6.7. モニタリング¶
6.7.1. モニタリング共通¶
6.7.1.1. sjANM_execについて¶
コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で監視できるプロセス数は、「千手システムプロセス稼働数+千手起動プロセス稼働数+ユーザー起動プロセス登録数+ユーザー起動プロセス稼働数+sjANM_exec起動数」の合計が512までです。
コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で同名のプロセスを2つ起動しても、ノードモニタには1つのプロセスしか表示されません。どちらかのプロセスが停止した時点で、ノードモニタの[コマンド]タブ上の表示は消えます。
- コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”と、千手起動プロセスおよびユーザー起動プロセスに登録したものが同じプロセス名の場合、以下の現象が発生します。
以下のような場合、コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”の“-n”オプションを使用して、千手起動プロセスおよびユーザー起動プロセスでは使用されていない名前を指定して下さい。
千手起動プロセスに登録したものと同名のプロセスをコマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で起動すると、千手起動プロセスの起動コマンド(sjANM_rexec)や、ノードモニタの[千手プロセス]→[起動]で同名のプロセスを起動しようとしても、
既に稼働中です。
とエラーが出力され、起動できません。- 千手起動プロセスに登録したプロセスを、千手起動プロセスの起動コマンド(sjANM_rexec)や、ノードモニタの[千手プロセス]→[起動]から起動した後、コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で同名のプロセスを起動し、こちらが先に停止すると、千手起動プロセスは稼働中でも、ノードモニタの[プロセス]タブの表示が「起動前」となります。
ノードモニタの表示が「起動前」となっていても、先に起動した千手起動プロセスが実際に停止しない限り、千手起動プロセスの起動コマンド(sjANM_rexec)や、ノードモニタの[千手プロセス]→[起動]からは、再度このプロセスを起動できません。 また、千手起動プロセスの停止コマンド(sjANM_kill)でも停止させる事はできません。
- 千手起動プロセスに登録したプロセスを、千手起動プロセスの起動コマンド(sjANM_rexec)や、ノードモニタの[千手プロセス]→[起動]から起動した後、コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で同名のプロセスを起動した場合、ノードモニタの[プロセス]タブの表示は千手起動プロセスのみ表示され「稼働中」となります。
この時、先に千手起動プロセスが正常に終了した場合、ノードモニタの[プロセス]タブに一旦「正常終了」と表示されますが、その後、コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”で起動されたプロセスも終了すると、ノードモニタの[プロセス]タブの表示が「起動前」となります。
- コマンドの起動コマンド“sjANM_exec”自身がタスクマネージャやSIGKILLシグナルの送信等で強制的に停止させられると、以下のような現象が発生します。
Windowsではログオン後に、コマンドプロンプトから“sjANM_exec”を使用した場合、ログアウト時にこれらのプロセスはOSによって強制的に停止させられるため注意して下さい。
sjANM_execから起動されたプロセスは監視されなくなります。
sjANM_execから起動された監視対象コマンドをsjANM_killコマンドで何回停止させても、
成功しました。
と標準出力に表示されます。sjANM_execから起動されたプロセスが停止しても、グローバルノードモニタに表示される「プロセス」の稼働中の数が+1されたままになります。
- ノードモニタの[プロセス]タブにプロセス名が表示されたままになります。
このような現象が発生した場合は、以下のようにコマンドを実行させる事によりグローバルノードモニタ、ノードモニタから表示を消す事ができます。
sjANM_exec -n(残ったプロセス名) -x"sleep 0"
