NRI 野村総合研究所
導入事例 製造

かさむ独自システムの改修コスト、
パッケージ切り替えの決め手とは?

ダイキン情報システム株式会社 様

「ダイキン情報システムは、エアコンで世界シェアトップを走るダイキン工業の情報システム子会社だ。いまやグローバル企業として、その名を轟かすダイキン工業グループだが、ダイキン情報システムはその中でダイキン工業グループのIT基盤を支えている。同社は、グループITシステムの「持たざるIT化」を推進するにあたり、従来の監視システムの見直しも迫られた。しかし、従来の監視システムには独自のカスタマイズが施されており、改修コストも大きな負担になっていた。そこでパッケージへの切り替えも含めた改善検討が行われた。

これまでの課題

かさむ改修コスト、カスタマイズされたオリジナル・システムが足かせに

ダイキン情報システムは、家庭用から業務用まで幅広い製品ラインアップを持つ世界的な空調メーカーのダイキン工業グループをITの面で支える情報システム子会社だ。ダイキン工業は、日本、欧州、中国、アセオセ、米国など、世界の地域単位にIT部門を有し、グローバルなビジネス展開を積極的に進めている。ダイキングループの国内展開を支える情報システムに求められるものについて、ダイキン情報システム宇野正春氏は次のように語る。
「我々に求められているミッションは、本社の経営戦略をIT面でサポートし、意思決定のスピード化を図ることです。M&Aなどで目まぐるしく変化するビジネス環境で、旧態依然とした指向でシステムを構築していると、経営側の判断に追いつけなくなってしまいます。そこでITシステムの活用も従来以上に迅速な対応が要求されているのです」(宇野氏)
仮想・物理合わせて400台におよぶ同社のサーバの運用管理についても、古いままではスピード面での対応が難しい。そこで親会社のダイキン工業の方針を受け、既存の運用管理システムのリプレースを進めることになったが、クリアすべきいくつかの課題を抱えていた。宇野氏は、当時の状況を次のように振り返る。
「Windowsの64ビット版やUnicode対応など、新しいシステムが求める要件も変化しています。そのため、従来まで利用していた監視ツールの仕組を全面的に見直す必要があり、コスト面で予算と折り合わなかったのです」(宇野氏)
実は同社では、あるツールをベースに監視ツールをすべてスクラッチで開発していた。かつてメインフレーム(日本電気のACOS)を監視するために導入したものだったが、時代の流れとともにメインフレーム系、UNIX系、Windows系へとプラットフォームが変化するうちに、監視ツール自体もカスタマイズを繰り返しながら改修され、ダイキングループのオリジナルツールになっていった。
しかし、ひとたびシステムをリプレースするとなれば、監視ツールも新たにオーダーメイドでつくりかえなければならず、コストがかかりすぎて現実的な手法とはいえなかった。システム運用推進部の池田圭輔氏は、当時考えた3つの選択肢について次のように説明する。
「一つ目は既存ツールを従来どおりカスタマイズするという選択肢です。これは先にご説明したとおり、コストがかかりすぎるという問題がありました。二つ目にパッケージソフトの導入です。さらに最近ではクラウドによる監視サービスも登場していますので、それも選択肢の1つになりました。ただ、いまどきのパッケージソフトであれば、十分に機能を満たしてくれるのではないかと考え、パッケージソフトの導入から検討を始めました」(池田氏)

