2.4.7. 千手ブラウザ・共通機能の環境変数の設定方法

2.4.7.1. 千手ブラウザで有効となる環境変数一覧

千手マネージャにて有効な環境変数及び値を設定することにより、ドメイン単位での千手ブラウザのオプション機能の利用が可能になります。

本章では、千手マネージャより設定可能な千手ブラウザのオプション機能の、環境変数名、設定の内容、設定値等について説明します。

注釈

設定した環境変数の機能を有効にするには、千手システムプロセス、及び千手ブラウザの再起動が必要です。

千手ブラウザで有効となる千手マネージャの環境変数一覧を下記の表に示します。

表 2.86 千手ブラウザで有効となる環境変数一覧

環境変数名

内容

値の許容範囲

デフォルト値

SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR

稼働日カレンダーの年またぎ機能の有効/無効を設定します。

0:無効
1:有効

0:無効

SjBRW_BackColor

千手ブラウザ背景色のRGB値を設定します。未設定の場合はWindowsのシステムカラーが適用されます。

RGB値(0,0,0~255,255,255)

設定値無し

SjBRW_DispDomainName

千手ブラウザの表示ドメイン名を設定します。未設定の場合はドメイン名がそのまま表示されます。

256文字までの英数字

設定値無し

SJ_AUTO_DETAILSTATUS

ジョブスケジュールおよびランブックにおいて、フレームおよび実行ブックが生成されたときに、自動で詳細監視するかどうかを設定します。

0:手動で詳細監視する
1:自動で詳細監視する

0:手動で詳細監視する

SjBRW_PexIdLimitCompatible

ジョブスケジュールのエンティティをはじめとした下記のものに指定できる文字列のバイト数を変更します。

  • フレーム名

  • ネット名

  • ジョブ名

  • トリガ名

  • 動作環境名

  • システム名

  • ジョブの起動コマンド

0:Senju/DC 2016以降のバイト数で制限します。
1:Senju/OC 2014以前のバイト数で制限します。

0:Senju/DC 2016以降のバイト数で制限します。

SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE

千手ブラウザのパッチアーカイブファイルアップロード機能の有効/無効を設定します。

0:有効
1:無効

0:有効

警告

許容範囲外の値を指定した場合の、Senju OperationConductorシステムの動作は保証外となります。ご注意下さい。

注釈

環境変数名及び環境変数の値は、すべて半角英数字で指定して下さい。

2.4.7.1.1. SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR-稼働日カレンダーの年またぎ機能の有効/無効設定-

  1. 環境変数名

    SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    1:有効
    0:無効
  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    0:無効

  4. 内容

    本環境変数を指定することにより、稼働日カレンダーにおいて、稼働日が非営業日であった際の振替日が、前年・翌年にまたぐかどうかが変更されます。

    環境変数の値には、稼働日の振替が年をまたぐかどうかを1(年またぎする)または0(年またぎしない)で指定します。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR
        SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SJ_PEX_JOBCAL_MULTIYEAR
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

    4. 稼働日カレンダーの更新

      稼働日カレンダーの書き出し/読み込みを行うことで、既存の稼働日カレンダー全てに対し、稼働日カレンダーの年またぎ機能を反映させることができます。

      まず、稼働日カレンダーの書き出しを行います。

      千手ブラウザより"ドメイン名"→"ジョブスケジュール"→"稼働日カレンダー"と選択し、右クリックのコンテキストメニューより"データの書き出し"を行い、稼働日カレンダーを出力します。

      次に、稼働日カレンダーの読み込みを行います。

      千手ブラウザより"ドメイン名"→"ジョブスケジュール"→"稼働日カレンダー"と選択し、右クリックのコンテキストメニューより"データの読み込み"を行い、稼働日カレンダーを読み込みます。

