2.2. インストール手順(Linux)¶
この章では Senju Configuration Manager システム導入の流れについて説明します。
例示する手順やコマンドは、以下の場合を前提としていますので、導入先の構成に応じて読み替えてください。
モジュールアーカイブ :
senjucm-v1_2_0-20240531.tar.gz
Senju/CM 稼働ユーザー名 :
senjucm
Senju/CM 導入先PATH :
/opt/senjucm
利用するCLI :
bash
- 環境変数設定 :
SENJUCM_PKG='senjucm-1_2_0-20240531.tar.gz' SENJUCM_USER='senjucm' SENJUCM_HOME='/opt/senjucm'
注釈
導入先の環境に管理者権限を持つユーザーでログインして作業してください。
参考
対応プラットフォームおよび稼働可能なコンポーネントについては、 本書 稼働環境 を参照してください。
2.2.1. 稼働用ユーザーの作成¶
Senju/CM を稼働させるためのOSユーザーを作成します。
useradd "${SENJUCM_USER}" -m -s /bin/bash -d "${SENJUCM_HOME}"
注釈
作成したOSユーザーのパスワードは任意に設定してください。
2.2.2. モジュールの展開¶
モジュールアーカイブを任意のインストール先へ展開します。
cd "${SENJUCM_HOME}"
tar -xzf "${SENJUCM_PKG}" -C "${SENJUCM_HOME}" --strip=1
chown -R "${SENJUCM_USER}":"${SENJUCM_USER}" "${SENJUCM_HOME}"
2.2.3. サーバー証明書の登録¶
管理サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。
サーバー証明書の作成もしくは、別途用意したサーバー証明書の登録手順について説明します。 サーバー証明書が用意できない場合、dotnetSDKのインストールが必須となります。
サーバー証明書が用意可能な場合、設定ファイル
appsettings_user.json
に登録しますdotnetSDKを利用して開発用サーバー証明書を用いる場合、
dotnet dev-certs
コマンドで対応します
2.2.3.1. サーバー証明書が用意可能な場合¶
用意したサーバー証明書の配置パスおよび読み込みパスワードを、
それぞれ ServerCert
および ServerCertPassword
に登録します。
以下の場合を前提に例示します。
配置パス :
${SENJUCM_HOME}/.cert/server.pfx
読み込みパスワード :
pass1234
{
"AppConfigUser": {
"ServerCert": ".cert/server.pfx",
"ServerCertPassword": "pass1234"
}
}
2.2.3.2. dotnetSDKを利用して開発用サーバー証明書を用いる場合¶
root
アカウントにて以下のようにコマンドラインで対応します。
cd ~
dotnet dev-certs
dotnet_cert_path='.dotnet/corefx/cryptography/x509stores/my'
mkdir -p "${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/"
cp ${dotnet_cert_path}/* ${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/
chown -R senjucm:senjucm ${SENJUCM_HOME}/${dotnet_cert_path}/
2.2.4. データベース接続情報の登録¶
管理サーバーとして稼働させる場合に必要な手順です。
設定ファイル appsettings_user.json
にデータベース接続文字列を登録します。
導入環境に応じて以下とおり設定値を変更します。
ConnectionStrings.AdminConnection
: DB接続文字列を設定します。
以下は設定例(抜粋)です。
{
"ConnectionStrings": {
"AdminConnection": "Server=localhost;Port=5432;Userid=postgres;Password=pgpass;Database=senjucm;commandtimeout=0",
},
}
2.2.5. 稼働ドメインの登録¶
管理サーバーではなく収集サーバーとして構築する場合に必要な手順です。
設定ファイル appsettings_user.json
に Senju/CM 管理サーバーを登録します。
また、管理サーバーではなく収集サーバーとして起動するように変更します。
導入環境に応じて以下とおり設定値を変更します。
AppConfigUser.CentralServer
: 管理サーバーのホスト名を設定します。AppConfigUser.AppMode
: 2 とします(固定)。
以下は、 Senju/CM 管理サーバーのホスト名が scm01manager
である場合の設定例(抜粋)です。
{
"ConnectionStrings": {
},
"AppConfigUser": {
"CentralServer": "scm01manager",
"AppMode": 2
},
}
2.2.6. サービスの登録¶
サービスとして登録しOS起動時に Senju/CM が自動起動するように設定します。
以下のようにサンプルファイルを展開します。
cp ${SENJUCM_HOME}/install/senjucm.service.sample /etc/systemd/system/senjucm.service
systemctl enable senjucm
注釈
インストール先PATHが例と異なる場合、サンプルファイルを書き換える必要があります。
2.2.7. アプリケーションの起動¶
サービスを開始して Senju/CM を起動します。
systemctl start senjucm
2.2.8. ログイン確認¶
管理サーバーとして稼働させる場合に推奨される手順です。
稼働確認のため Senju/CM のWebコンソールにログインします。
Webブラウザにてアクセスします
URL:
https://<Senju/CM 管理サーバーのホスト名>:7061
初期アカウント/パスワードにてログインします
アカウント:
senjucm
パスワード:
SenjuCM#01
参考
IPアドレスを指定したURLを用いておりWebブラウザがタイムアウトする場合、
端末側のhostsファイルに Senju/CM 管理サーバーを登録し、
https://<Senju/CM 管理サーバーのホスト名>:7061
でアクセスしてください。
注釈
アプリケーションの初回起動時には、稼働に必要なDB構築処理をおこなうため、ログイン可能になるまで時間がかかります。 前段の手順で初めて開始したあと、しばらく待ってからWebブラウザでのアクセス確認をおこなってください。