7.1. コンフィグレーションの概要

コンフィグレーションは、管理対象機器(サーバー・ネットワーク機器)の構成情報・設定情報、ログ、または任意のコマンドの実行結果等を構成管理項目として定義し、これらの情報を収集・蓄積するためのサブシステムです。

コンフィグレーションの構成と機能を以下に示します。

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図 7.1 コンフィグレーションの概要

<構成について>

  • 千手ブラウザ

    千手ブラウザからコンフィグレーションの定義や取得・変更状況が参照できます。また、構成モニタによって構成情報の取得結果が参照できます。

  • 千手マネージャ

    千手ブラウザから定義したコンフィグレーションの構成管理項目や収集スケジュールを管理します。

  • 千手エージェント

    収集スケジュールに従い構成情報の取得を行い、差分結果を取得します。また、取得した差分情報を千手マネージャに通知します。

    千手エージェントパッケージがインストールされた管理対象ノードでは、構成によって、プローブノードの指定を行うことが可能です。

    • プローブ

      プローブとして設定された千手エージェントはWMI、SNMP、コマンド等を用いて千手センサーの情報収集を行います。

  • 千手センサー

    千手エージェントをプローブノードに指定することにより、千手パッケージをインストールすることなしに情報収集が可能となるノードです。千手エージェントからWMI、SNMP、コマンド等を用いて収集を行いますので、現在のシステム構成を一切変更することなしに、Senju DevOperation Conductorの管理対象にすることができます。

  • 千手構成ファイルサーバー

    特定の千手エージェント(千手エージェント機能も有す千手マネージャも含みます)を、千手構成ファイルサーバーに設定し、各千手エージェント上で収集スケジュールに従って取得された構成情報を、定期的に収集/蓄積します。

  • Webコンソール

    構成情報の取得結果の検索、および千手構成ファイルサーバーに蓄積されている構成ファイルのダウンロードを行うことができます。

参考

収集する項目によって、プローブ及び千手センサーの稼働環境が異なります。詳細は リリースノート を参照して下さい。

<機能について>

  • 千手構成管理項目の取得

    千手構成管理項目には、次のものがあります。

    • 千手基本情報

    • 千手パッチ情報

    • ホスト情報

    • ディスク情報

    • ネットワーク情報

    • ソフトウェア/パッチ情報

    • サービス情報

    • ユーザー情報

    • ログイン情報

    これらの情報に対し取得の可否、取得した内容が以前に取得された時と同じか同じでないかを検査できる変更検出を行うことができます。

    変更検出は、前回との差分、指定ファイルとの差分、ユーザー作成のコマンドを実行しての差分検査が行え、変更があった場合は任意のメッセージを千手ブラウザに出力することもできます。

  • 構成管理項目の取得

    先述の千手構成管理項目は、Senju DevOperation Conductorであらかじめ決められた情報を取得しますが、これとは別にユーザー側で任意の情報を取得する場合は、構成管理項目を設定し取得を行います。構成管理項目はファイル情報、コマンド実行、SNMP項目、Windows項目に分類され、千手構成管理項目の取得と同様に変更検出の設定や、取得前後のアクション実行などが行えます。また、サンプルとして用意されている構成管理項目テンプレートをコピーして設定をすることができます。

  • 取得情報の収集/保存

    千手エージェントに取得された各種情報は、千手構成ファイルサーバーに収集され保存されます。保存形式には、圧縮化や暗号化の有無も設定できます。

  • 構成情報最新値表示

    情報の取得は収集スケジュールに従い自動で行われます。取得対象の情報は、その取得状況や最新の取得内容を千手ブラウザの構成モニタで参照することができます。

  • 構成情報履歴表示

    構成モニタでは、過去に取得された時のステータスも参照することができます。履歴表示設定の定義情報を指定することで、過去から指定日(当日・昨日・指定日)までの取得状況、変更検出に関する情報をグラフィカルに確認できます。