2.1.1. 事前準備

2.1.1.1. 千手DBコンポーネントの注意事項

  • 千手DBコンポーネントを導入するには、該当ノードに千手マネージャまたは千手エージェントが導入されている必要があります。

参考

サポート構成については本書 稼働環境 を参照して下さい。

  • マルチエージェント構成環境にインストールした場合、デフォルトエージェントは変更できなくなります。

  • 千手データベースサービスは千手DBコンポーネントのインストールだけでは稼働しません。

    パッケージのインストール後に 千手データベースサービスの登録 を必ず実施してください。

  • 千手DBコンポーネントをインストールする千手マネージャ、千手エージェントで、ホスト名とは違うノードIDを設定した場合、 Microsoft SQL Serverの別名設定 を行ってください。

  • 千手DBコンポーネントをインストールする千手マネージャ、千手エージェントで、15バイト以上のノードIDを設定した場合、 Microsoft SQL Serverの別名設定 を行ってください。

2.1.1.2. インストールの制限事項

  • 千手マネージャと千手エージェントを共存させているマシンに、千手DBコンポーネントをインストールすることはできません。

  • 千手エージェントをローカルシステムアカウントで稼働させている環境に、千手DBコンポーネントをインストールすることはできません。

  • 千手エージェントでロングホスト名を設定している場合、千手DBコンポーネントをインストールすることはできません。

  • 千手DBコンポーネントと千手WEBコンポーネントを同一ノードにインストールする場合、千手DBコンポーネントのインストールを先に行う必要があります。

2.1.1.3. Microsoft SQL Server に関する注意事項

  • Microsoft SQL Serverがローカルにインストールされていない場合は、千手DBコンポーネントをインストールする際に データベースシステムとしてMicrosoft SQL Server 2019 Express Edition (以下、SQL Server Express)がインストールできます。

    注釈

    SQL Server Expressのインストールには時間がかかる場合があります。

  • SQL Server Express をインストール可能な環境については、Microsoftのサポート情報を参照してください。

    URL:https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/install/hardware-and-software-requirements-for-installing-sql-server-2019?view=sql-server-ver15

  • SQL Server Expressではデータベースに格納できるデータは最大 10GBに限られています。大規模環境で履歴データ保存を行う場合、この制限を超える可能性がありますので、SQL Server のアップグレードをご検討いただくか、または 履歴データ保存期間の変更 により、データ量の削減を実施してください。

  • すでにMicrosoft SQL Serverがインストールされている場合、以下の制限があります。
    • データベースユーザーに千手稼働アカウントを明示的に登録する必要があります。

    • SQL Serverの「セキュリティ」-「ログイン」に千手稼働アカウントを登録し、sysadminサーバーロールを付与した上で、千手稼働アカウントにてインストールを行ってください。

    • SQL Serverが「大文字小文字を区別する」、および、ロケールIDが日本語以外でインストールされている場合、千手DBコンポーネントはインストールできません。

2.1.1.4. インストール前の準備

  • 千手DBコンポーネントをインストールするには、SQL Serverのログイン権限とsysadminサーバーロール権限が千手稼働アカウントに割り当てられていることを確認してください。

    注釈

    接続先データベースが、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) の場合は、sysadminサーバーロール権限を付与できません。 その場合は、接続先データベースのログインユーザーに、publicサーバーロール権限を付与してください。 また、ログインユーザーの、「セキュリティ保護可能なリソース」は、以下の項目を許可してください。

    • 一括操作の管理

    • 接続の変更

    • 資格情報の変更

    • イベントセッションの変更

    • リンクサーバーの変更

    • ログインの変更

    • サーバー監査の変更

    • サーバーロールの変更

    • サーバー状態の変更

    • トレースの変更

    • SQLの接続

    • データベースの作成

    • データベースの表示

    • 定義の表示

    • サーバー状態の表示

  • DB格納先のディレクトリは、Microsoft SQL Server の稼働するアカウントから書き込みができるよう、適切な権限を与えてください。

  • SQL Server認証を用いる場合、パスワードには、';', '}', ':', '[', ']', '(', ')', ',', '?', '*', '!', '@', '='の文字を使用しないでください。