- コマンド“sjANM_exec”実行時にプロセス名(-nオプション)を省略した場合
プロセス起動シーケンス(-xオプション)のパスの中に半角のスペースが含まれていると、正常なプログラム名が自動的に取得されません。
プロセス名(-nオプション)の指定を行って下さい。
- 監視対象プロセスを監視するプロセス(sjANMkernel)が停止しているときに“sjANM_exec”にてプロセスを起動した場合
起動されたコマンドは実行されますが、監視は行われません。
- UNIX/Linux版Senju DevOperation Conductorの場合
ログに
internal error occurred
と表示されます。
- Windows版Senju DevOperation Conductorの場合
イベントログにエラーは表示されません。
この際の“sjANM_exec”の終了ステータスは、UNIX/Linux版、Windows版Senju DevOperation Conductor共に起動されたプロセスの終了コードになります。
- “sjANM_exec”にて、既にプロセスを起動しているときに、sjANM_kernelが停止した場合
停止の通知が行われません。
- UNIX/Linux版Senju DevOperation Conductorの場合
ログに
internal error occurred
と表示されます。
- Windows版Senju DevOperation Conductorの場合
イベントログにエラーは表示されません。
この際の“sjANM_exec”の終了ステータスは、UNIX/Linux版Senju DevOperation Conductorの場合“119”になります。 Windows版Senju DevOperation Conductorの場合は、起動されたプロセスの終了コードになります。
6.7.1.2. sjANM_psについて¶
- ユーザー起動プロセスを1つだけ登録・監視しており、かつその監視対象プロセスが稼働中である時に、ノードのプロパティ[プロセス]タブの「監視対象プロセス」フィールドから該当のユーザー起動プロセスの削除を行った場合
ノードモニタ[プロセス]タブの「監視対象プロセス」フィールドから該当プロセスの監視結果は消えますが、プロセス稼働状況の表示コマンドsjANM_psの結果には削除したユーザー起動プロセスの稼働状況が表示される場合があります。
ユーザー起動プロセスを削除する場合は、監視対象プロセスを停止後に、ユーザー起動プロセスの削除を行い、さらに当該ノードへの反映(監視属性)操作を行って下さい。
- 千手起動プロセスとユーザー起動プロセスに同一名プロセスを登録した場合
ユーザー起動プロセスの監視が先に行われると、ノードモニタ[プロセス]タブの「千手起動プロセス」フィールドで該当の千手起動プロセスの稼働状況が「起動前」のままになり、プロセス稼働状況の表示コマンドsjANM_psの結果にも該当の千手起動プロセスの稼働状況が正しく表示されない場合があります。
千手起動プロセスとユーザー起動プロセスに同一名プロセスを登録・監視する場合は、千手起動プロセスを先に登録及び起動するようにして下さい。
なお、本現象が起こった場合は、該当の千手起動プロセス及びユーザー起動プロセスを削除して、再登録して下さい。
- ユーザー起動プロセスに“[”を含むプロセス名を指定した場合
sjANM_psの結果に該当プロセスが「稼働中」と「停止中」の両方が表示される場合があります。
プロセス名には“[”を使わないようにして下さい。
6.7.1.3. Webページ更新監視の制限事項¶
監視項目「Webページ更新監視」は、リダイレクトが設定されたWebページや、CGI/ASP/JSPなどの自動生成ページの場合、正しく応答しているにもかかわらず「異常」と判断することがあります。
6.7.1.4. 応答に時間がかかるURLへの応答確認の制限事項¶
監視項目「URL応答確認」、「URL応答時間(秒)」、「URL応答確認(https)[Windows]」、「URL応答時間(https)(秒)[Windows]」は、240秒以内に応答がない場合、異常と判断します。
このため、240秒を超えて応答があるようなシステムの監視を行うことはできません。
6.7.1.5. リダイレクトを行うURLへの応答確認の制限事項¶
監視項目「URL応答確認」、「URL応答時間(秒)」、「URL応答確認(https)[Windows]」、「URL応答時間(https)(秒)[Windows]」は、リダイレクトが設定されたWebページの監視を、正常に行えない場合があります。