参考

  • ジョブスケジュール定義データ読み込み、書き出し機能の詳細は ジョブスケジュール定義データ書き出し、読み込み を参照して下さい。

  • ジョブスケジュール定義データの書き出し/読み込みは、千手マネージャのコマンドでも実行する事が可能です。定義データの書き出し/読み込みコマンドの使い方は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」sjPEX_dataRead -ジョブデータの読み込み- 及び デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」sjPEX_dataWrite -ジョブデータの書き出し- を参照して下さい。

2.4.7.1.2. SjBRW_BackColor-千手ブラウザの背景色設定-

  1. 環境変数名

    SjBRW_BackColor

  2. 値の許容(動作保証)範囲

    RGB値(0,0,0~255,255,255)

  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    設定値無し(Windowsのシステムカラーが適用されます)

  4. 内容

    本環境変数を指定することにより、千手ブラウザのメインウィンドウのツリービュー、及びリストビューの背景色が変更されます。

    環境変数が未設定の場合、及び、値が無効の場合は、Windowsのシステムカラーが適用されます。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSjBRW_BackColor=220,255,220
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSjBRW_BackColor=220,255,220
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SjBRW_BackColor
        SjBRW_BackColor=220,255,220
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SjBRW_BackColor
        220,255,220
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

2.4.7.1.3. SjBRW_DispDomainName-千手ブラウザの表示ドメイン名設定-

  1. 環境変数名

    SjBRW_DispDomainName

  2. 値の許容(動作保証)範囲

    256文字までの半角英数字

  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    設定値無し(接続しているドメイン名がそのまま表示されます)

  4. 内容

    本環境変数を指定することにより、千手ブラウザのメインウィンドウのウィンドウタイトル、及びツールウィンドウのウィンドウタイトルの表示ドメイン名が変更されます。

    環境変数が未設定の場合は、接続しているドメイン名がそのまま表示されます。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSjBRW_DispDomainName=MySenjuBrowser2013
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSjBRW_DispDomainName=MySenjuBrowser2013
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SjBRW_DispDomainName
        SjBRW_DispDomainName= MySenjuBrowser2013
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SjBRW_DispDomainName
        MySenjuBrowser2013
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

2.4.7.1.4. SJ_AUTO_DETAILSTATUS-フレームおよび実行ブックの自動詳細監視の有効/無効設定-

  1. 環境変数名

    SJ_AUTO_DETAILSTATUS

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    0:無効 (詳細監視は、手動で設定する)
    1:有効 (詳細監視は、自動で設定される)
  3. デフォルト値(インストール時)
    0:無効

    注釈

    環境変数の設定を解除した場合、値 1 (有効)が設定されたときと同じ動作となります。

    デフォルト動作に戻す場合は明示的に値 0 (無効)を設定して下さい。

  4. 内容

    ジョブスケジュールおよびランブックにおいてフレームや実行ブックの詳細監視は手動で設定しますが、値1を指定することで、ジョブスケジュールおよびランブックにおいてフレームや実行ブックが生成されたときに自動で詳細監視が設定されます。

    注釈

    • 自動で詳細監視する場合、手動で詳細監視するのに比べてメモリ使用量が大幅に増加します。手動で詳細監視する場合に比べて増加するメモリ使用量の目安を以下に示します。(1つのフレーム内にジョブが300/ネットが200、1運用日付あたり30フレームの構成で、運用日付を7日間保存)
      • Windows: 約160MB増加

      • Linux: 約180MB増加

    • 自動で詳細監視する場合、OS再起動などによってジョブスケジュールやランブックオートメーションのリカバリが実行される際に多数の投入済みフレームや実行ブックが存在した場合、千手ブラウザが接続可能な状態になるまでに数時間以上の長時間がかかります。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSJ_AUTO_DETAILSTATUS=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSJ_AUTO_DETAILSTATUS=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SJ_AUTO_DETAILSTATUS
        SJ_AUTO_DETAILSTATUS=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SJ_AUTO_DETAILSTATUS
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

