4.1.3. 履歴データ保存期間の変更

千手データベースサービスインストール後に以下の作業を行うことにより、メッセージ、ランブックオートメーション、ジョブスケジュール、キャパシティ、コンフィグレーションの履歴データ保存期間の上限を変更することができます。

注釈

  • 履歴データ保存期間は、グラフの表示できる期間、データベース容量などに影響がありますので注意して行ってください。

  • 千手データベースサービスの登録 を行う前に履歴保存期間の変更をすることは出来ません。

  • 本コマンドは日本語メッセージを出力しますので、日本語環境から実行してください。

警告

  • 履歴データ保存期間を変更する場合、千手データベースサービスを停止させる必要があります。この間の履歴データは保存されません。

  • 履歴データ保存期間を参照する場合は、千手データベースサービスを停止させる必要はありません。

  • デフォルト値
    千手データベースサービスインストール時の履歴データ保存期間は次のようになっています。
    • メッセージ
      • メッセージテーブル : 12か月間

    • ランブックオートメーション
      • ランブックオートメーションテーブル : 12か月間

    • ジョブスケジュール
      • ジョブレポートテーブル : 12か月間

    • キャパシティ
      • 分サマリ : 7日間

      • 時間サマリ : 30日間

      • 日サマリ : 365日間

    • コンフィグレーション
      • コンフィグレーションテーブル : 7日間

      • ソフトウェア/パッチ情報テーブル : 2日間

      • 構成管理モニタの収集履歴テーブル : 30日間

    • オペレーション
      • オペレーションテーブル : 12か月間

参考

履歴データ量の計算式は次になります。
  • メッセージ
    • 履歴データ量 = 5212byte×1日に発生するメッセージ出力数

  • ランブックオートメーション
    • 履歴データ量 = 1323byte×{(1日に実行されるブック×2)+(1日に実行されるチャプター×2)+(1日に実行されるセクション)}

      ※実行ブックとチャプターは稼働中データが書き込まれるため ×2 となります。

  • ジョブスケジュール
    ユーザーズガイドジョブレポートのコマンド千手データベースサービス設定コマンド も参照してください。
    • 履歴データ量 = 約180byte×1運用日付に含まれるフレーム/ネット/ジョブの合計数

  • キャパシティ
    ユーザーズガイドキャパシティの使い方キャパシティの流れ も参照してください。
    • 分サマリ:履歴データ量 = 約500byte×60分÷監視間隔(分)×24(時間)×監視対象数×サマリ方法数

    • 時サマリ:履歴データ量 = 約500byte×24(時間)×監視対象数×サマリ方法数

    • 日サマリ:履歴データ量 = 約500byte×監視対象数×サマリ方法数

  • コンフィグレーション
    • コンフィグレーション:履歴データ量 = 1885byte×各ノードで1日に収集する構成管理項目数×収集スケジュール数の合計数

    • ソフトウェア/パッチ情報:履歴データ量 = 456byte×各ノードのソフトウェア/パッチ情報の合計数×収集スケジュール数の合計数

    • 構成管理モニタの収集履歴:履歴データ量 = 1999byte×各ノードで1日に収集する構成管理項目数×収集スケジュール数の合計数

  • オペレーション
    • 履歴データ量 = 1048byte×1日に発生するオペレーション量

  • 作業手順
    1. ログイン

      千手DBコンポーネントをインストールしたノードに千手稼働アカウントでログインしてください。

    2. 千手システムの停止

      コマンドプロンプトを起動し、sj_halt.exe と入力して、千手システムを停止してください。

    3. 千手データベースサービス設定ツールの起動

      続けて、sj_change_db.cmd を実行します。

    4. 履歴データ保存期間の設定
      1. sj_change_db.cmd の実行により、「千手データベースサーバー設定」画面が表示されます。

        必要な項目を選択してください。

        • メッセージの設定の場合は 1

        • ランブックオートメーションの設定の場合は 2

        • ジョブスケジュールの設定の場合は 3

        • キャパシティの設定の場合は 4

        • コンフィグレーションの設定の場合は 5

        • オペレーションの設定の場合は 6

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        1. メッセージ
        2. ランブックオートメーション
        3. ジョブスケジュール
        4. キャパシティ
        5. コンフィグレーション
        6. オペレーション
        q. 終了
        番号を入力してください >>
        
      • [1] メッセージの設定

        「 メッセージ」画面が表示されますので、 1 を入力してください。

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- メッセージ ---
        
        [現在値の表示]
        メッセージテーブル保存期間(月) : 12
        
        [変更メニュー]
        1. メッセージテーブル保存期間設定
        2. 戻る
        
        番号を入力してください >> 1
        
        「※月単位で入力してください(1 ヶ月 ~ 24ヶ月)」と表示されますので、設定する保存月数を入力してください。
        ここでは 15 月とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、「y」を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※月単位で入力してください( 1 ヶ月 ~ 24 ヶ月)
        >> 15
        
        保存期間を 12 ヶ月から 15 ヶ月に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「メッセージ」の設定画面に戻るので、 2 を入力して初期メニューに戻ってください。

      • [2] ランブックオートメーションの設定

        「ランブックオートメーション」画面が表示されますので、 1 を入力してください。

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- ランブックオートメーション ---
        
        [現在値の表示]
        ランブックオートメーションテーブル保存期間(月) : 12
        
        [変更メニュー]
        1. ランブックオートメーションテーブル保存期間設定
        2. 戻る
        
        番号を入力してください >> 1
        
        「 ※月単位で入力してください( 1 ヶ月 ~ 24 ヶ月)」と表示されますので、設定する保存月数を入力してください。
        ここでは 15 月とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※月単位で入力してください( 1 ヶ月 ~ 24 ヶ月)
        >> 15
        
