4.3.3. フィルタ

概要

フィルタは、条件を指定して、情報を抽出する際に使用するものです。フィルタのエンティティには、"メッセージフィルタ"、"ログフィルタ"、"JSONログフィルタ"、"イベントログフィルタ"、"ネーミングフィルタ"が含まれています。

フィルタのエンティティとその説明を下記の図と、下記の表に示します。

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図 4.191 フィルタのエンティティ

表 4.201 フィルタのエンティティ

エンティティ

説明

メッセージフィルタ

各ドメインからのメッセージを、千手ブラウザで表示する際のフィルタリングに使用するフィルタです。(詳細は、 メッセージフィルタ を参照して下さい。)

ログフィルタ

ログ中の文字列検索条件を指定し、そのときに千手ブラウザに表示するメッセージフォーマットを設定するフィルタです。

JSONログフィルタ

JSON形式のログの検索条件を指定し、そのときに千手ブラウザに表示するメッセージフォーマットを設定するフィルタです。

イベントログフィルタ

イベントログ中の検索条件を指定し、そのときに千手ブラウザに表示するメッセージフォーマットを設定するフィルタです。

ネーミングフィルタ

千手ユーザーに対して、表示・非表示・作成を行うことができる千手オブジェクトを設定するフィルタです。(詳細は、 ネーミングフィルタ を参照して下さい。)

コンテキストメニュー

フィルタのエンティティを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。コンテキストメニューは選択されているエンティティによって異なります。上から、リストビューにてメッセージフィルタを選択したときのメニュー、ログフィルタを選択したときのメニュー、JSONログフィルタを選択したときのメニュー、イベントログフィルタを選択したときのメニュー、ネーミングフィルタを選択したときのメニューとなります。

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図 4.192 フィルタのエンティティのコンテキストメニュー

表 4.202 フィルタのエンティティのコンテキストメニュー

表示元

項目

内容

(メッセージフィルタ選択)

データの書き出し

メッセージフィルタを書き出します。詳細は、 メッセージフィルタ定義の書き出し、読み込み を参照して下さい。

データの読み込み

データを読み込むためのデータの読み込みダイアログを表示します。詳細は、 メッセージフィルタ定義の書き出し、読み込み を参照して下さい。

ツール(メッセージモニタ)

メッセージモニタを起動します。

(ログフィルタ選択)

データの書き出し

ログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

データの読み込み

データを読み込むためのデータの読み込みダイアログを表示します。ノードグループ、週間スケジュール、ノード情報、タスクスケジュールの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、監視レシピ、カスタム監視項目、監視タスク、計算式、ログフィルタ、JSONログフィルタ、イベントログフィルタの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、営業日カレンダーの詳細は、 ジョブスケジュール定義データ書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

ログフィルタを利用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

(JSONログフィルタ選択)

データの書き出し

JSONログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

データの読み込み

データを読み込むためのデータの読み込みダイアログを表示します。ノードグループ、週間スケジュール、ノード情報、タスクスケジュールの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、監視レシピ、カスタム監視項目、監視タスク、計算式、JSONログフィルタ、ログフィルタ、イベントログフィルタの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、営業日カレンダーの詳細は、 ジョブスケジュール定義データ書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

JSONログフィルタを利用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

(イベントログフィルタ選択)

データの書き出し

イベントログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

データの読み込み

データを読み込むためのデータの読み込みダイアログを表示します。ノードグループ、週間スケジュール、ノード情報、タスクスケジュールの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、監視レシピ、カスタム監視項目、監視タスク、計算式、JSONログフィルタ、ログフィルタ、イベントログフィルタの詳細は、 定義データの書き出し、読み込み 、営業日カレンダーの詳細は、 ジョブスケジュール定義データ書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

イベントログフィルタを利用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

(ネーミングフィルタ選択)

データの書き出し

ネーミングフィルタを書き出します。詳細は、 ネーミングフィルタ定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

データの読み込み

データを読み込むためのデータの読み込みダイアログを表示します。詳細は、 ネーミングフィルタ定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

フィルタ管理ファイルの読み込み

フィルタ管理ファイルを読み込むためのフィルタ管理ファイルの読み込みダイアログを表示します。詳細は、 ネーミングフィルタ定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

4.3.3.1. ログフィルタ

概要

ログフィルタは、管理対象ノードに書き出されるログファイルを監視する際に、監視方法を指定するフィルタです。

ここで指定したフィルタは、ノードのプロパティウィンドウで指定します。詳しくは、 ノードのプロパティ([ログ監視]タブ) を参照して下さい。

ログフィルタのエンティティは、現在登録されているログフィルタです。詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

表 4.203 ログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

名称

ログフィルタの名称です。

送信種別

"送信"と"抑止"の2つの値をとり、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • デフォルト送信:条件にマッチしないログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • デフォルト抑止:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信します。

送信メッセージID

「送信種別」を"デフォルト送信"に設定した場合の、送信メッセージID

コンテキストメニュー

リストビューでログフィルタを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.193 ログフィルタのコンテキストメニュー

表 4.204 ログフィルタのコンテキストメニュー

項目

内容

データの書き出し

選択されたログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

選択されたログフィルタを使用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

関係する項目の検索

選択されたログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

注釈

  • 削除メニューは、選択中のログフィルタが、ログ監視の監視方法やログフィルタ候補 に使用されている場合は、不活性となります。

プロパティ

リストビューでログフィルタを選択し、右クリックして、表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.194 ログフィルタのプロパティ