また、指定されたURLが存在しないなどのエラー発生時に、エラーを示すHTTPステータスコード(指定されたURLが存在しない場合の404など)を返さず、独自に用意されたエラー専用Webページへリダイレクトする場合にも、同様に監視が正常に行えない場合があります。
6.7.1.6. Apache監視エクステンションの制限事項¶
Apache監視エクステンションは、エラー発生時に正常を示すHTTPステータスコード「200 OK」を返し、HTML文書としてエラーを通知するWebページの監視を、正常に行えない場合があります。
6.7.1.7. Oracle監視エクステンションの制限事項¶
検査間隔内に監視対象のORACLEを再起動した場合、その検査間隔時点でのORACLE監視結果が正しく取得できない場合があります。このため、ORACLE再起動直後の監視結果を無視するか、ORACLE再起動前に当該ノードの監視タスクを一時停止し、ORACLE再起動後に監視タスクを再開して下さい。
ORACLE監視項目では、ユーザー認証にデータベース認証のみをサポートします。OSに用意されたアカウントを利用する外部認証など、他のユーザー認証方法はサポートしていません。
監視項目「ORACLE:ロールバックセグメントエクステント増分数」は、オンラインのロールバックセグメントのみ監視を行うことができます。
ORACLE監視項目は、監視対象ノードに複数のORACLEがインストールされている場合にも、監視可能です。ただし、ネットサービス名、OIDが重複しないように設定を行う必要があります。
ORACLE監視項目は、「テーブルスペース名」、「ロールバックセグメント名」、「ユーザー名」フィールドの大文字、小文字を区別します。
監視項目「ORACLE:テーブルスペースエクステントフラグメンテーション率(%)」は、監視対象のテーブルスペースに名称にタブ文字を含むテーブルやインデックスがある場合には、監視が正常に行えない場合があります。
名称が“ORACLE:”で始まり、“ORACLE:DB”で始まらない全ての監視項目を使用して監視を行う際、障害調査のため、SQL*Plusの実行に失敗した場合、Oracleのエラー内容を出力したファイル
~/log/sjISM_orachk_[PID]\*.tmp
を残すようにしました。ノードモニタからsjANM_monExtdプロセスを停止および起動するか、千手の再起動を行うことでこれらのファイルは自動的に削除されますが、不要な場合には手動で削除して下さい。
6.7.1.8. SNMP監視の制限事項¶
監視対象のSNMPエージェントがRFCに準拠した動作を行わない場合、SNMP監視が正常に行えない場合があります。
6.7.1.9. 稼働履歴のみを取得する場合の設定方法¶
千手カテゴリにおける監視項目にて、監視を行わず稼働履歴のみを取得する場合は、監視タスクを作成する場合に、必ず正常となるような判定条件を設定して下さい。
例) 監視結果が正の整数となる監視タスクならば「0以上なら正常」
6.7.1.10. 千手センサーのプローブノードの分散¶
短い検査間隔で大量の監視を行うと、実際の検査間隔が指定した時間よりも長くなることがあります。検査間隔を長く設定するか、千手センサーの監視を行っている場合は、1つのプローブノードで多数の千手センサーの監視を行わせず、他のプローブノードに分散させるようにして下さい。
6.7.1.11. リソース監視稼働統計ログ利用時の注意事項¶
Senju DevOperation Conductorのリソース監視稼働統計ログ(sjANM_vmstat.log)への出力は廃止予定となっており、将来のバージョンで予告なしにサポートされなくなる事があります。 これはSenju DevOperation Conductorのモニタリング機能とキャパシティ機能により、より高度な統計ログの取得が可能となったためです。 すみやかにキャパシティ機能へ移行して下さい。
6.7.1.12. トラップ監視時の注意事項¶
SNMPコレクタノードでSNMPトラップ受信を行う場合、SNMP トラップポート(通常162)が他のプログラムで使用されていると千手システムのプロセスsjNET_trapdの起動に失敗します。このとき、 !NET202「SNMPの初期設定に失敗しました」
のメッセージが出力されます。
この場合は、下記の設定をご検討ください。
