NRI 野村総合研究所
ジョブ管理の技13

ジョブ制御申請を自動化して
オペレーションミスを減らしたい

現状の課題

近年の運用現場では、開発と運用の職務の分離が進められている。例えば、締め処理の延長に伴うジョブの一時停止指定や、特定イベントを待ってからジョブ実行するためのスキップ指定解除などのオペレーションは、開発部門が指示し、運用部門が作業する。
そこで課題なのが、開発部門と運用部門間のコミュニケーションである。職務を分離し、実行責任を明確にするメリットはあるが、相互の認識違いや伝達漏れ、スキル不足などによるミスの恐れもある。特に、ジョブの制御オペレーション数が増加して運用部門の負荷が高い場合や、突発的変更に対する緊急作業などが発生するとオペレーションミスの恐れが増大する。
作業依頼の受け付け・承認・実行・確認の運用ワークフローをしっかり回すことも重要である。軽微な依頼の場合、開発部門から電話やメールで運用部門の担当者に対して直接依頼し、運用責任者が把握していないというケースがある。その場合、運用責任者が管理している他システムとの連携などが把握できず、重大なインシデントにつながる恐れもある。IT全般統制を実現するために作業依頼の証跡を管理する必要もある。

解決策

運用に関わる各担当者が特に意識をしなくても、適切な承認フロー通りに運用プロセスが実行されるのが理想である。そのためには、ワークフロー管理ツールの導入が最適である。つまり、ジョブ制御に関する依頼や承認、作業確認などをツールで一元管理し、各担当者がツールにアクセスして漏れやミスなく運用ワークフロー通り作業するのである。
ジョブ制御の申請は内容によって必要項目が異なるため、申請ごとに申請画面の構成を変更できるのが望ましい。依頼受け付け・承認・進捗状況・作業確認などの情報が関係者間でリアルタイムに共有できるうえ、証跡を残すことができる。
さらに、承認されたジョブ制御のサービス要求をシステム管理ツールが自動実 行できれば、人による作業を無くすことができる。特に、「スケジュールや終了コードを判断して実行」など、ミスが発生しやすい処理を自動化することで、オペレーションミスの削減だけでなく運用コストの削減にも効果的である。

Senju Familyでの実践方法

Senju Familyでは、ワークフロー管理ツール「Senju Service Manager」から、Senju DevOperation Conductorのジョブ制御やランブックオートメーションを自動実行する「Senju Service Automation」機能を提供している。
申請の種別ごとに申請画面マスターを作成することができる。ジョブ制御の実行結果も反映されるため、改めて運用部門に進捗確認をしなくても申請者自身が実行結果を確認することが可能である。

図1
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