表 4.205 ログフィルタのプロパティ

項目

内容

「ログフィルタ名」フィールド

ログフィルタの名称です。

「正規表現を使用」チェックボックス

フィルタで定義した、すべてのフィルタ監視項目の検索文字列を、正規表現として解釈する際にチェックします。フィルタ監視項目にて、正規表現を使用しない検索文字列がある場合、チェックした際に「このログフィルタの検索文字列は、全て正規表現であると解釈されます。よろしいですか?」とのダイアログが表示されます。このダイアログで「はい」を選択すると、すべてのフィルタ監視項目の検索文字列の「正規表現を使用」がチェックされた状態に変更されます。また同時に「条件」が「等しい」「始まる」「終わる」の場合は「含む」に、「等しくない」の場合は「含まない」に自動的に変更されます。「含む」「含まない」の場合は変更されません。

「正規表現種別」選択ラジオボタン

"基本正規表現"と"高度な正規表現"の2つの値をとり、検索文字列を正規表現として解釈する際、どちらの正規表現を使用するか指定しています。

注釈

Senju/OC 2014未満の千手エージェントが監視対象の場合やプローブとなっている場合には、正規表現種別の設定は無視され、基本正規表現が使用されます。

「送信種別」選択ラジオボタン

"デフォルト送信"と"デフォルト抑止"の2つの値をとり、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • デフォルト送信:条件にマッチしないログが検出された場合、メッセージをすべて送信します。

  • デフォルト抑止

条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信します。「デフォルト送信」を選択した場合、送信メッセージIDを指定します。

「処理順序(OR条件)」フレーム

処理順序を表示するリストです。右の↑↓ボタンで、フィルタ監視項目の処理順序を変更します。フィルタリングは上から下へ行われ、ある監視項目にマッチすると、それ以降の監視項目は無視されます。また、それぞれのフィルタ監視項目はOR条件で判定されます。

「フィールドの区切り」選択ラジオボタン

"区切り文字"と"先頭からの文字数"の2つの値をとり、検査する対象行のフィールドの区切り方を指定します。
  • 区切り文字:フィールドの区切りを文字で指定します。

  • 先頭からの文字数:フィールドの区切りを対象行の先頭からの文字数で指定します。

「区切り文字」フレームの「スペース」、「タブ」、「カンマ」、「セミコロン」、「ユーザー指定」チェックボックス

"スペース"、"タブ"、"カンマ"、"セミコロン"、"ユーザー指定"のチェックボックスから、区切り文字としたい文字を複数選択することができます。"ユーザー指定"をチェックした場合は、1文字を任意に設定します。

「メッセージのノードIDの置換」フレーム

メッセージのノードIDの置換の設定をするフレームです。設定する場合に、メッセージモニタに表示されるメッセージの「ノードID」カラムに、本来の監視対象ノードの代わりに、設定したフィールドの内容が表示されます。Senju/OC 2014未満の千手エージェントが監視対象の場合やプローブとなっている場合には、ここでチェックしても無視されます。

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「メッセージのノードIDの置換」チェックボックス

メッセージのノードIDを置換する際にチェックします。

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「フィールド番号」フィールド

置換するフィールド番号を指定します。フィールドは、「フィールドの区切り」で指定した方法で区切られ、その番号(第何フィールド目か)を指定します。

注釈

  • 指定したフィールドの内容が、半角英数字、'-'、'_'、'.'以外の文字が含まれる場合に置換できません。

  • 該当バージョンのノードIDとして使用できる文字数を超えて変換することはできません。

「区切り文字」フレームの「連続した区切り文字は1文字として扱う」チェックボックス

区切り文字とした文字が連続した場合に、1文字として扱う場合にチェックします。例えば検査する対象行が「1,2,,3」で、「,」を区切り文字としている場合、チェックしている場合は、以下の図のように、1フィールド目は[1]、2フィールド目は[2]、3フィールド目は[3]となります。

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チェックしていない場合は、以下の図のように、1フィールド目は[1]、2フィールド目は[2]、3フィールド目は[(空)]、4フィールド目は[3]となります。

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「フィールドの区切り」フレームの「先頭からの文字数」フィールド

検査する対象行を、先頭から何バイト目で区切るかを指定します。カンマで区切ることで複数指定できます。
例えば検査する対象行が「ABCDEFGHI」で、「先頭からの文字数」フィールドを「1,2,4」とした場合は、以下の図のように、1フィールド目は[A]、2フィールド目は[B]、3フィールド目は[CD]、4フィールド目は残りすべての文字列[EFGHI]となります。

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注釈

  • 「先頭からの文字数」は、昇順で指定願います。例えばフィールドの指定を「4,1,2」とすることはできません。

  • 監視対象のログファイルにマルチバイト文字が含まれる場合は、フィールドの区切りに「先頭からの文字数」を指定しないで下さい。これは、マルチバイト文字の2バイト目で区切られてしまう可能性があるためです。 また、監視対象ファイルがUTF-8以外の文字コードの場合、UTF-8に変換し、その文字列に対して「先頭からの文字数」が適用されるため、実際の監視対象ファイルに出力された文字数とは異なる位置でフィールドが区切られる可能性があるためです。

「関係するノード」ボタン

該当のログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

表 4.206 ログフィルタのプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「ログフィルタ名」

半角英数字、'_' [Windows] 半角英小文字を使用する事はできません。

32文字まで

不可

「ユーザー指定」

半角英数記号(半角スペース、タブ、カンマ、セミコロン、半角カナを除く)

