用日、運用時間等を決定します。
  • ジョブの動作環境
    それぞれのジョブを実行するノード、ユーザー、引き渡す環境変数を決定します。これらを総称してジョブの動作環境と呼びます。
  • 稼働ジョブ数の制限
    個々の動作環境内で同時に稼働するジョブ数を制限することができます。動作環境のプロパティウィンドウで指定します。
    千手エージェントの場合は、同時稼働ジョブ数に0を指定すると、千手システムで設定している最大値のジョブが、同時に稼働することができます。
    最大値は、デフォルトで512に設定されています。千手センサーの場合は10に設定されています。
    各動作環境で、稼働しているジョブが指定値に達した場合、新たに実行可能になったジョブは、他のジョブが終了するまで起動されません。

詳細については、 ユーザーズガイド「ジョブスケジュール」 を参照して下さい。

3.1.3. ランブックオートメーション

ランブックオートメーションを利用する際には、次のことに留意して下さい。

  • ブック(先行セクション/チャプター/分岐の指定)
    作成したセクション/チャプター/分岐同士の関連を決定し、セクションの起動順序を取り決めます。
  • セクションの実行環境
    それぞれのセクションを実行するノード、ユーザー、引き渡す環境変数を決定します。

詳細については、 ユーザーズガイド「イベント」 を参照して下さい。

3.1.4. 運用コマンド

運用オペレータにアプリケーション独自の運用を依頼する場合、専用コマンドを作成できます。
作成したコマンドは、千手ブラウザのユーザーコマンドから使用します。登録、使用方法については ユーザーズガイド「千手ブラウザ(共通編)」「コマンド」 を参照して下さい。
コマンドに引数がある場合、その引数は予めパラメータとして登録しておく事ができます。登録方法については、 ユーザーズガイド「千手ブラウザ(共通編)」「パラメータ」 を参照して下さい。