2.4.7.1.5. SjBRW_PexIdLimitCompatible-ジョブスケジュールのバイト数制限機能の設定-

  1. 環境変数名

    SjBRW_PexIdLimitCompatible

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    0:Senju/DC 2016以降のバイト数で制限します。
    1:Senju/OC 2014以前のバイト数で制限します。
  3. デフォルト値(インストール直後)

    0:制限機能をOFFにする

  4. 内容
    本環境変数を指定することにより、ジョブスケジュールのエンティティをはじめとした下記のものに指定できる文字列のバイト数を変更します。
    • フレーム名

    • ネット名

    • ジョブ名

    • トリガ名

    • 動作環境名

    • システム名

    • ジョブの起動コマンド

    • 動作環境のユーザー名

    • ファイル待ちトリガの対象ファイルパス

    表 2.87 SjBRW_PexIdLimitCompatibleの設定によりバイト数が変更される対象一覧

    制限される対象

    環境変数

    未設定/0

    1

    フレーム名

    32 byte

    14 byte

    ネット名

    32 byte

    14 byte

    ジョブ名

    32 byte

    14 byte

    トリガ名

    32 byte

    14 byte

    動作環境名

    63 byte

    14 byte

    システム名

    32 byte

    14 byte

    ジョブの起動コマンド長

    2048 byte

    126 byte

    動作環境のユーザー名

    64 byte

    8 byte

    ファイル待ちトリガの対象ファイルパス

    256 byte

    115 byte

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSjBRW_PexIdLimitCompatible=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSjBRW_PexIdLimitCompatible=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SjBRW_PexIdLimitCompatible
        SjBRW_PexIdLimitCompatible=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SjBRW_PexIdLimitCompatible
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手プロセスのダウン/アップ

      千手マネージャ関連プロセス再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。

        % Sp_restart.com
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。

        $ Sp_restart
        

      注釈

      Sp_restartコマンドを実行すると千手ブラウザと千手マネージャの接続が切れますのでご注意ください。

2.4.7.1.6. SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE-パッチアーカイブファイルアップロード機能設定-

  1. 環境変数名

    SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    0:有効
    1:無効
  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    0:有効

  4. 内容

    本環境変数を指定することにより、パッチアーカイブファイルアップロード機能を使用不可とするかを設定できます。

    環境変数の値を無効に設定することで、"パッチファイルのアップロード"コンテキストメニューは常に不活性となり、パッチアーカイブファイルアップロード機能は使用できなくなります。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE
        SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SJ_PATCH_UPLOAD_DISABLE
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

2.4.7.2. 共通機能で有効となる環境変数一覧

千手マネージャにて有効な環境変数及び値を設定することにより、ドメイン単位での共通機能の利用が可能になります。

本章では、千手マネージャより設定可能な共通機能の、環境変数名、設定の内容、設定値等について説明します。

注釈

設定した環境変数の機能を有効にするには、千手システムプロセスの再起動が必要です。

共通機能で有効となる千手マネージャの環境変数一覧を下記の表に示します。

表 2.88 共通機能で有効となる環境変数一覧

環境変数名

内容

値の許容範囲

デフォルト値

SJANM_NO_HOSTINFO

[反映(監視属性)]を行った対象ノードのホスト情報取得機能の有効/無効を設定します。

1:無効
0:有効

1:無効

SJ_MSGACT_USE_BASICREG

メッセージアクションのルールで使用する正規表現種別を「基本正規表現」にするかどうかを設定します。

ON :基本正規表現
(設定なし) :高度な正規表現

(設定なし) :高度な正規表現

SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp

メッセージアクション条件のメッセージIDを正規表現指定にするかどうかを設定します。

1:正規表現指定にする
(設定なし):部分一致指定にする

(設定なし):部分一致指定にする

警告

許容範囲外の値を指定した場合の、千手システムの動作は保証外となります。ご注意下さい。

注釈

環境変数名及び環境変数の値は、すべて半角英数字で指定して下さい。

2.4.7.2.1. SJANM_NO_HOSTINFO-ホスト情報取得機能の有効/無効設定-

  1. 環境変数名

    SJANM_NO_HOSTINFO

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    0:有効
    1:無効
  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    0:有効