1文字まで

不可

「先頭からの文字数」

1から4096までの数字、カンマ

64文字まで

不可

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「フィールド番号」フィールド

1から200までの数字

3文字まで

不可

関係するオブジェクトウィンドウ

ログフィルタのコンテキストメニューで、関係する項目の検索を選択したとき、または、ログフィルタのプロパティで、[関係するノード]ボタンを押したときに表示されるウィンドウを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.195 関係するオブジェクトウィンドウ(ログフィルタ)

表 4.207 関係するオブジェクトウィンドウ(ログフィルタ)

項目

内容

「利用しているノード」フィールド

ログフィルタを使用しているノードの一覧をリスト表示します。

[この項目に移動]ボタン

「利用しているノード」フィールドから選択したノードを千手ブラウザのリストビューに表示します。

4.3.3.1.1. ログフィルタ(登録)

概要

ログフィルタは、管理対象ノードに書き出されるログファイルを監視する際に、監視方法を指定するフィルタです。

登録されているログフィルタのエンティティには、そのログフィルタで定義しているフィルタ監視項目が含まれています。

フィルタ監視項目は一つのログフィルタ内で定義する監視項目です。一つのログフィルタに対し、フィルタ監視項目は複数定義できます。各フィルタ監視項目はリストビューの行の並びに従って、上から順に適用されます。

詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

警告

ログフィルタを登録後に判定条件を変更したときは、ログフィルタを使用するノードに対して、反映(監視属性)を行ってください。

表 4.208 ログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

処理

検索対象の1行のテキストログがこの監視項目で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージをすべて送信します。

  • 抑止:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信しません。

送信メッセージID

メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

付加メッセージ

送信するメッセージに付加する、元のログのテキストです。

判定条件

検索対象となる、テキストのフィールド及び検索文字列、正規表現の使用、条件の一覧がコロン(:)で区切られて、表示されます。複数の検査対象が設定されているときは、それぞれの検査対象はAND条件で判定されます。

コンテキストメニュー

リストビューでフィルタ監視項目を選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.196 フィルタ監視項目のコンテキストメニュー

表 4.209 フィルタ監視項目のコンテキストメニュー

項目

内容

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

プロパティ

リストビューでフィルタ監視項目を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.197 フィルタ監視項目のプロパティ

表 4.210 フィルタ監視項目のプロパティ

項目

内容

「処理スイッチ」フレーム

検索対象の1行のテキストログがこの監視項目で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:このテキストログをメッセージ送信し、次に続く監視項目による検査はスキップして新しいテキストログの検査に進みます。

  • 抑止:このテキストログを無視し、次に続く監視項目による検査はスキップして新しいテキストログの検査に進みます。すなわち、メッセージ送信は行われません。

「送信メッセージID」フィールド

検索にマッチし、メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

「付加メッセージ」フレーム

送信するメッセージに付加する、元のログのテキストを指定します。
  • 全体:元のログのテキスト全体を指定します。

  • なし:元のログのテキストは指定しません。

  • フィールド指定:フィールドの番号(フィールドの区切りで指定した方法で区切られた文字列の第何フィールド目か)を指定します。また、ハイフン(-)で数値をつなげることで、範囲を指定することもできます。カンマ区切りで複数指定することができます。例えば「1,3-5,8-」と指定した場合は、1,3,4,5フィールド目と8フィールド目から末尾までがメッセージに付加されます。

「判定条件(AND条件)」フレーム

判定条件一覧が表示されています。ここで表示されているそれぞれの判定条件はAND条件で判定されます。

「判定条件」→[追加]ボタン

判定条件を追加するための、判定条件の追加ダイアログを表示します。

「判定条件」→[コピー]ボタン

選択している判定条件の定義を元に判定条件の追加を行うための、判定条件の追加ダイアログを表示します。

「判定条件」→[変更]ボタン

選択している判定条件の内容を変更するための、ダイアログを表示します。

「判定条件」→[削除]ボタン

選択している判定条件を削除します。

注釈

  • 付加される文字数は3160文字(バイト)までで、3161文字(バイト)以降は切り捨てられます。3160文字目がマルチバイト文字の場合、その文字は正常に表示されません。なお、実際に出力される内容には、ファイル名、シーケンス番号および区切り文字(3バイト)を含みます。千手センサーのログを監視する際には、千手センサーのノードIDと区切り文字(1バイト)がさらに含まれます。

  • 判定条件を複数指定した時は、それらの条件がすべて満たされた場合に、「処理スイッチ」で指定した処理を行います。

表 4.211 フィルタ監視項目のプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「送信メッセージID」

半角英数字 [Windows] 半角英小文字を使用する事はできません。

7文字固定

不可

「フィールド指定」

0から200までの数字、ハイフン(-)、カンマ

64文字まで

判定条件の追加ダイアログ

フィルタ監視項目のプロパティで、判定条件エリアの[追加]ボタンを押したときに表示される、ダイアログを下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.198 判定条件の追加ダイアログ

表 4.212 判定条件の追加ダイアログ

項目

内容

「フィールド番号」フィールド

検索するフィールド番号を指定します。"0"を指定すると、行全体が検索対象となります。フィールドは、「フィールドの区切り」で指定した方法で区切られ、その番号(第何フィールド目か)を指定します。

「正規表現を使用」チェックボックス

検索文字列を正規表現として解釈する際にチェックします。フィルタ監視項目にて、チェックボックスが不活性でチェックされている場合は、ログフィルタのプロパティにて、「正規表現を使用」がチェックされている状態で、フィルタで定義した、すべてのフィルタ監視項目の検索文字列を、正規表現として解釈しています。ログフィルタのプロパティの「正規表現を使用」のチェックをはずすと、活性となります。

