3.1. バージョン2024.0.0の新機能

3.1.1. 共通機能

  • 千手ウェブサービス稼働ノードの千手バージョン制約を撤廃

    バージョン 2020.0.0 以降の千手マネージャ・千手エージェントに対して、バージョンアップせずとも 最新の千手DBコンポーネント・千手WEBコンポーネント・Web Add-onsを適用可能としました。

  • オフライザ定義データのJSON出力

    千手ブラウザにて、千手オフライザファイルと同等のJSONファイルを出力する機能を追加しました。 バージョン管理ツールを利用した千手定義の内容や差分の確認が容易になります。

  • 千手定義の自動バックアップ機能

    千手マネージャにて定期的に千手オフライザファイルをバックアップ作成する機能を追加しました。

  • ログビューアのメッセージログ取得方式改善

    ログビューアにてメッセージログを取得する際、開始日時に絶対日時を指定可能となりました。 特定日時のメッセージログ参照を迅速におこなえるようになります。

  • AWS向けオートスケール機能におけるIMDSv2対応

    インスタンスメタデータサービスバージョン 2 (IMDSv2) を用いた方式を追加しました。 AWS EC2でのデフォルト設定を変更せずにオートスケール機能を利用いただけます。

  • 監視項目の拡充 [ExtensionPackにて提供]

    ExtensionPackにて提供している監視項目を追加しました。 詳細は別紙「Extension Pack Release Note」を参照ください。

  • Webコンソール機能の拡充 [Web Add-onsにて提供]

    Web Add-onsにて提供しているWebコンソール機能を追加しました。 詳細は別紙マニュアル「Senju Web Add-ons」を参照ください。

3.1.2. イベント

  • メール送信機能のセキュリティ強化

    メール送信時の暗号化プロトコルとして TLS 1.3 に対応しました。

  • 千手メッセージ検索コマンドのオプション強化

    千手メッセージ検索コマンド sjMSG_search にて、キーワード指定オプションの正規表現対応、 ならびにノードID・メッセージIDの前方一致検索オプションの追加をおこないました。

3.1.3. モニタリング

  • ログ監視における大量メッセージ出力抑止機能の拡張

    ログ監視機能での同一監視間隔内に発生した類似メッセージを1つにまとめる機能について、 特定の1カラムではなく複数のカラムをもとに類似判定が可能となるよう拡充しました。

  • イベントログ監視の性能向上

    Windowsノードからイベントログ情報を収集する処理の性能向上をおこないました。 大量のイベントログ出力に対する監視でも遅延を抑えて処理できるようになります。

  • ログ監視機能の通信ポート制限オプション

    ログ監視機能で利用する千手マネージャ・千手エージェント間の通信ポートを制限する千手環境変数を追加しました。 環境変数設定についての詳細は、 ユーザーズガイドモニタリング > 補足事項 > モニタリングの環境変数の設定方法> ログ監視のコマンドが使用するポート番号範囲の設定 を参照して下さい。

3.1.4. ジョブスケジュール

  • ジョブ履歴データによる将来予測

    フレーム・ネット・ジョブの起動時刻・終了時刻・実行時間について、 履歴データを機械学習することで将来予測し、遅延やロングランの予兆を確認できる機能を追加しました。

  • ジョブ・ネットの正常時/異常時アクションのコマンドライン文字数上限拡張

    正常時または異常時に自動実行するコマンドの指定にて、文字数上限を64byteから1024byteに拡張しました。 より高度なコマンドラインにて正常時/異常時の運用が可能となります。

  • 反映(トリガ定義)コマンドの追加

    千手ブラウザの 千手コマンド > ジョブスケジュール に反映(トリガ定義)コマンドを追加しました。 運行中の運用日付に関わるトリガ定義を変更した際、即座に反映することが可能となります。