4.2.4. プロセス監視

プロセス監視では、監視対象ノードで稼働しているプロセスの稼働状況やリソース使用状況等を監視できます。

プロセス監視では、ユーザー起動プロセス監視と千手起動プロセス監視の二通りの監視ができます。

ユーザー起動プロセスは、監視対象プロセスとして登録することにより、プロセスが停止した場合に障害メッセージを出力します。また、各プロセスのCPU使用率、仮想メモリ使用量、稼働数の情報を取得することもできます。登録されているプロセスはノードモニタから状況を見ることができます。

千手起動プロセスは、予め起動アカウントと最大再起動回数を登録しておくことにより、千手ブラウザから遠隔起動や停止が行えます。さらに、そのプロセスが異常終了した場合に、登録されたアカウント、最大再起動回数以内で千手システムが自動的に再起動を行います。また、プロセスの終了コードにより正常終了、異常終了を判定し、プロセスが異常終了した場合には、障害メッセージをメッセージモニタに出力します。また、登録されているプロセスはノードモニタから状況を見ることや、起動停止ができます。

4.2.4.1. 設定方法

<ユーザー起動プロセス>

ユーザー起動プロセスの監視を行うには、千手ブラウザのツリービューで、<ドメイン>→"ノードグループ"→"全体"を選択します。そして、リストビューからノードを選択し、マウスの右ボタンをクリックしてコンテキストメニューを表示し、[プロパティ]メニューを選択します。ノードのプロパティウィンドウが表示されますので、[プロセス]タブを選択します。

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図 4.9 ノードのプロパティ([プロセス]タブ)

プロセスの稼働監視、CPU使用率監視、仮想メモリ使用量監視、稼働数監視を行うプロセス名を「監視対象プロセス」フレームの一覧リストから選択して、[↓追加]ボタンを押下します。ユーザー起動プロセスのプロパティウィンドウが開きます。

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図 4.10 ユーザー起動プロセスのプロパティ

プロセスの稼働監視、CPU使用率、仮想メモリ使用量、稼働数の各項目を入力し[OK]ボタンを押下します。その後、ノードのプロパティウィンドウにて[OK]ボタンを押下します。これにより、ユーザー起動プロセスの監視タスクが登録され、監視を開始します。

<千手起動プロセス>

千手起動プロセスは、千手ブラウザのツリービューで、<ドメイン>→"ノードグループ"→"全体"を選択します。そして、リストビューからノードを選択し、マウスの右ボタンをクリックしてコンテキストメニューを表示し、[プロパティ]メニューを選択します。ノードのプロパティウィンドウが表示されますので、[プロセス]タブを選択します。

ノードのプロパティ([プロセス]タブ)にて、「千手起動プロセス」フレームの[追加]ボタンを押下します。千手起動プロセスのプロパティウィンドウが開きます。

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図 4.11 千手起動プロセスのプロパティ

プロセス名や起動シーケンスなどを入力し[OK]ボタンを押下します。その後、ノードのプロパティウィンドウにて[OK]ボタンを押下します。

[プロセス]タブで千手起動プロセスを設定した内容を監視情報に反映させるには、千手ブラウザのツリービューから反映させるノードを選択し、右クリックでコンテキストメニューを表示し、[反映(監視属性)]を実行して下さい。これにより、千手起動プロセスの監視を開始します。

注釈

管理対象ノードにおいて千手が起動していない状態で、[反映(監視属性)]を行うと失敗します。

4.2.4.2. 監視結果確認

<グローバルノードモニタでの確認>

千手ブラウザで[ツール]→[グローバルノードモニタ]メニューを選択します。

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図 4.12 グローバルノードモニタ

千手システムが監視しているノードが一覧表示されます。プロセスカラムに監視した結果が表示されます。

ユーザー起動プロセスでは、「(稼働監視/CPU 使用率/仮想メモリ使用量監視で、異常しきい値の範囲外が無いため異常が無い)の稼働プロセス数」+「ユーザー起動プロセス(稼働数監視)の異常しきい値以上の数のプロセスが稼働しているため正常と判定された監視タスク数」が稼働中にカウントされます。

異常にカウントされるのは「(稼働監視/CPU 使用率/仮想メモリ使用量で1つ以上異常しきい値の範囲外のため異常がある)の稼働プロセス数」+「(稼働監視/CPU 使用率/仮想メモリ使用量)の監視のみで(稼働数監視)を同一のプロセス名に対して監視を行わない場合に、プロセスが稼働していない場合の監視タスク数」+「ユーザー起動プロセス(稼働数監視)の異常しきい値より少ない数のプロセスが稼働しているため異常と判定された監視タスク数」です。

千手起動プロセスでは、プロセスが稼働している場合に稼働中にカウントされます。プロセスが正常終了した場合は正常停止にカウントされます。プロセスが異常終了した場合には異常にカウントされます。

<ノードモニタでの確認>

グローバルノードモニタで確認するノードをダブルクリックします。ノードモニタが表示されますので、[プロセス]タブを選択します。

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図 4.13 ノードモニタ([プロセス]タブ)

ノードモニタの[プロセス]タブの「監視対象プロセス」フレームにはユーザー起動プロセスの監視結果が、「千手起動プロセス」フレームには、千手起動プロセスの稼働状況が表示されます。

「監視対象プロセス」フレームの「監視タスク」一覧リストにて監視タスクを選択することにより、プロセス毎に稼働状況やCPU使用率、仮想メモリ使用量、プロセスの状態が「監視対象」フレームの一覧リストに表示されます。

各監視タスクの現在の状態や値がノードモニタに表示されます。適切な異常・警告しきい値の設定の参考にして下さい。