「条件」選択リスト

検索文字列の判定条件を選択します。以下が選択可能です。
  • 正規表現を未使用時:含む、含まない、等しい、等しくない、始まる、終わる

  • 正規表現を使用時:含む、含まない

「検索文字列」フィールド

指定したフィールドでの検索文字列を指定します。大文字小文字を区別します。タブ文字を検索対象とする場合は、行全体を検索対象として設定(フィールド番号"0")して、"\t"と入力して下さい。フィールドを検索対象として設定(フィールド番号"1"~"200")した場合は、タブ文字を検索対象に指定できません。

注釈

外字およびサロゲートペアなどSJISに変換できない文字については、検索文字として利用できません。

表 4.213 判定条件の追加ダイアログの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「フィールド番号」

0から200までの数字

3文字まで

不可

「検索文字列」

'%%''&&'以外のすべての文字 「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは正規表現文字のチェックを行います。

64バイトまで

不可

参考

使用可能な正規表現については、 システム全般の制限事項 を参照して下さい。

注釈

  • 検索文字列に半角カナを含むログフィルタは、UNIX/Linux版ノードに適用することはできません。

  • OSが Windowsのノードでは、半角カナも使用可能です。
    UNIX/Linux版千手マネージャに所属しているWindows版千手エージェントで半角カナを含むログを監視する際は、ブラウザオプション(LogFilterHankakuKanaOn)を設定してください。千手ブラウザオプションの設定については、 千手ブラウザ(共通編)千手ブラウザオプション一覧 を参照願います。

4.3.3.1.2. 関係する項目一覧作成

選択したログフィルタを利用している管理対象ノードを、一括でクリップボードにコピーし、一覧表を作成することができます。

千手ブラウザで "フィルタ" 直下の"ログフィルタ" のエンティティを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューで[関係する項目一覧作成]を選びます。

クリップボードへのコピー処理中に表示されるダイアログを下記の図に示します。

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図 4.199 関係する項目一覧処理中ダイアログ

クリップボードへのコピーの終了時に表示されるダイアログを下記の図に示します。

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図 4.200 関係する項目一覧作成結果ダイアログ

クリップボードにコピーされた関係する項目一覧のデータを表計算ソフト等に取り込むことによって、関係する項目一覧表が作成されます。

Microsoft Excel に関係する項目一覧のデータを貼り付けた場合、下記の図のように表示されます。

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図 4.201 関係する項目一覧表

4.3.3.2. JSONログフィルタ

概要

JSONログフィルタは、管理対象ノードに書き出されるJSONログファイルを監視する際に、監視方法を指定するフィルタです。

JSONログフィルタを用いてログ監視する場合、監視対象ファイル内で、複数行にまたがり1つのJSONの記述を行っているJSONログは検査できません。1行内に1つのJSONが記載されている必要があります。

注釈

  • JSONログフィルタを適用したログ監視の監視対象ファイルは、以下の条件に従っている必要があります。
    • UTF-8で出力されていること。

    • 1行の記述がJSON形式であること。JSON形式ではないと判断した場合、「!ANM296 JSONログの解析に失敗しました。」メッセージが出力されます。

ここで指定したフィルタは、ノードのプロパティウィンドウで指定します。詳しくは、 ノードのプロパティ([ログ監視]タブ) を参照して下さい。

JSONログフィルタのエンティティは、現在登録されているJSONログフィルタです。詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

表 4.214 JSONログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

名称

JSONログフィルタの名称です。

送信種別

"送信"と"抑止"の2つの値をとり、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • デフォルト送信:条件にマッチしないログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • デフォルト抑止:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信します。

送信メッセージID

「送信種別」を"デフォルト送信"に設定した場合の、送信メッセージID

コンテキストメニュー

リストビューでログフィルタを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.202 JSONログフィルタのコンテキストメニュー

表 4.215 JSONログフィルタのコンテキストメニュー

項目

内容

データの書き出し

選択されたJSONログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

選択されたJSONログフィルタを使用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

関係する項目の検索

選択されたJSONログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

注釈

  • 削除メニューは、選択中のJSONログフィルタが、ログ監視の監視方法やログフィルタ候補 に使用されている場合は、不活性となります。

プロパティ

リストビューでJSONログフィルタを選択し、右クリックして、表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.203 JSONログフィルタのプロパティ

表 4.216 JSONログフィルタのプロパティ

項目

内容

「JSONログフィルタ名」フィールド

JSONログフィルタの名称です。

「送信種別」選択ラジオボタン

"デフォルト送信"と"デフォルト抑止"の2つの値をとり、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • デフォルト送信:条件にマッチしないログが検出された場合、メッセージをすべて送信します。

  • デフォルト抑止

条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信します。「デフォルト送信」を選択した場合、送信メッセージIDを指定します。

「処理順序(OR条件)」フレーム

処理順序を表示するリストです。右の↑↓ボタンで、フィルタ監視項目の処理順序を変更します。フィルタリングは上から下へ行われ、ある監視項目にマッチすると、それ以降の監視項目は無視されます。また、それぞれのフィルタ監視項目はOR条件で判定されます。

「メッセージのノードIDの置換」フレーム

メッセージのノードIDの置換の設定をするフレームです。設定する場合に、メッセージモニタに表示されるメッセージの「ノードID」カラムに、本来の監視対象ノードの代わりに、設定したフィールドの内容が表示されます。