千手システムにてSNMPトラップ受信を行う場合、SNMPトラップポートを使用している他のプログラムを停止(無効に)して下さい。
他のプログラムでSNMPトラップ受信を行う場合、千手システムのプロセスsjNET_trapdが起動しないように設定します。
詳細は ユーザーズガイド 「モニタリング」 の 「トラップ収集 [EXTENSION] 」 を参照して下さい。
千手システムと他のプログラムでの両方でSNMPトラップ受信を行う場合、千手システムが使用するSNMPトラップポートを変更することで共存が可能です。
詳細は ユーザーズガイド 「モニタリング」 の 「トラップを受信するポート番号を変更したい場合の設定」 を参照して下さい。
なおWindowsではSNMP Trap Serviceの設定によっても共存が可能です。詳細は ユーザーズガイド 「モニタリング」 の 「Windowsの“SNMP Trap Service”サービスが稼働している場合の設定」 を参照して下さい。
6.7.1.13. 異常時アクションの実行¶
監視タスクに設定された監視動作に何らかの異常が発生し、監視が行えなかった場合にも、監視タスクの状態は「異常」となり異常時アクションが実行されます。
6.7.1.14. 同一名称のプロセスが複数稼働している場合のプロセス監視対象¶
異なるユーザー名で同一名称のプロセスが稼働している場合でも、Senju DevOperation Conductorのプロセス監視では全て監視対象として扱われます。 特に、マルチエージェント下で千手起動プロセスを監視すると、他の千手稼働アカウントの千手起動プロセスも監視対象となりますのでご注意下さい。
6.7.1.15. 平均値を取得する監視項目の注意事項¶
監視項目の「説明」に「検査間隔期間内の平均値」と書かれている監視項目は、検査間隔経過後に値の計算を行います。 このため、他の監視項目に比べて値が表示されるまで時間がかかる場合があります。
6.7.1.16. URLを指定する監視項目の注意事項¶
Webサーバー監視、Apache監視など、パラメータとしてURLを指定する監視タスクの監視動作は、監視対象ノードではなく指定されたURLでアクセスされるWebサーバーに対して行います。 監視対象ノードはノードの状態やメッセージの送信元などとして使用されますので、URLでアクセスされるWebサーバーと監視対象のノードIDを一致させるようにして下さい。
6.7.1.17. Ping応答確認のリトライ設定¶
「Ping応答確認」機能において、「リトライ回数」や「タイムアウト」に極端に小さい値を設定すると、ネットワークの状況などにより、実際には稼働中であるノードを停止中であると判定してしまう事があります。 稼働環境などを考慮の上、値を設定して下さい。
6.7.1.18. ノード情報定義データの読み込み時の制限事項¶
ノード情報定義データの読み込みで、“ノード情報”を“追加及び変更”で読み込んだ時に、変更が無い場合でも状態カラムには「変更」と表示されます。
6.7.1.19. ノード情報定義データの読み込み時の重複ノードチェック¶
ノード情報定義データの読み込みにおいて、定義データファイル内に重複したノード名が存在していてもチェックされません。そのようなノード名を設定しないようにして下さい。
6.7.1.20. ノード情報定義データの読み込み時の依頼中監視タスクの扱い¶
ノード情報定義データの読み込みにおいて、「システム情報」「ディスク」「プロセス」カテゴリに属する「監視依頼中」および「一時停止依頼中」の監視タスクが定義データファイルに存在しない場合、この監視タスクは「削除依頼中」に遷移しないため削除されません。監視タスクが「監視中」または「一時停止中」に遷移するのを待ってから読み込み処理を行うようにして下さい。
6.7.1.21. 監視結果が整数の場合の監視可能な値の範囲¶
監視項目の計算結果の型が「整数」の場合は、監視タスクの判定条件に、-9223372036854775808~18446744073709551615を設定する事ができます。 この範囲外の値を扱う場合は、監視項目の「計算結果の型」に「指数」を使用して下さい。
6.7.1.22. APサーバー監視の制限事項¶
APサーバー監視を行う際、設定するパラメータが256文字以上の監視対象を監視することができません。
6.7.1.23. 監視結果が合計の場合の値の制限事項¶
計算結果の比較方法が「合計」の監視タスクにおいて、監視対象ごとの監視結果全てを足した数値と監視対象が「合計」の数値にわずかな誤差が出る場合がありますが、この「合計」の数値と判定条件を元に監視結果の判定を行います。