導入効果

エージェントレスによりシステム影響度を最小限に留める

とはいえ、監視ツールのパッケージと一口に言っても、さまざまな製品が市場に出回っている。同社Linux/UNIXGroup3では選定にあたり、複数のパッケージ製品をピックアップし、自社の要件にマッチするかどうか表をつくって、コストも含めてメリットとデメリットを比較していった。まず前述のように、Windowsの64ビット版やUnicodeに対応すること、監視体制面からリーズナブルかどうか判断できること、まだメインフレームも残っていたのでレガシーシステムで使えることも必要条件だった。
そして最終的に選定されたのは、野村総合研究所(以下、NRI)の「Senju Operation Conductor」(以下、Senju/OC)であった。宇野氏は、Senju/OCを選んだポイントについて次のように話す。
「我々の必要としている要件については、監視機能という面では各製品にそれほどの差異はありませんでした。しかし、Senju/OCはエージェントレスで導入できます。これにより導入時の手間と、維持管理コストを大幅に削減できる点が大きな決め手になりました。特に我々にとっては、本番環境に手を入れずに、主体的な運用を行えることが大変重要な点でした。ソフトをインストールする前に細かい設定をせず、エージェントレスでしっかりと管理したかったのです」(宇野氏)
一般的に監視ツールというと、専用エージェントを用いるケースが多い。しかし本番環境に対して、いきなりエージェントを入れてしまうと、何か不測のトラブルがあった場合の影響は計り知れないものがある。システムのパフォーマンスが落ちたり、万一停止してしまうような事態になれば事業継続にかかわる事態になる。そのため事前検証を行うことになるが、いちいち本番と同じIT環境を構築していたのでは、迅速な対応は難しくなってしまう。そこで同社では、既存のシステム構成を変更せずに使えるような製品を大前提として探していたのだ。
システム運用推進部の瀬戸一郎氏は、下記のように加える。
「エージェントレスは大いに期待したところでした。さらに、以前の監視ツールは手作りでかなり複雑だったため、パッケージソフトでも我々の複雑な監視要件を満たすことを求めました」(瀬戸氏)
そして、これらの要望にすべて応えたのがSenju/OCだったわけだ。Senju/OCは、エージェントレスでサーバのリソース監視や、ネットワーク監視、SNMP(Simple Network Management Protocol)監視などが行える。導入については、2013年の春頃から検討を開始、システムの設計を済ませ、7月にはSenju/OCの適用をスタートさせた。
「最初はLinux/UNIX系のサーバから始まり、順次Windows系やメインフレーム系へと適用していきました。対象サーバの内訳は、Linux/UNIX系が100台、Windows系が300台(うち物理サーバ100台、仮想サーバ約200台)、その他メインフレームは1台でした。やはりエージェントが不要だったので、現場で導入の手間が省けて助かりました」(宇野氏)
エージェントが必要な他社製品の場合、検証環境の準備だけでなく、インストール自体にも1サーバあたり約30分は要する。それが数百台もあれば、作業負担が増えることは推して知るところだろう。煩雑な現場作業が簡略化され、監視マネージャにおける設定だけで済むようになり、全体の工数も大幅に減らせた。監視メンバーの負担も軽減され、導入のハードルが下がったことを確かに実感できたそうだ。

図1

今後の展望

部分最適から全体最適化へ、運用・監視を標準化

もちろんSenju/OCのメリットはこれだけにとどまらない。宇野氏は導入後の使い勝手の良さに関しても評価する。
「インターフェイスがGUIになり、監視定義の設定もキャラクターベースのコマンドでなく、直感的なものに変わりました。たとえ監視体制の見直しにより人員が変わった場合でも、ずっと使い続けられなくては意味がありません。Senju/OCを導入することで、マニュアルを見なくても、誰でも使えるシンプルな運用が可能になったことも大きなメリットの1つでした」(宇野氏)
現場の立場から、池田氏も次のように話す。
「従来までのスケジュール設定は、時間・分単位でビット(フラグ)を立てて監視する仕組みを採用していました。それがSenju/OCでは、誰が見ても分かるジョブ・スケジューラで設定が行えるようになりました。またログ監視もAND条件やOR条件などを組み合わせた複雑な論理式で構成されていたのですが、シンプルな形で監視の棚卸しができました。」(池田氏)
同社では、導入効果の定量的な測定を行いつつあるが、導入面や運用面で間接的なコスト削減につながっている手ごたえを強く感じているという。ログ監視では機能の追加サービスを行ったこともあり、従来機能ではなかなか見つけられなかったアラートが把握できるようになったそうだ。
ダイキン情報システムのあるべき姿と今後の展開について、宇野氏は次のように語る。
「国内事業では、部門ごとに機能を部分最適で構築してきましたが、今後全体最適に組み替えて行かなければなりません。そこで運用・監視の標準化をさらに進めたいと考えているところです。ITILやCOBITも意識しながら運用・監視活動を続けていますが、まだCOBITの成熟度レベルは2.5ぐらいのイメージです。これを最低でも3までは引き上げたいですね。そのプロセスのなかで、さらにインシデントを減らせるようになれば、将来的な監視業務のクラウドサービス化やアウトソーシング化まで持っていけるかもしれません」(宇野氏)。
次のステップとしては、監視メンバーの属人的なノウハウやスキルに頼らずに標準化できる仕組みが大きな鍵になってくる。それを実現していくためには、やはり管理側と監視側の情報共有がスムーズに行える体制が必要だろう。ここでも、またSenjuFamilyのサービスデスクツールのようなパッケージが大いに活躍してくれるはずだ。

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