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「メッセージのノードIDの置換」チェックボックス

メッセージのノードIDを置換する際にチェックします。

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「JSONパス式」フィールド

置換する値をJSONパス式にて指定します。

注釈

  • 指定したフィールドの内容に、半角英数字、'-'、'_'、'.'以外の文字が含まれる場合には置換できず、「!ANM297 JSONパス式の結果取得に失敗しました。」メッセージが出力されます。

  • 該当バージョンのノードIDとして使用できる文字数を超えて変換することはできません。

「関係するノード」ボタン

該当のJSONログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

表 4.217 JSONログフィルタのプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「JSONログフィルタ名」

半角英数字、'_' [WINM] 半角英小文字を使用する事はできません。

32文字まで

不可

「送信メッセージID」

半角英数字 [WINM] 半角英小文字を使用する事はできません。

7文字固定

不可

「メッセージのノードIDの置換」フレームの「JSONパス式」フィールド

全角、半角カタカナ、タブを除くすべての文字

256文字まで

不可

参考

使用可能なJSONパス式については、 モニタリングの制限事項 を参照して下さい。

関係するオブジェクトウィンドウ

JSONログフィルタのコンテキストメニューで、関係する項目の検索を選択したとき、または、JSONログフィルタのプロパティで、[関係するノード]ボタンを押したときに表示されるウィンドウを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.204 関係するオブジェクトウィンドウ(JSONログフィルタ)

表 4.218 関係するオブジェクトウィンドウ(JSONログフィルタ)

項目

内容

「利用しているノード」フィールド

JSONログフィルタを使用しているノードの一覧をリスト表示します。

[この項目に移動]ボタン

「利用しているノード」フィールドから選択したノードを千手ブラウザのリストビューに表示します。

4.3.3.2.1. JSONログフィルタ(登録)

概要

JSONログフィルタは、管理対象ノードに書き出されるJSON形式のログファイルを監視する際に、監視方法を指定するフィルタです。

登録されているJSONログフィルタのエンティティには、そのJSONログフィルタで定義しているJSONログフィルタ監視項目が含まれています。

JSONログフィルタ監視項目は一つのJSONログフィルタ内で定義する監視項目です。一つのJSONログフィルタに対し、JSONログフィルタ監視項目は複数定義できます。各フィルタ監視項目はリストビューの行の並びに従って、上から順に適用されます。

詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

警告

JSONログフィルタを登録後に判定条件を変更したときは、JSONログフィルタを使用するノードに対して、反映(監視属性)を行ってください。

表 4.219 JSONログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

処理

検索対象の1行のJSONログがこの監視項目で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージをすべて送信します。

  • 抑止:条件にマッチするログが検出された場合、メッセージを送信しません。

送信メッセージID

メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

付加メッセージ

送信するメッセージに付加する、JSONログをJSONパスで指定します。

判定条件

検索対象となる、JSONパス式及び取得結果の型、正規表現の使用、条件、値の一覧がコロン(:)で区切られて、表示されます。複数の検査対象が設定されているときは、それぞれの検査対象はAND条件で判定されます。

コンテキストメニュー

リストビューでJSONログフィルタ監視項目を選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.205 JSONログフィルタ監視項目のコンテキストメニュー

表 4.220 JSONログフィルタ監視項目のコンテキストメニュー

項目

内容

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

プロパティ

リストビューでJSONログフィルタ監視項目を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.206 JSONログフィルタ監視項目のプロパティ

表 4.221 JSONログフィルタ監視項目のプロパティ

項目

内容

「処理スイッチ」フレーム

検索対象の1行のJSONログがこの監視項目で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:このテJSONログをメッセージ送信し、次に続く監視項目による検査はスキップして新しいJSONログの検査に進みます。

  • 抑止:このJSONログを無視し、次に続く監視項目による検査はスキップして新しいJSONログの検査に進みます。すなわち、メッセージ送信は行われません。

「送信メッセージID」フィールド

検索にマッチし、メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

「付加メッセージ」フレーム

送信するメッセージに付加する、JSONログを指定します。
  • 全体:元のJSONログの全体を指定します。

  • なし:元のJSONログは指定しません。

  • JSONパス式:JSONパス式にて、メッセージに付加する内容を指定します。

「判定条件(AND条件)」フレーム

判定条件一覧が表示されています。ここで表示されているそれぞれの判定条件はAND条件で判定されます。

「判定条件」→[追加]ボタン

判定条件を追加するための、判定条件の追加ダイアログを表示します。

「判定条件」→[コピー]ボタン

選択している判定条件の定義を元に判定条件の追加を行うための、判定条件の追加ダイアログを表示します。

「判定条件」→[変更]ボタン

選択している判定条件の内容を変更するための、ダイアログを表示します。

「判定条件」→[削除]ボタン

選択している判定条件を削除します。

注釈

  • 付加される文字数は3160文字(バイト)までで、3161文字(バイト)以降は切り捨てられます。3160文字目がマルチバイト文字の場合、その文字は正常に表示されません。

  • 判定条件を複数指定した時は、それらの条件がすべて満たされた場合に、「処理スイッチ」で指定した処理を行います。

表 4.222 JSONログフィルタ監視項目のプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「送信メッセージID」

半角英数字 [WINM] 半角英小文字を使用する事はできません。

7文字固定

不可

「JSONパス式」フィールド

全角、半角カタカナ、タブを除くすべての文字

256文字まで

不可

参考

使用可能なJSONパス式については、 モニタリングの制限事項 を参照して下さい。

判定条件の追加ダイアログ

JSONログフィルタ監視項目のプロパティで、判定条件エリアの[追加]ボタンを押したときに表示される、ダイアログを下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.207 判定条件の追加ダイアログ