6.7.1.24. 監視結果にマシン時刻が影響する監視項目¶
以下の監視項目では、マシン時刻を取得して処理の経過時間を計測し、監視します。そのため、これらを使用して監視タスクを作成して監視している際にマシン時刻を過去に戻したり未来に進めたりすると、監視結果が正しく取得できません。
ネットワーク接続所要時間(ミリ秒)
TELNET所要時間(ミリ秒)
FTPファイル送信所要時間(秒)
FTPファイル受信所要時間(秒)
ホスト名解決所要時間(ミリ秒)
NTP時刻取得所要時間(ミリ秒)
コマンド実行時間(秒)
ディスクI/O所要時間(秒)
ORACLE:DB接続時間(秒)
ORACLE:DBデータ取得時間(秒)
ORACLE:DBデータ取得時間(簡易指定)(秒)
ORACLE:DBデータ更新時間(COMMIT)(秒)
ORACLE:DBデータ更新時間(ROLLBACK)(秒)
ORACLE:DBストアドプロシージャ実行時間(秒)
SQL Server:DB接続時間(秒)
SQL Server:DBデータ取得時間(秒)
SQL Server:DBデータ取得時間(簡易指定)(秒)
SQL Server:DBデータ更新時間(COMMIT)(秒)
SQL Server:DBデータ更新時間(ROLLBACK)(秒)
SQL Server:DBストアドプロシージャ実行時間(秒)
SMTPメール送信時間(認証なし)(ミリ秒)
SMTPメール送信時間(認証あり)(ミリ秒)
POP3メール受信時間(ミリ秒)
IMAPメール受信時間(ミリ秒)
6.7.1.25. SAP連携のパスワード¶
SAP ERP 6.0 (旧名称:SAP ERP 2005)との連携を行う場合に、SAPシステムのパスワードに小文字を使用していると、SAPサーバーへのログインに失敗します。 SAP ERP 6.0システムのパスワードには小文字を使用しないで下さい。
6.7.1.26. セカンダリエージェントとセカンダリセンサーの表示の差異¶
千手ブラウザのグローバルノードモニタにて、ディスク監視を行っていないセカンダリエージェントとセカンダリセンサーでは以下のような表示の違いがあります。
セカンダリエージェントは「ディスク」カラムは「0」と表示されますが、セカンダリセンサーの「ディスク」カラムは「-」で表示されます。
6.7.1.27. ログ監視についての注意事項¶
ログ監視/イベントログ監視について、1つのログ監視プロセスやセンサーテキストログ監視プロセスで複数定義の監視をしていましたが、Senju/DC 2021以降では、1つの定義につき、1つのログ監視プロセスで監視するように変更されました。
そのため、ログ監視プロセスのsjANM_logwatchdが、ログ監視/イベントログ監視定義数起動するようになります。(例外として、監視動作が一時停止中の監視については、プロセスは起動しません。)
また、プロセスが複数起動することに伴い、使用するメモリ量も増加しておりますので、ご注意ください。
参考
ログ監視定義1件分(=ログ監視1プロセス分)のメモリの使用量は、Linuxは3~5(Mbyte)、Windowsは約9(Mbyte)となります。各ログ監視プロセスのメモリ使用量を合計すると、使用しているメモリ量は大きくなりますが、実際のメモリ使用量は、OSのメモリ管理により多少増減します。
ログ監視1プロセス分のメモリの使用量は、ログフィルタの条件が多い場合(30件を超えるような場合)は、さらに件数に比例して増加します。
6.7.1.28. イベントログ監視についての注意事項¶
イベントログ監視について、1つのイベントログ監視プロセスで複数定義の監視をしていましたが、Senju/DC 2023以降では、1つの定義につき、1つのイベントログ監視プロセスで監視するように変更されました。
そのため、イベントログ監視プロセスのsjANM_evtwatchdが、イベントログ監視定義数起動するようになります。
また、プロセスが複数起動することに伴い、使用するメモリ量も増加しておりますので、ご注意ください。
参考
イベントログ監視定義1件分(=イベントログ監視1プロセス分)のメモリの使用量は、Windowsは約10(Mbyte)となります。各イベントログ監視プロセスのメモリ使用量を合計すると、使用しているメモリ量は大きくなりますが、実際のメモリ使用量は、OSのメモリ管理により多少増減します。
6.7.1.29. ログ監視の大量メッセージ抑止利用時の注意事項¶