        保存期間を 12 ヶ月から 15 ヶ月に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「ランブックオートメーション」の設定画面に戻るので、 2 を入力して初期メニューに戻ってください。

      • [3] ジョブスケジュールの設定

        「ジョブスケジュール」画面が表示されますので、 1 を入力してください。

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- ジョブスケジュール ---
        
        [現在値の表示]
        ジョブレポートテーブル保存期間(月) : 12
        履歴データ自動削除機能( 1:ON/0:OFF) : 1
        
        [変更メニュー]
        1. ジョブレポートテーブル保存期間設定
        2. 履歴データ自動削除機能設定
        3. 戻る
        
        番号を入力してください >> 1
        
        「※月単位で入力してください(1 ヶ月 ~ 24ヶ月)」と表示されますので、設定する保存月数を入力してください。
        ここでは 14 月とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※月単位で入力してください( 1 ヶ月 ~ 24 ヶ月)
        >> 14
        保存期間を 12 ヶ月から 14 ヶ月に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        
        上記設定を行うと、再び「ジョブスケジュール」の設定画面に戻ります。
        つづけて履歴データ自動削除機能設定を行う場合は 2 を入力してください。(初期メニューに戻る場合はは 3 を入力してください)
        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- ジョブスケジュール ---
        
        [現在値の表示]
        ジョブレポートテーブル保存期間(月) : 12
        履歴データ自動削除機能( 1:ON/0:OFF) : 1
        
        [変更メニュー]
        1. ジョブレポートテーブル保存期間設定
        2. 履歴データ自動削除機能設定
        3. 戻る
        
        番号を入力してください >> 2
        
        「※1(ON) or 0(OFF)で入力してください」と表示されますので、履歴データ自動削除機能を ON にする場合は 1 を、 OFF にする場合は 0 を入力してください。
        ここでは 1 (ON)とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※1(ON) or 0(OFF)で入力してください
        >> 1
        履歴データ自動削除機能を 0 から 1 に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「 ジョブスケジュール」 の設定画面に戻るので、 3 を入力して初期メニューに戻ってください。

      • [4] キャパシティの設定
        「 キャパシティ」画面が表示されます。
        ここでは分サマリの保存期間設定を例に説明します。 1 を選択します。
        (時間サマリの保存期間設定の場合は 2 を選択、日サマリの保存期間設定の場合は 3 を選択してください。その後の設定方法は同じです。)
        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- キャパシティ ---
        
        [現在値の表示]
        分サマリテーブル保存期間(日) : 7
        時間サマリテーブル保存期間(日) : 30
        日サマリテーブル保存期間(日) : 365
        
        [変更メニュー]
        1. 分サマリテーブル保存期間設定
        2. 時間サマリテーブル保存期間設定
        3. 日サマリテーブル保存期間設定
        4. 戻る
        
        番号を入力してください >> 1
        
        「 ※日単位で入力してください (2 日 ~ 1000 日)」と表示されますので、設定する保存日数を入力してください。
        ここでは 10 日とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※日単位で入力してください( 2 日 ~ 1000 日)
        >> 10
        
        保存期間を 7 日から 10 日に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「キャパシティ」 の設定画面に戻るので、 4 を入力して初期メニューに戻ってください。

      • [5] コンフィグレーションの各テーブルの保存日数の設定

        「 コンフィグレーション」画面が表示されますので、 1 を入力してください。

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- コンフィグレーション ---
        
        [現在値の表示]
        コンフィグレーションテーブル保存期間(日)   : 7
        ソフトウェア/パッチ情報テーブル保存期間(日)   : 2
        構成管理モニタの収集履歴テーブル保存期間(日)   : 30
        
        [変更メニュー]
        1. コンフィグレーションテーブル保存期間設定
        2. ソフトウェア/パッチ情報テーブル保存期間設定
        3. 構成管理モニタの収集履歴テーブル保存期間設定
        4. 戻る
        
        番号を入力してください  >> 1
        
        「 ※日単位で入力してください( 1 日 ~ 1024 日) 」と表示されますので、設定する保存日数を入力してください。
        ここでは 12 日とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※日単位で入力してください( 1 日 ~ 1024 日)
        >> 12
        
        保存期間を 7 日から 12 日に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「コンフィグレーション」 の設定画面に戻るので、 4 を入力して初期メニューに戻ってください。

      • [6] オペレーションの設定

        「 オペレーション」画面が表示されますので、 1 を入力してください。

        --- 千手データベースサーバー設定 ---
        --- オペレーション ---
        
        [現在値の表示]
        オペレーションテーブル保存期間(月) : 12
        
        [変更メニュー]
        1. オペレーションテーブル保存期間設定
        2. 戻る
        
        番号を入力してください >> 1
        
        「 ※月単位で入力してください( 1 ヵ月 ~ 24 ヵ月) 」と表示されますので、設定する保存月数を入力してください。
        ここでは 15 月とします。
        「よろしいですか?(y/n)」と表示されますので、 y を入力して上記の設定を反映させてください。
        ※月単位で入力してください( 1 ヵ月 ~ 24 ヵ月)
        >> 15
        
        保存期間を 12 ヵ月から 15 ヵ月に変更します。
        よろしいですか?(y/n) >> y
        

        上記設定を行うと、再び「オペレーション」 の設定画面に戻るので、 2 を入力して初期メニューに戻ってください。

    5. 千手データベースサービスの起動

      千手の起動コマンド sj_boot.exe で千手システムを起動してください。