表 4.223 判定条件の追加ダイアログ

項目

内容

「JSONパス式」フィールド

条件判定する値をJSONパス式にて指定します。

「取得結果の型」選択リスト

JSONパス式により取得する値の型を選択します。以下が選択可能です。
  • 文字列、整数、小数

    注釈

    • 「計算結果の型」で「小数」を選択した場合、検査対象が小数点以下6桁を超える数値の場合、小数点以下7桁以降を切り捨てて判定されます。

「正規表現を使用」チェックボックス

値を"高度な正規表現"として解釈する際にチェックします。「取得結果の型」に「文字列」を選択した場合のみ活性となります。

「条件」選択リスト

検索文字列の判定条件を選択します。以下が選択可能です。
  • 取得結果の型に文字列を指定、正規表現を未使用時:含む、含まない、等しい、等しくない、始まる、終わる

  • 取得結果の型に文字列を指定、正規表現を使用時:含む、含まない

  • 取得結果の型に整数、小数を指定時:等しい、等しくない、以上、以下、より大きい、より小さい

「値」フィールド

JSONパス式で指定し、取得できたJSONの値と「条件」に従って判定する値を指定します。大文字小文字を区別します。

表 4.224 判定条件の追加ダイアログの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「JSONパス式」フィールド

全角、半角カタカナ、タブを除くすべての文字

256文字まで

不可

「値」

「取得結果の型」が「文字列」の場合は'%%''&&'以外のすべての文字 「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは正規表現文字のチェックを行います。「取得結果の型」が「整数」の場合-9223372036854775808~9223372036854775807「取得結果の型」が「小数」の場合-9999999999.999999~9999999999.999999。

64文字まで

不可

参考

使用可能な正規表現については、 システム全般の制限事項 を参照して下さい。
使用可能なJSONパス式については、 モニタリングの制限事項 を参照して下さい。

4.3.3.2.2. 関係する項目一覧作成

選択したJSONログフィルタを利用している管理対象ノードを、一括でクリップボードにコピーし、一覧表を作成することができます。

千手ブラウザで "JSONログフィルタ" 直下の"JSONログフィルタ" のエンティティを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューで[関係する項目一覧作成]を選びます。

クリップボードへのコピー処理中に表示されるダイアログを下記の図に示します。

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図 4.208 関係する項目一覧処理中ダイアログ

クリップボードへのコピーの終了時に表示されるダイアログを下記の図に示します。

../../_images/image4642.jpg

図 4.209 関係する項目一覧作成結果ダイアログ

クリップボードにコピーされた関係する項目一覧のデータを表計算ソフト等に取り込むことによって、関係する項目一覧表が作成されます。

Microsoft Excel に関係する項目一覧のデータを貼り付けた場合、下記の図のように表示されます。

../../_images/image4801.jpg

図 4.210 関係する項目一覧表

4.3.3.3. イベントログフィルタ

概要

イベントログフィルタは、Windowsの管理対象ノードまたは千手センサーで発生するイベントで詳細ダイアログに表示される内容を監視する際に監視方法を指定するフィルタです。

ここで指定したフィルタは、ノードのプロパティウィンドウで指定します。詳しくは、 ノードのプロパティ([ログ監視]タブ) を参照して下さい。

イベントログフィルタのエンティティは、現在登録されているイベントログフィルタです。詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

表 4.225 イベントログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

名称

イベントログフィルタの名称です。

情報、警告、エラー、重大、詳細、成功の監査、失敗の監査

"抑止"、空白、送信メッセージIDの3つの値をとります。イベントログの種類が「情報、警告、エラー、重大、詳細、成功の監査、失敗の監査」のそれぞれの内容について、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • 抑止:デフォルト抑止が指定されている場合です。各々の種類のイベントログにて、条件にマッチするイベントログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • 空白:デフォルト送信が設定されており、送信メッセージIDが未入力の場合です。各々の種類のイベントログにて、条件にマッチしないイベントログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • 送信メッセージID:デフォルト送信で条件にマッチした際の送信メッセージIDが指定されている場合、その送信メッセージIDが表示されます。

コンテキストメニュー

リストビューでイベントログフィルタを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

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図 4.211 イベントログフィルタのコンテキストメニュー

表 4.226 イベントログフィルタのコンテキストメニュー

項目

内容

データの書き出し

選択されたイベントログフィルタを書き出します。詳細は、 定義データの書き出し、読み込み を参照して下さい。

関係する項目一覧作成

選択されたイベントログフィルタを使用しているノードの一覧をクリップボードにコピーします。

関係する項目の検索

選択されたイベントログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

注釈

  • 削除メニューは、選択中のイベントログフィルタが、イベントログ監視の監視方法やイベントログフィルタ候補 に使用されている場合は、不活性となります。

プロパティ

リストビューでイベントログフィルタを選択し、右クリックして、表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