ログ監視の大量メッセージ抑止に用いる設定「ログ監視による大量メッセージ出力を抑止したい場合の設定」および「ログ監視による大量メッセージ出力抑止の方法を変更したい場合の設定」は廃止予定となっており、将来のバージョンで予告なしにサポートされなくなる事があります。 これは新たに別の方法「ログ監視による大量メッセージ出力をまとめる場合の設定」により、より高度なログ監視の大量メッセージの削減が可能となったためです。
6.7.1.30. その他の仕様上の制限¶
その他の仕様上の制限については、 ユーザーズガイド「資料集」 の 「制限事項及びプロセス構成」 を参照して下さい。
6.7.2. UNIX,Linux版モニタリング¶
6.7.2.1. 千手起動プロセスの稼働アカウント¶
千手ブラウザからUNIX/Linux版Senju DevOperation Conductorに対し、ノードのプロパティ「千手起動プロセス」を作成する際に、「実行ユーザー名」欄に「千手稼働アカウント」を指定すると、指定ノードで自動的に「千手稼働アカウント」にてプロセスが起動しますが、この欄に“senju”と入力した場合も「千手稼働アカウント」にてプロセスは起動されます。
6.7.2.2. 検査間隔中のOS操作に関する注意事項¶
検査間隔の時間内にUNIX/Linux版Senju DevOperation Conductorの監視対象ノードの時刻を変更、リブート、シャットダウン/ブートなどを実行した場合、その検査間隔時点での監視結果が正しく取得できない場合があります。 のため、時刻変更、リブート直後などの監視結果を無視するか、時刻変更、リブートなどを行う場合は、当該ノードの監視タスクを一時停止して実行後、再開して下さい。
6.7.2.3. スワップアウトされたプロセスを監視する場合の注意事項¶
監視中のプロセスがスワップアウトされると、psコマンドでは、プロセス名が“[]”で囲まれた形で出力され、プロセス名の引数は見えなくなります。
そのため、監視条件によってはプロセスが停止したように見える場合があります。
6.7.2.4. プロセス名を指定する監視項目の制限事項¶
AIX、Linuxでは、詳細情報カテゴリのプロセスに関しての監視項目(同一プロセス名稼働数、プロセス別CPU使用率、プロセス別メモリ使用量、プロセス稼働監視)で、プロセス名候補一覧からプロセスを選択しても監視に失敗する事があります。
監視を行う場合は、「プロセス名」パラメータに、フルパスで先頭から240バイトまでを指定して、監視タスクを作成して下さい。
6.7.2.5. 千手センサーのログ監視の検査間隔に関する制限事項¶
千手センサーのログ監視では、センサーノードのファイル状態変化(シフト、トランケート)を定期的に検査しています。
このため、プローブノードとセンサーノードの通信状況により、ノードのプロパティ[ログ監視]タブの「ログ監視」フレームの「検査間隔」フィールドで設定した時間よりも検査間隔が長くなり、ファイル状態変化の検知が遅れることがあります。
6.7.2.6. 千手センサーのログ監視の検査対象に関する制限事項¶
千手センサーのログ監視において、千手センサーのログ監視用のアカウントの端末に以下のようなメッセージが送信された場合、メッセージ内容はログフィルタにて検査されます。
syslogd(または類似プロセス)の設定で、千手センサーのログ監視用のアカウントの端末に送信されるように指定されているメッセージ
同報メッセージ(Broadcast Message)
千手センサーのログ監視において、センサーノードにログインする際に標準出力に警告メッセージが出力される場合、その出力内容はログフィルタにて検査されます。
6.7.2.7. 千手センサーのログ監視の対象OSに関する制限事項¶
千手センサーのOSがHP-UXの場合、ファイルサイズが2GBを超えるログファイルは監視することができません。 VMware ESXi(VMware vSphere Hypervisor ,VMware vSphere)に対しては、ログ監視を行うことができません。
6.7.2.8. 仮想マシンの操作に関する制限事項¶
無償版VMware ESXi(VMware vSphere Hypervisor)に対しては、千手コマンドによる仮想マシンの操作を行うことができません。
6.7.2.9. SNMPにおるCPU使用率の監視に関する制限事項¶
千手センサーのOSがLinuxで、SNMPエージェントがnet-snmp-5.1.2-18.el4より古いバージョンを利用している場合、SNMPによるCPU使用率の監視で監視結果の値が正常に取得できなくなる可能性があります。
