4.5.7. sjNET_MibCompiler-MIBファイルのコンパイルコマンド-¶
コマンド名
sjNET_MibCompiler [MIBファイル名][フォルダ名] -o 出力ファイル名
目的
本コマンドは、各ベンダーより提供されるMIBファイルをコンパイルし、千手システムのSNMPを用いた監視項目の登録画面にてベンダー定義のOIDを登録可能とするためのコマンドです。
本コマンドを用い、各ベンダーより提供されるMIBファイルと、千手ブラウザに予めバンドルされたRFCにより定義されたMIBファイルを一緒にコンパイルし、新しいXMLファイルを作成します。このXMLファイルを千手ブラウザ稼働するノードの所定のフォルダに格納する事により、OIDの選択画面で、ベンダーにより定義されたOIDが表示/選択可能となり、新しいSNMPを用いた監視項目が作成できます。
注釈
本コマンドは、千手ブラウザ稼働マシンの 千手ブラウザインストールフォルダ\SbBin
フォルダで実行して下さい。
オプション
- MIBファイル名
コンパイル対象となるMIBファイルを指定します。対象となるMIBファイルが複数ある場合には、空白で区切り、必要数分MIBファイル名を記述して下さい。
ファイル名に空白文字を含む場合は、ファイル名を""で囲んで下さい。またファイル名に指定できる文字数は、ドライブ名及びパス名も含め最大200文字です。
- フォルダ名
MIBファイルが格納されているフォルダを指定します。フォルダを指定した場合には、指定したフォルダ内にある全MIBファイルがコンパイル対象となります。対象となるフォルダが複数ある場合には、空白で区切り、必要数分フォルダ名を記述して下さい。
コンパイル時には千手ブラウザがバンドルするMIBファイルを格納したフォルダ(
千手ブラウザインストールフォルダ\SbBin\RFC
)を必ず一緒に指定して下さい。フォルダ名に空白文字を含む場合は、フォルダ名を""で囲んで下さい。またフォルダ名に指定できる文字数は、ドライブ名及びパス名も含め最大200文字です。
- 出力ファイル名
コンパイル結果として出力するXMLファイルを指定します。ファイル名に空白文字を含む場合は、ファイル名を""で囲んで下さい。またファイル名に指定できる文字数は、ドライブ名及びパス名も含め最大200文字です。
実行結果
(例)
C:\Program Files\Senju Browser\SbBin>sjNET_MibCompiler RFC -o SpMibInfo.xml
Processing.. [RFC\SNMPv2-SMI.txt]
Processing.. [RFC\RFC-1212.txt]
Processing.. [RFC\RFC1155-SMI.txt]
Processing.. [RFC\RFC1213-MIB.txt]
Processing.. [RFC\rfc1215.txt]
Processing.. [RFC\rfc1215.txt]
Processing.. [RFC\RFC1271-MIB.my]
Processing.. [RFC\RFC1315-MIB.my]
Processing.. [RFC\RFC1316-MIB.txt]
Processing.. [RFC\RFC1406-MIB.my]
Processing.. [RFC\SNMP-FRAMEWORK-MIB.txt]
Processing.. [RFC\SNMPv2-TC.txt]
Processing.. [RFC\SNMPv2-CONF.txt]
Processing.. [RFC\SNMPv2-MIB.txt]
Completed the reading of MIB file.
Completed 100.00 %
XML file output completed.
注釈
本コマンドの実行を強制停止した場合は、作業用一時ファイルが削除されません。強制停止を行った場合には、実行フォルダ下に作成されたファイル名*_senju.tmpを手動で削除して下さい。
本コマンドを二つ以上同時に実行する事はできません。
出力ファイル
実行結果として下記2つのファイルが出力されます。
- XMLファイル
MIB情報コンパイル結果ファイルで、-oオプションで指定したファイル名で出力されます。
コンパイル結果を千手ブラウザのOIDの選択画面で表示するために、本ファイルを千手ブラウザ稼働マシンの
千手ブラウザインストールフォルダ\SbBin
フォルダにファイル名をSpMibInfo.xmlとしてコピーして下さい。千手ブラウザインストールフォルダ\SbBin
フォルダには、Senju DevOperation Conductorが予め提供するSpMibInfo.xmlが既に存在します。コンパイル結果をコピーする前に、必ず元のファイルをバックアップして下さい。
- ログファイル
実行結果を記録したログファイルです。本コマンドを実行したフォルダにファイル名sjNET_MibCompiler.logとして出力されます。
標準エラー出力
出力内容 |
エラー発生のパターン |
---|---|
「Syntax Error.」 |
コマンド実行時に誤ったオプションを指定したときに、このエラーが表示されます。 |
「Cannot find the message file.」 |
カレントフォルダにsjNET_MibCompiler.txtが存在しない時に、このエラーが出力されます。 |
「A valid MIB file is not found.」 |
指定した入力ファイルやフォルダが見つからないとき、または指定したファイルやフォルダにMIBファイルが存在しないときに、このエラーが表示されます。ファイルやフォルダの存在及び内容を確認し、再度実行して下さい。 |
「The specified file name is too long.」 |
指定されたファイル名が長すぎる時に、このエラーが表示されます。パスやファイル名を変更してから再度実行して下さい。 |
「The MIB module is not found.」 |
MIBファイルが参照する、他のMIBファイルが見つからないときに、このエラーが表示されます。指定したMIBファイルの内容を確認し、再度実行して下さい。 |
「An error occurred while reading the MIB file.」 |
MIBファイルの読み込み時にエラーが発生したときに、このエラーが表示されます。 |
「The specified file doesn't exist or cannot be opened.」 |
MIBファイルのコンパイル中に入力ファイルやフォルダを削除したときに、このエラーが表示されます。ファイルやフォルダの存在を確認し、再度実行して下さい。 |
「Duplicate OID exists.」 |
同じOIDを2回処理したときに表示されます。同じファイルが重複して指定されています。 |
「Failed in create file.」 |
出力ファイルまたは作業用一時ファイルの作成に失敗したときに、このエラーが表示されます。 |
「The XML file cannot be opened.」 |
指定した出力ファイルをオープンできない時に、このエラーが表示されます。 |
「The SNMPV2-SMI module is not found.」 |
コンパイルに必要なSNMPV2-SMIモジュールが見つからないときに、このエラーが表示されます。コンパイル対象に千手にバンドルされたRFCにより定義されたMIBファイルが格納されたフォルダを指定して、再度実行して下さい。 |
終了ステータス
0 :正常終了。
1 :コマンド指定方法の誤りによる終了。
2 :その他のエラーによる異常終了。