../../_images/image2472.jpg

図 4.212 イベントログフィルタのプロパティ

表 4.227 イベントログフィルタのプロパティ

項目

内容

「イベントログフィルタ名」フィールド

イベントログフィルタの名称です。

「正規表現を使用」チェックボックス

フィルタで定義した、すべての監視項目の検索文字列を、正規表現として解釈する際にチェックします。

「正規表現種別」選択ラジオボタン

"基本正規表現"と"高度な正規表現"の2つの値をとり、検索文字列を正規表現として解釈する際、どちらの正規表現を使用するか指定しています。

注釈

Senju/OC 2014未満の千手エージェントが監視対象の場合は、正規表現種別の設定は無視され、基本正規表現が使用されます。

「送信種別」フレームの「情報・警告・エラー・重大・詳細・成功の監査・失敗の監査」フレームの「デフォルト送信、デフォルト抑止」選択ラジオボタン

"デフォルト送信"と"デフォルト抑止"の2つの値をとり、各イベントログの種類の内容に関して、フィルタで定義した条件をどのようにフィルタリングで使用するかを指定しています。
  • デフォルト送信:各イベントログの種類に関して、条件にマッチしないイベントログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • デフォルト抑止:各イベントログの種類に関して、条件にマッチするイベントログが検出された場合、メッセージを送信します。

「情報・警告・エラー・重大・詳細・成功の監査・失敗の監査」フレームの「送信メッセージID」フィールド

「デフォルト送信」を選択した場合、送信メッセージIDを指定できます。省略した場合は、「!SYSL30~!SYSL37」が送信メッセージとなります。

「処理順序」フレーム

処理順序を表示するリストです。右の↑↓ボタンで、フィルタ監視項目の処理順序を変更します。フィルタリングは上から下へ行われ、ある監視項目にマッチすると、それ以降の監視項目は無視されます。また、それぞれのフィルタ監視項目はOR条件で判定されます。

「関係するノード」ボタン

該当のイベントログフィルタを使用しているノードの一覧を関係するオブジェクトウィンドウに表示します。

表 4.228 イベントログフィルタのプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「イベントログフィルタ名」

半角英大文字数字、'_'

32文字まで

不可

「送信メッセージID」

半角英数字、'!'(ただし、先頭1文字のみ) [Windows] 半角英小文字を使用する事はできません。

7文字固定

参考

セキュリティイベントログの「失敗の監査」や「成功の監査」の記述は、レベルではなくキーワード部分に表示されます。そのため、「送信種別」フレームの「成功の監査・失敗の監査」フレームの「デフォルト送信、デフォルト抑止」に設定しても、フィルタリングされません。「デフォルト送信、デフォルト抑止」では、フィルタリング出来ませんが、個別のフィルタ監視項目として「種類」に「情報」と設定し、「キーワード」に「失敗の監査」や「成功の監査」と設定することによりフィルタリング出来ます。詳細は、 イベントログフィルタ(登録) を参照して下さい。

関係するオブジェクトウィンドウ

イベントログフィルタのコンテキストメニューで、関係する項目の検索を選択したとき、または、イベントログフィルタのプロパティで、「関係するノード」ボタンを押したときに表示されるウィンドウを下記の図に、内容を下記の表に示します。

../../_images/image2482.jpg

図 4.213 関係するオブジェクトウィンドウ(イベントログフィルタ)

表 4.229 関係するオブジェクトウィンドウ(イベントログフィルタ)

項目

内容

「利用しているノード」フィールド

イベントログフィルタを使用しているノードの一覧を表示します。

[この項目に移動]ボタン

「利用しているノード」フィールドから選択したノードを千手ブラウザのリストビューに表示します。

4.3.3.3.1. イベントログフィルタ(登録)

概要

イベントログフィルタは、Windowsの管理対象ノードまたは千手センサーで発生するイベントで詳細ダイアログに表示される内容を監視する際に監視方法を指定するフィルタです。

登録されているイベントログフィルタのエンティティには、そのイベントログフィルタで定義しているフィルタ監視項目が含まれています。

フィルタ監視項目は一つのイベントログフィルタ内で定義する監視項目です。一つのイベントログフィルタに対し、フィルタ監視項目は複数定義できます。

各フィルタ監視項目はリストビューの行の並びに従って、上から順に適用されます。

詳細モードにおいて表示される項目と内容を下記の表に示します。

警告

イベントログフィルタを登録後に判定条件を変更したときは、イベントログフィルタを使用するノードに対して、反映(監視属性)を行ってください。

表 4.230 イベントログフィルタの詳細モード表示

項目

内容

処理

発生したイベントのログが、判定条件で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:条件にマッチするイベントログが検出された場合、メッセージを送信します。

  • 抑止:条件にマッチするイベントログが検出された場合、メッセージを送信しません。

送信メッセージID

メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

付加メッセージ

送信するメッセージに付加する、範囲を表示します。常に「(全体)」と表示され、イベントログの全情報(イベントログの書き込み日時、ソース、種類、タスクのカテゴリ、イベントID、ユーザー、コンピュータ、説明、キーワード、オペコード)がメッセージに付加されます。

判定条件

検索対象となる、ソース、タスクのカテゴリ、イベントID、ユーザー、コンピュータ、キーワード、オペコード、説明フィールドの検索文字列の一覧がカンマ(,)で区切られて、表示されます。

コンテキストメニュー

リストビューでフィルタ監視項目を選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューを下記の図に、内容を下記の表に示します。

../../_images/image2493.jpg

図 4.214 フィルタ監視項目のコンテキストメニュー

表 4.231 フィルタ監視項目のコンテキストメニュー

項目

内容

プロパティ

プロパティウィンドウを開きます。

プロパティ

リストビューでフィルタ監視項目を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューでプロパティを選ぶと表示される画面を下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