SNMPエージェントはnet-snmp-5.1.2-18.el4より新しいバージョンを使用して下さい。
6.7.2.10. その他の仕様上の制限¶
その他の仕様上の制限については、 ユーザーズガイド「資料集」 の 「制限事項及びプロセス構成」 を参照して下さい。
6.7.3. Windows版モニタリング¶
6.7.3.1. URL応答確認のリクエスト内容¶
「URL応答確認(https)[Windows]」及び「URL応答時間(https)[Windows]」では、通常HTTPの1.0バージョンでリクエストを行っていますが、監視が実行されるノードにインストールされているInternet Explorerの設定で「HTTP1.1を使用する」が有効になっている場合、「URL応答確認(https)[Windows]」及び「URL応答時間(https)[Windows]」もHTTPの1.1バージョンでリクエストを行います。
HTTP1.1リクエストを受け付けないようなWEBサーバーを監視する際は、Internet Explorerの「HTTP1.1を使用する」設定を無効として下さい。
6.7.3.2. WMI監視でWMIリポジトリの再構築となる現象¶
WindowsノードにてCPU使用率(%)[WMI]の監視中に以下のメッセージが表示され情報取得に失敗する事象があります。
ノードID:xxxxxxxx,監視タスク名:CPU使用率(%)[WMI],監視タスクID:131,監視対象:System Idle Process(値が取得できません) (メッセージ:WBEM_E_INVALID_QUERY,エラーコード:[0x80041017])
上記のエラーコードでメッセージが発生した場合、WMIリポジトリの再構築が必要になります。
6.7.3.3. グローバルノードモニタから停止中のノードを起動した場合の制限事項¶
Windows版千手マネージャ/エージェントで停止中のノードをグローバルノードモニタより起動すると、以下のメッセージがメッセージログに出力されることがありますが、動作上問題ありません。
!ANM112 プロセスが異常終了しました(sj_startsrv1)
また、イベントログに以下のエラーメッセージが出力されることがありますが、動作上問題ありません。
(千手/システム管理)プロセス(sj_startsrv1)が異常終了しました。(終了コード:1) proc # *<process-ID>* thread # *<thread-ID>*.
6.7.3.4. イベントログの消去に関する制限事項¶
イベントビューアにて「ログの消去」を行う際に「保存と消去」を選択すると、その後に出力されたイベントログが検知されなくなります。
「ログの消去」を行う際にはあらかじめ「イベントに名前をつけて保存」別途ログを保存した後、「ログの消去」で「消去」を選択してログを消去して下さい。
- また、「保存と消去」を選択してログを消去したい場合には、以下手順で行って下さい。
消去するイベントログの監視定義を削除し、反映(監視属性)を実行
「ログの消去」を「保存と消去」を選択して実施
消去したイベントログの監視定義を追加し、反映(監視属性)を実行
6.7.3.5. デフォルトのイベントログフィルタに関する注意事項¶
以下のイベントログフィルタを削除しないようにして下さい。
SJAPPLICATION
SJSECURITY
SJSYSTEM
Windowsのノードを新規作成した時に、監視対象イベントログのフィルタ定義の初期値として、上記の3つのイベントログフィルタが設定されています。 これを削除すると、新規に作成したノードに対して「反映(監視属性)」を実施した際に、イベントログフィルタ定義が存在しないというエラーになり、正常に反映が行われません。 そのような場合は、以下のいずれかの方法で対処して下さい。
「ノード」のプロパティの[ログ監視]タブの「イベントログ監視」チェックボックスのチェックを外す。
削除したイベントログフィルタを監視方法として使用しない。
削除したイベントログフィルタの定義を再作成する。
6.7.3.6. 監視対象として指定するイベントログの注意事項¶
システム、セキュリティ、アプリケーション以外のイベントログも「ノードのプロパティ([ログ監視]タブ)」の「監視対象イベントログ」フィールドにて監視対象として登録できますが、以下の制限があります。
イベントログ監視で設定できる「監視対象イベントログ」の名称は110バイトまでです。
名称の大文字、小文字は区別されません。
