3.3. バージョン2022.0.0の新機能¶
3.3.1. 共通機能¶
- 千手WEBアドオン提供
千手ウェブサービス向けの機能拡張パッケージである千手WEBアドオンを適用可能になりました。 千手WEBアドオンでは、Webhookによる他システムとのイベント連携が柔軟かつ容易に実現できる機能を追加しました。 詳細は別紙マニュアル「Senju Web Add-ons」を参照ください。
- 千手データベースサービスのSQL Server認証対応
履歴データ格納先となるデータベースとの接続認証にSQL Server認証を利用可能になりました。 これにより各種クラウドサービスで提供されるSQL Serverへの履歴データ保存も可能となりました。
- 全ノードのログ監視タスク一覧表示
千手ドメイン内のすべてのログ監視タスクのステータスを一覧で確認・操作できる画面を千手ブラウザに追加しました。 各対象ノードのノードモニタを個別に参照する必要がなくなり、メンテナンス時などでのログ監視状況の把握・制御が容易になりました。
- 千手オフライザの差分オーバーレイ表示
差分表示モードにてツリービューに追加・変更・削除のオーバーレイアイコンを表示する機能を追加しました。 各エンティティのリストビューを個別に参照する必要がなくなり、定義変更作業時の差分の把握が容易になりました。
- 千手ブラウザ同時接続数上限拡張
千手マネージャに対して同時に接続可能な千手ブラウザ数の上限を拡張しました。 ライセンス追加適用により30までの同時接続が可能となります。
- 千手ウェブサービスのSAML認証対応
WEBログイン認証方式としてSAML認証を設定可能になりました。 これにより外部統合認証サービスを利用したシングルサインオンが可能となります。 設定方法は別紙ユーザーズガイドの「9.5.5.2.5. sjCOM_SamlConfig.xmlの設定方法」を参照ください。
- パッチファイルアップロード機能のExtension Pack対応
千手ブラウザにて利用可能なパッチファイルアップロード機能について、Extension Pack 2108以降にも対応しました。
- リモートパッチ適用機能のExtension Pack対応
千手ブラウザにて利用可能なリモートパッチ適用機能について、Extension Pack 2108以降にも対応しました。
- 千手情報取得コマンドのExtension Pack対応
千手情報の取得コマンド
sj_getsenjuinfo
にてExtension Packの適用状況も確認可能になりました。
3.3.2. モニタリング¶
- イベントログフィルタ属性の追加
Windowsイベントログフィルタの送信種別にて、従来の情報・警告・エラーに加えて、詳細・重大の各レベルを追加しました。
- クラウド・コンテナ連携機能の拡充
Extension Packにてクラウド・コンテナ連携機能を拡充しました。 詳細は別紙「Extension Pack Release Note」を参照ください。
3.3.3. ジョブスケジュール¶
- 投入予定フレーム数チェック
フレーム投入した際、対象運用日付の投入フレーム数が上限に近い場合、警告メッセージ
!PEX643
を出力する機能を追加しました。 また、指定した運用日付に投入予定のフレーム総数を確認するコマンドsjPEX_frmcnt
を追加しました。 フレーム投入数が上限エラーとなる前に、事前に検知し対策することが可能になりました。
- カレンダーの上限年数拡張
営業日カレンダーおよび稼働日カレンダーの機能にて、2030年以降のカレンダーを作成可能になりました。
- ネット簡易投入のシミュレーション機能対応
ネットの簡易投入コマンド
sjPEX_interactive
にシミュレーションモード指定オプション(-mS
)を追加しました。 従来オプションと組み合わせることで、未来運用日付指定やコマンド文字列変換をおこなったうえでのテストランが可能になりました。
- 動作環境稼働状況確認コマンド拡張
動作環境稼働状況確認コマンド
sjPEX_cmgrps2
に、システム名指定オプションおよび使用フレーム名表示オプションを追加しました。 確認対象を絞ることでコマンド性能を改善すること、および表示される動作環境が利用されるフレームを特定すること、が可能になりました。
3.3.4. キャパシティ¶
- ジョブ稼働履歴からの傾向予測(ジョブ遅延分析)
ジョブの稼働実績をもとにした傾向分析および直近の予測を描画するグラフ種別を追加しました。 起動や終了の遅延や稼働時間延伸の傾向予測を可視化することで、ジョブ遅延を未然に対策することが可能になりました。
- モニタリング履歴ヒートマップ
モニタリングの履歴値を日付および時間帯の2軸にヒートマップで描画するグラフ種別を追加しました。 ピーク時間帯の前後やその値の増減傾向ならびに変化の周期性や特異なパターンの可視化が可能になりました。
- メッセージ履歴ヒートマップ(メッセージ密度)
千手メッセージの発行件数履歴を日付および時間帯の2軸にヒートマップで描画するグラフ種別を追加しました。 ピーク時間帯の前後やその値の増減傾向ならびに変化の周期性や特異なパターンを可視化が可能になりました。
- レベル別メッセージ件数推移(メッセージ分布)
レベル別の千手メッセージ発行件数推移を折れ線で描画するグラフ種別を追加しました。
- トリガ稼働履歴参照
ジョブ遅延分析ならびにWEBジョブ履歴検索にて、トリガの稼働履歴情報を参照可能になりました。