2.4.8. 千手ソフトウェア保守¶
千手システムは、千手ブラウザ上から千手エージェントソフトウェア(管理対象ノードにインストールする千手のプログラム) の保守に関する操作を実施するための仕組みを提供しています。この機能を千手エージェントのリモートアップデート機能と呼びます。
リモートアップデート機能は、ノードグループエンティティから管理対象ノードを選択して表示されるコンテキスト メニュー、あるいは コマンドエンティティに登録されている「千手ソフトウェア保守」コマンドから利用することができます。
警告
本機能利用の際には、UNIX/Linux版・Windows版千手エージェントについてバージョンの制限があります。利用可能な千手エージェントのバージョンについては、 リリースノート を参照して下さい。
注釈
2.4.8.1. ノードのコンテキストメニューを利用する¶
ノードグループエンティティより、管理対象ノードを選択し、右クリックして表示されるコンテキストメニューから管理対象ノードのアップデートが行えます。適用したいパッチの種別に応じてメニューを選択して下さい。
注釈
メニュー |
説明 |
---|---|
ノードのアップデート |
アップデートパッチおよびSenju DevOperation Conductor Extension Packの適用を行います。 |
ノードのアップグレード |
アップグレードパッチの適用(千手エージェントのバージョンアップ)を行います。 |
注釈
Senju DevOperation Conductor Extension Pack(以下、Extension Pack)はExtension Pack 2108以降のみ適用可能です。
「ノードのアップデート」「ノードのアップグレード」メニューをクリックすると、「パッチ選択」ダイアログが表示されます。
項目 |
説明 |
---|---|
「ノードID」フィールド |
選択された管理対象ノードのノードIDが表示されます。 |
「ノード名」フィールド |
選択された管理対象ノードのノード名が表示されます。 |
「バージョン」フィールド |
選択された管理対象ノードの千手エージェントバージョンが表示されます。 |
「OS」フィールド |
選択された管理対象ノードのOS種別が表示されます。 |
「パッチ名称」リスト |
選択された管理対象ノードのバージョン情報、OS情報でフィルタされたパッチのリストが表示されます(パッチの情報は「パッチ名称」パラメータより取得されます)。適用するパッチを選択します。Senju DevOperation Conductorのパッチの場合、複数選択が可能です。Extension Packを含む複数のパッチを選択した場合、パッチ適用前にエラーとなります。 |
「適用パッチ:」フィールド |
「パッチ名称」リストで選択しているパッチの格納情報が表示されます。 |
注釈
「パッチ名称」リストにパッチが表示されない場合、対象ノードに適用可能なパッチアーカイブが千手マネージャノード上に格納されていないか、格納パッチ情報が更新されていない可能性があります。パッチ情報の更新については、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 の sj_load_patch-パッチ情報の更新- を参照して下さい。
パッチを選択し、「実行」ボタンをクリックすると、パッチの適用実行を確認するダイアログが表示されます。「OK」をクリックすると、実行結果ダイアログが開きますので、アップデートの実行が終了するのを待ちます。終了結果確認後、ウィンドウは閉じて下さい。
リモートアップデートを実行すると、対象ノードは、「監視対象外」に設定されます。Senju DevOperation Conductorのパッチの場合、パッチ適用中、管理対象ノードの千手システムは停止されますが、適用完了後に自動的に起動されます。また、リモートアップデートの開始・終了はPCHINFOメッセージによっても通知されます。
注釈
Extension Packの適用の場合、管理対象ノードの千手システムを停止しません。
Extension Packの適用の場合、入れ替え対象モジュールのバックアップを取得しません。必要に応じて、バックアップを取得してからExtension Packを適用してください。入れ替え対象モジュールはExtension PackのREADMEを参照してください。
2.4.8.2. 千手コマンドを利用する¶
リモートアップデート機能で使用するコマンドは千手コマンドとしても提供されています。
機能 |
内容 |
留意点 |
---|---|---|
パッチ情報更新 |
リモートアップデート機能を使って適用するSenju DevOpration Conductor パッチおよびExtension Packの格納情報をパラメータに反映します。 |
事前に千手マネージャマシン上にパッチアーカイブファイルを格納して下さい。デフォルトの格納先は、千手アカウントのホームディレクトリ/install/depot です。 |
パッチキャンセル(AGENT) |
Senju DevOperation Conductorのパッチのキャンセルを行います。 |
パッチキャンセルは、適用したパッチを取り消したい場合、実施して下さい。 |
パッチ適用(AGENT) |
Senju DevOperation ConductorのパッチおよびExtension Packの適用を行います。 |
UNIX/Linux及びWindows の管理対象ノードに千手ブラウザから個別にパッチ適用を実施することができます。 |
2.4.8.2.1. パッチ情報更新¶
リモートアップデート機能を利用するには、Senjuカスタマサポ-トセンターより提供されたSenju DevOperation Conductorのソフトウェア・パッチ(以下、千手エージェント用パッチ)またはExtension Packを千手マネージャ上に格納しておく必要があります。
本コマンドは、千手マネージャ上に格納された千手エージェント用パッチまたはExtension Packの情報を千手ブラウザから参照できるよう、パッチファイルの情報を「パッチ名称」パラメータに登録します。コマンドの詳細については、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 の sj_load_patch-パッチ情報の更新- を参照して下さい。
適用したい千手エージェント用パッチまたはExtension Packを千手マネージャの任意のディレクトリに格納した状態で、以下の操作を行って下さい。
注釈
推奨されるパッチ格納先は、千手ホームディレクトリ/install/depot です。
千手ブラウザより、”千手コマンド”→”千手ソフトウェア保守”→”パッチ情報更新”を選び、コンテキストメニューから[実行]すると、パラメータ入力画面が開きますので、千手エージェント用パッチを格納したフォルダのパスを指定した後に、[実行]ボタンを押します。
警告
本コマンドを実行すると、実行時に格納されているパッチ情報でパラメータは再作成されます。
2.4.8.2.2. パッチキャンセル(AGENT)¶
管理対象ノードに適用されたパッチのキャンセルを行います。ノードのコンテキストメニューでは、アップデートのみをサポートしております。パッチのキャンセルが必要な場合は、本コマンドを使用して下さい。コマンドの詳細については、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 の sj_remote_patch-パッチのリモートキャンセル- を参照して下さい。
2.4.8.2.3. パッチ適用(AGENT)¶
管理対象ノードにパッチを適用します。ノードのコンテキストメニューからの実行と内容は同じです。コマンドの詳細については、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 の sj_remote_patch-パッチのリモート適用- を参照して下さい。