6.7.3.7. イベントログ監視で指定するイベントログの名称¶
Windows Server 2008 以降のイベントログ監視の設定について監視対象イベントログの名称は、該当イベントログのプロパティより[全般]タブの“フルネーム”の部分で確認できる名称を指定して下さい。
例えば、イベントビューア「アプリケーションとサービスログ」の「Microsoft」→「Windows」→「TaskScheduler」→「Operational」を監視する場合。
- イベントビューアにて、「Microsoft」→「Windows」→「TaskScheduler」→「Operational」のプロパティを開き、全般タブにあるフルネームの以下を指定します。
Microsoft-Windows-TaskScheduler/Operational
6.7.3.8. SQL Server の Express Edition を利用する場合の注意事項¶
千手データベースサービスとしてSQL ServerのExpress Editionを使用される場合、データベースに格納できるデータは最大10GBに制限されます。大規模環境で履歴データ保存を行う場合、この制限を超える可能性がありますので、Standard Edition、Enterprise Editionへのアップグレードをご検討いただくか、履歴データ保存期間の変更によりデータ量の削減を実施して下さい。
6.7.3.9. IIS監視の制限事項¶
IIS関連の監視を行っているときに、IISを停止すると、各値がすべて「0」になります。
6.7.3.10. 千手センサーのイベントログを行う際のプローブノードの制限事項¶
千手センサーのイベントログ監視を行う際に、ローカルシステムアカウントにインストールした千手エージェントをプローブノードにはできません。
以下のメッセージがメッセージモニタに出力されます。
!ANM280 監視対象イベントログが存在しません。(イベントログ:XXX)
!SYSL04 システムエラーです。(InitEventLog(XXX))
6.7.3.11. その他の仕様上の制限¶
その他の仕様上の制限については、 ユーザーズガイド「資料集」 の 「制限事項及びプロセス構成」 を参照して下さい。
6.7.4. 千手ブラウザ¶
6.7.4.1. 千手ブラウザで表示される判定条件の文字列の制限事項¶
ツリービューでイベントログフィルタ監視項目を選択した時のリストビューで、詳細モードの項目“判定条件”に表示される文字列は、最大で250byteまでとなっています。
リストビューに途中までしか表示されていない場合でも、定義に異常はありません。
6.7.4.2. 垂直線を入れた場合のスクロールの制限事項¶
グローバルノードモニタで、「表示」→「表示形式」→詳細表示の時カスタム表示で垂直線にチェックをいれます。
その後、すべてタブにてバーをスクロールさせると、垂直線の位置がずれ、列の位置も1つ以上ずれてしまいます。
6.7.4.3. 監視タスクの状態遷移の表示¶
新規に監視タスクを作成した直後、該当監視タスクの監視動作がノードモニタや千手ブラウザの監視タスク一覧の表示上、「監視依頼中」から一旦「停止中」になった後「監視中」と遷移することがありますが、実際の監視動作には影響ありません。
6.7.4.4. エイリアスの書き出しに関する制限事項¶
エイリアスに異なる種類のエンティティを作成し、両方選択してコンテキストメニューを表示すると、「書き出し」が表示されますが、ここで書き出しを実行しても最後に選択した種類の書き出しだけ行われます。
6.7.4.5. 過去のバージョンで書き出した監視タスクの読み込みに関する制限事項¶
過去のバージョンで書き出した監視タスクは、アップグレードパッチでSenju DevOperation Conductorへのバージョンアップ後はデータの読み込みに失敗する可能性があります。 バックアップ目的で監視タスクを書き出している場合は、Senju DevOperation Conductorへのバージョンアップ後に再度バックアップを取得して下さい。
6.7.4.6. 同時刻の履歴データが複数蓄積された場合の表示¶
マシン時刻を過去に戻した場合、同時刻の履歴データが複数蓄積される事があります。このような期間を指定したグラフでは、この時刻のデータは複数の中から任意に1つ選択されて表示されます。
6.7.4.7. その他の仕様上の制限¶
その他の仕様上の制限については、 ユーザーズガイド「資料集」 の 「制限事項及びプロセス構成」 を参照して下さい。