  4. 内容

    環境変数を指定することにより、[反映(監視属性)]を行った対象ノードのホスト情報を取得するかどうかが変更されます。

    環境変数の値には、対象ノードのホスト情報を取得するかを0(取得する)または1(取得しない)で指定します。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)(下記の例では、"1"を指定しています。)

        % sj_source.com -cSJANM_NO_HOSTINFO=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSJANM_NO_HOSTINFO=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SJANM_NO_HOSTINFO
        SJANM_NO_HOSTINFO=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SJANM_NO_HOSTINFO
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手の再起動は必要ありません。

2.4.7.2.2. SJ_MSGACT_USE_BASICREG-メッセージアクションのルールの正規表現種別設定-

  1. 環境変数名

    SJ_MSGACT_USE_BASICREG

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    ON :基本正規表現
    (設定なし) :高度な正規表現
  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    (設定なし) :高度な正規表現

  4. 内容

    メッセージアクションのルールで使用する正規表現種別を「基本正規表現」にするかどうかを設定します。

    実際のメッセージアクションのルール判定時だけでなく、千手ブラウザからのルールのシミュレーション時にも使用されます。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインして下さい。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        % sj_source.com -cSJ_MSGACT_USE_BASICREG=ON
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行して下さい。(大文字、小文字に注意して下さい)

        $ sj_source -cSJ_MSGACT_USE_BASICREG=ON
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        $ exit
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行して下さい。

        % env | grep SJ_MSGACT_USE_BASICREG
        SJ_MSGACT_USE_BASICREG=ON
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトを再起動後、以下のコマンドを実行して下さい。

        $ sj_getenv SJ_MSGACT_USE_BASICREG
        ON
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直して下さい。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行して下さい。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

        各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照して下さい。

2.4.7.2.3. SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp-メッセージアクション条件のノードID指定方法設定-

  1. 環境変数名

    SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp

  2. 値の許容(動作保証)範囲
    1 :正規表現指定を行う
    (設定なし) :部分一致指定を行う
  3. デフォルト値(環境変数未設定時)

    (設定なし) :部分一致指定を行う

  4. 内容

    メッセージアクションの条件で使用するルールIDを「正規表現指定」にするか「部分一致指定」にするかを設定します。

    実際のメッセージアクションのルール判定時だけでなく、千手ブラウザからのルールのシミュレーション時にも使用されます。

  5. 設定手順
    1. 千手マネージャへのログイン

      千手稼働アカウントで千手マネージャにログインしてください。

    2. 環境変数の設定

      千手マネージャ上で環境変数を設定します。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        ターミナルから以下のコマンドを実行してください。(大文字、小文字に注意してください)

        % sj_source.com -cSjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp=1
        success
        % exit
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。(大文字、小文字に注意してください)

        $ sj_source -cSjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp=1
        環境変数反映コマンドは正常に終了しました。
        

      設定した環境変数を確認するには、

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合

        千手稼働アカウントで再ログインした後、以下のコマンドを実行してください。

        % env | grep SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp
        SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp=1
        
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合

        以下のコマンドを実行してください。

        $ sj_getenv SjEVT_MsgAction_MsgId_RegExp
        1
        

      環境変数や値が誤っていたときは、再度、正しく設定し直してください。

    3. 千手の再起動

      千手マネージャの再起動を行います。

      • 千手マネージャのOSがUNIX/Linuxの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行してください。
        停止:sj_halt.com
        起動:sj_boot.com
      • 千手マネージャのOSがWindowsの場合
        ターミナルから以下のコマンドを順番に実行してください。
        停止:sj_halt
        起動:sj_boot

      各コマンドの詳細は、 デベロッパーズガイド「千手コマンドの一覧」 を参照してください。