../../_images/image2501.jpg

図 4.215 フィルタ監視項目のプロパティ

表 4.232 フィルタ監視項目のプロパティ

項目

内容

「処理スイッチ」ラジオボタン

イベントログがこの判定条件で定義した条件に一致した場合の動作を指定します。
  • 送信:このイベントログをメッセージ送信し、次に続く判定条件による検査はスキップして新しいイベントログの検査に進みます。

  • 抑止:このイベントログを無視し、次に続く判定条件による検査はスキップして新しいイベントログの検査に進みます。すなわち、メッセージ送信は行われません。

「送信メッセージID」フィールド

判定条件にマッチし、メッセージを送る際に付加されるメッセージIDです。

「判定条件」フレーム

フィルタ監視項目が表示されています。

「種類」フィールド

検索対象となるイベントログの種類です。「詳細」「情報」「警告」「エラー」「重大」「成功の監査」「失敗の監査」のいずれかを選択、もしくは検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「ソース」フィールド

イベントログの「ソース」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「タスクのカテゴリ」フィールド

イベントログの「タスクのカテゴリ」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「イベントID」フィールド

イベントログの「イベントID」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「ユーザー」フィールド

イベントログの「ユーザー」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「コンピュータ」フィールド

イベントログの「コンピュータ」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「キーワード」フィールド

イベントログの「キーワード」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「オペコード」フィールド

イベントログの「オペコード」部分の検索文字列を指定します。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

「説明」フレーム

イベントログの「説明」部分の検索文字列が一覧表示されています。

「説明」フレームの[追加]ボタン

検索文字列を追加するための、検索文字列の追加ダイアログを表示します。

「説明」フレームの[コピー]ボタン

選択している検索文字列の内容を元に検索文字列を追加するための、追加ダイアログを表示します。

「説明」フレームの[変更]ボタン

選択している検索文字列の内容を変更するための、追加ダイアログを表示します。

「説明」フレームの[削除]ボタン

選択している、「説明」部分の検索文字列を削除します。

注釈

  • 付加される文字数は3160文字(バイト)までで、3161文字(バイト)以降は切り捨てられます。3160文字目がマルチバイト文字の場合、その文字は正常に表示されません。なお、実際に出力される内容は、ノードIDと区切り文字(1バイト)分短くなります。

  • 正規表現を使用しない場合、判定条件フレームの、各監視項目の検索対象文字は、「イベントID」は完全一致、それ以外は部分一致で判断されます。

  • イベントログの本文にTABを含む場合は、半角スペースに置き換えた条件を設定することで指定することができます。例えば、「ログオン タイプ:<TAB><TAB><TAB>10」を監視するときには「ログオン タイプ:△△△10」と条件に入力してください。(△は半角スペース)

  • セキュリティイベントログの「失敗の監査」や「成功の監査」の記述は、レベルではなくキーワード部分に表示されます。そのため、「失敗の監査」や「成功の監査」でフィルタリングする場合は、「種類」に「情報」と設定し、「キーワード」に「失敗の監査」や「成功の監査」と設定して下さい。

表 4.233 フィルタ監視項目のプロパティの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「送信メッセージID」

半角英数字、'!'(ただし、先頭1文字のみ) [Windows] 半角英小文字を使用する事はできません。

7文字固定

不可

「種類」

'&&'以外のすべての文字

64バイトまで

「ソース」

「タスクのカテゴリ」

「イベントID」

「ユーザー」

「コンピュータ」

イベントログ「説明」部分の検索文字列ダイアログ

フィルタ監視項目のプロパティで、説明エリアの[追加][コピー][削除]ボタンを押したときに表示される、ダイアログを下記の図に、内容を下記の表に示します。また、各フィールドの使用可能な文字、文字数の制限、省略可/不可を下記の表に示します。

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図 4.216 イベントログ「説明」部分の検索文字列ダイアログ

表 4.234 イベントログ「説明」部分の検索文字列ダイアログ

項目

内容

「検索文字列」フィールド

検索文字列を指定します。複数の検索文字列が指定されている場合は、それぞれの検索文字列はAND条件で判定されます。「正規表現を使用」のチェックボックスをチェックしたときは検索文字列として正規表現が使用できます。

注釈

外字およびサロゲートペアなどSJISに変換できない文字については、検索文字として利用できません。

表 4.235 イベントログ「説明」部分の検索文字列ダイアログの入力フィールド

フィールド

使用可能な文字

文字数

省略

「検索文字列」

'&&'以外のすべての文字

450バイトまで

不可

注釈

判定条件の文字列はすべて合わせて、1900文字以内になるように設定して下さい。

参考

使用可能な正規表現については、 システム全般の制限事項 を参照して下さい。

4.3.3.3.2. 関係する項目一覧作成

選択したイベントログフィルタを利用している管理対象ノードを、一括でクリップボードにコピーし、一覧表を作成することができます。

千手ブラウザで "フィルタ" 直下の"イベントログフィルタ"のエンティティを選択し、右ボタンをクリックして出るコンテキストメニューで[関係する項目一覧作成]を選びます。

クリップボードへのコピー処理中に表示されるダイアログを下記の図に示します。

../../_images/image2523.jpg

図 4.217 関係する項目一覧処理中ダイアログ

クリップボードへのコピーの終了時に表示されるダイアログを下記の図に示します。

../../_images/image2534.jpg

図 4.218 関係する項目一覧作成結果ダイアログ

クリップボードにコピーされた関係する項目一覧のデータを表計算ソフト等に取り込むことによって、関係する項目一覧表が作成されます。

Microsoft Excel に関係する項目一覧のデータを貼り付けた場合、下記の図のように表示されます。

../../_images/image2543.jpg

図 4.219 関係する項目一覧表